聖アカデミー陥落 少女戦士の園の悪夢

  | 投稿者: 月華守屋

セインティア翔より、聖アカデミー教官のミトさん凌辱物です。
本編では数コマ出ただけでエルダの腕の中で息絶えた人ですが、もう少し活躍を見たかったなと思って、デスマスクに滅ぼされた展開をエリスの残党に滅ぼされたというイフ物として、かなり想像を加えて書いてしまいました。
二次オリだと思います。

セインティアを育成する聖アカデミー。
いつものように訓練を見ていたミトは、邪悪な小宇宙の高まりに少女達と共に空を見上げる。
迫りくる破滅の光に、なすすべもなく少女達はその命を散らしていく中でミトもまた……



 中央ヨーロッパ。スイス、アルプス地方。
 グラード財団が設立した聖(セント)アカデミーは、正確な位置は隠したままひっそりと存在していた。
 表向きは世界中より選抜された優秀な特待生達による全寮制の教育機関。
 だが、その実態は戦いの女神アテナに仕える聖闘少女を目指す少女達が、厳しく学び競い合う実務訓練所である。
 聖闘少女――セインティア。
 それは処女神アテナの傍にあって身の世話をする特別な役割を持った女性聖闘士。
 従来の女性聖闘士は女であることを捨てて仮面を被るが、特例として女子のまま聖闘士として認められる。
 聖アカデミーでの全ての課程を修了、且つ純血で高い素養を持った完全な女子数名のみに聖闘少女としての資格が与えられる。

 その聖アカデミーは、今日、壊滅する。



 その日、ミトは校庭で格闘の実技授業を指導している最中だった。
 候補生達は胸当ての下に聖闘少女の格闘装束であるワンピースタイプの白い服を着ている。スカートから伸びるプロテクター付きの白い脚が相手の胸部へと放たれ、それを同様にプロテクター付きの両腕で受け止めるといった動作を繰り返していた。
 まだまだぎこちない動きを見せる候補生達を見ているミトの恰好は、生徒達と同様の胸当ての下に紺色のレオタード。更に下半身は足首まで覆う紺色のスパッツを履き、腰回りは膝上五センチまで覆う白い布をスカート代わりにしていた。
 いずれも、聖闘少女として露出しすぎず、かつ美しさを保つための服装。
 強さ、気高さ、そして美しさを調和させることも聖闘少女になるための条件だった。
(……?)
 ミトは腕を組みながら、生徒達全員を見渡せる位置にいた。少し離れているからこそ、その気配にいち早く気付けたのかもしれない。
 振り向いたミトのプラチナブロンドの髪の毛が宙を舞い、空気中に伝わる緊張に震える。視線の先の空に、白い靄のようなものがたまっていた。
「何……?」
「あれは……光? 靄?」
 生徒達の中にも空に集まっていく何かに気付いた者が出て来た。空気は徐々に張りつめていき、未熟な者達でも異常を感知できるほどまでになっていく。やがてゴゴゴゴ……と地鳴りのような音と共に空気が震えたところで聖アカデミーの時計塔の上につけられた鐘が鳴り響いた。
「警鐘?」
「この……小宇宙は!?」
 校庭にいた少女達だけではなく、学び舎の中にいた生徒達も廊下の窓から外を次々と覗き、異常事態を把握する。ミトは混乱しかける少女達に見えるように手を大きく振りかぶって吼えた。
「敵襲だ!!」
 その一声は空を駆ける轟音よりも少女達の心に届く。次に来るであろう言葉は日々の授業や訓練で把握しており、校舎の中に賭け出す者とミトの傍に集まる者に別れていく。
「一等候補生は防衛体制を!! それ以外の者はただちに退避!!」
 ミトの宣言通りに動き、校庭にいた少女達の内、十人がミトの傍へと集まっていく。一等候補生――現時点で聖闘少女に最も近い者達であり、純粋に戦闘能力が高い。更に校舎からは聖アカデミーの制服姿のまま飛び出してくる少女達もいた。長袖のワンピースタイプの制服は下半身に黒タイツと肌を全く見せない服装。聖闘少女の格闘装束と異なり、乙女としての純潔を体現しているかのような制服。戦闘には不向きではあるが着替えている時間もない。
「ミト教官! これはいったい……」
「私にも分からない。だが、間違いなく私達に敵意を向けてきている! 全員、必ず守――」
 ミトが最後まで言い終える前に変化は訪れた。遠くの空にたまっていたはずの靄は急激に聖アカデミーの頭上へと現れて、赤い光を放つ。そして、光が降り注ぐと共に崩壊が始まった。
「きゃぁああああああああ!」
「いやぁあああああ!」
「あぁあああああああああああ!」
 少女達の絶叫を聞きながら、ミトは光の直撃を受けて気を失った。

 * * *

(体が……熱い……)
 ミトは全身を覆う痛みと熱さを堪えられず、意識を取り戻した。視界は回復しなかったが誰かに押さえつけられていることは理解し、反射的に両足を動かすと上に乗っていた誰かを蹴り飛ばす感触が足に残った。同時に自分が拘束されようとしていたと判断し、目を見開いて体を捻り、強引に立ち上がる。激痛は変わらず脳まで引き裂くようだったが、逆に彼女を覚醒させた。
「ぉおおおおああああおお」
「あぁあああああ」
 目の前には両手を前に掲げて自身を取り押さえようとしている男達が二人いた。ミトは瞬時に拳へと小宇宙を込めると二人の鳩尾に右と左一発ずつめり込ませる。男達は口から白い靄を吐き出しながら地面へと倒れふした。
「ぎゃぁあおあおおおお!」
 更に背後から襲ってきた三人目には蹴りを食らわせる。白い布から伸びたスパッツに包まれた足は長く、ミトの体は男に指一本触れられることなく途中で迎撃した。弾き飛ばされて後頭部から地面に落下した男の口からも白い靄が上がり、中空に溶けて消えていった。
「ぐっ……うっ……」
 襲ってくる敵がいなくなったのを確認すると同時に、ミトは痛みにふらついて膝をつく。荒い息を吐きながら周りを見回すと、今の惨状が理解できていった。
(私は……どれだけ眠っていたんだ……? アカデミーが……)
 目の前の広がる破壊の様相に、ミトは歯を食いしばる。
 大地の深いところまで亀裂がいくつも入った校庭。その先には半分以上が破壊され、瓦礫とかした聖アカデミーの校舎。奥にあった学生寮は全壊していた。病欠していた生徒は寮で。校舎にいた者も全壊している箇所にいた生徒や教官は死んでいるだろうと想像できる。更に、ミトの視界に入る中で、何人も一等候補生が倒れていた。明らかに出血多量と分かる量の血液を流している者や、見た目は問題なくても呼吸が止まっている者。ミトは光の直撃を受けた時に無意識に小宇宙の防壁を張ったことでダメージを受けた程度で済んだが、一等候補生とはいえ実戦経験が皆無の者達は間に合わなかったのだろう。
「皆……くそ……ん?」
 ミトは倒れる生徒達の中で不自然な死体を見つける。戦闘装束を身に着けている生徒達の中で、何人かは全裸になっていた。浴びた光が装束をも消し飛ばすほどの威力だったのかとも思えたが、違和感を覚えてミトは裸体を晒している少女の一人に近づく。そして、体の表面に飛び散った白い液体を見つけた。
「こ、これは……まさか……」
 はっとして自分の体を見下ろしたミトは、腰に巻いていた布がまるで手で引き裂かれたように破れていることに気付く。すぐに自分が倒した男達と全裸の少女を見比べる。少女の体だけではなく、陰部からも大量に流れ出していた。
「……ここまで辱めを受けるなんて……」
 時折痛みに苛まれながらも、ミトは頭の中で考えをまとめていく。
 敵の狙いは聖闘少女そのもの。それも、生きている者からは聖闘少女としての資格を奪うために凌辱までして、殺害する。聖闘少女に必要である処女性を理解していて、女性としての尊厳を奪うことまでしてくる卑劣な敵。
 ミトを襲ってきた男達も、ミトが気を失っていることを知って凌辱しようと襲ってきたに違いなかった。
(むごい……本当に……)
 倒れている少女達の中で凌辱まで受けて事切れている者は、視界に映っただけで三人いた。いずれも一等候補生であり、その中でも特に力量が高かった者達。おそらくはもうすぐ聖闘少女の資格を得てアテナの為に闘うことになるとミトは思っていた。
 ミトは拳を握り、血が流れるほど爪が食い込む。怒りは体の痛みを一時的に消して、足を踏み出す手助けになった。
「いやぁあああ!」
「やめてぇえ! いやっ……やぁあああ!」
「助けて! 誰か!」
「教官! いやぁああああ!」
 半壊程度に落ち着いている校舎から、校庭に引きずり出されてくる生徒や同僚の教官の姿をミトは見た。いずれも半裸にされ、男達に体を弄られながら出てきて、校庭のいたるところに押し倒されて凌辱を受ける。ミトは小宇宙を高めながらその場へと足を引きずりつつ近づいていき、自分に注意が集まるように吼えた。
「止めろ! この薄汚い男達!」
 男達はミトの姿を一瞥すると、すぐに組み伏せている女の凌辱を再開する。その反応は予想しておらず、ミトは慌てて自分の方に意識を向けさせようと再度叫ぶ。
「おい! まだ私は戦えるぞ! お前達を、倒す!」
 まるでミトのことに気付かないように。あるいはそれ以上に女の柔肌を犯していくことが重要であるかのように男達は女達の体を貪っていく。ミトは痛む足に鞭をうって進んだ。だが、途中で歩みは妨げられる。足首を急に掴まれて、ミトはバランスを崩して膝をついてしまった。敵に掴まれたと判断してすぐに蹴り飛ばそうとして、動きを止める。
「なっ……お前……!」
 蹴りは顔面に向かっていたが、直前で止まっていた。蹴りの先にいたのは、既にこと切れていたはずの、一等候補生の一人だった。
「ミトさん……」
「ミト、教官……」
 他にも死んでいたはずの少女達が立ち上がる。一人は精液を大量に体につけた全裸の少女。他は凌辱される前に死んでいたのか、装束はかろうじて体に残っている。だが、顔には笑みが浮かび、瞳にも光が宿っていた。ただし、闇に染まった暗い光だ。
「どうして……生きているのか……? お前達……?」
「何を言ってるんですかかかかか」
「死しししししいししししししいんでしまいました」
「ミトさん。私達を守って、くれなななななかったたたたた」
 壊れたスピーカーのような言葉を紡ぐ少女達に、ミトは身構えて小宇宙を込めた拳を叩き付けようとする。しかし、両手を広げて近づいてくる少女達に一瞬だけ心が鈍る。
「う……おおおお!」
 それでも一人を殴り飛ばし、二人目は鳩尾を貫いて倒した。だが、三人目は最初のほんのわずかな遅れによって腰を掴まれてしまった。
「くっ! 離せ!」
「教官……私達を殺した責任を……」
「お前、達!」
 ミトは腰から上に顔を向けてくる少女の顔面に拳を叩き込んで引きはがすと、高らかに叫ぶ。大きな声を出すだけでも体の内部が痛むが、まだ生きて凌辱されている少女達に向けてのメッセージを送るように。
「平和のために殉ずるのは聖闘士の宿命だ! お前達候補生達もそれは変わらない! お前達の無念は、私が継ぐ! そして、まだ戦える者がいるなら……私と共に、倒れた者達の意志を継いで闘え!」
 校舎からは更に少女達が引きずり出されていく。そして校庭に投げ捨ててはミトに向けて男達は殺到していった。まだ戦力を有している者の無力化を優先するのは当然であり、同時にミトはもう戦える人間が自分しか残っていないと悟らざるを得なかった。
(生徒達も、アカデミーも守れなかった……せめて……この下衆な者達をできるだけ道連れに……)
 ミトは小宇宙を高めて身構える。殺到する敵の中には、アカデミーの制服や戦闘装束の少女も多数混じっている。死者の魂さえも操っていく手口は、ミトの中に一つの答えを生み出した。
(これはまさか……邪神エリスの?)
 邪神エリス。それはアテナとつい最近まで戦っていた神の名だった。先に聖闘少女となった者達が日本にいるアテナのところへと遣わされてから戦い、最終的には黄金聖闘士の一人に滅ぼされたと聞いていた。
 邪神エリスは人の心に付け込み死者さえも操る。少女達の様子はまさにエリスの能力による作用と同じ。
(邪神エリス……あるいは、残党?)
 ミトは近くに来た男や少女達を、小宇宙を宿した拳と蹴りで吹き飛ばしていく。だが、ただでさえ多勢に無勢であるのに怪我までしている彼女には物量に勝てる道理はない。周囲に距離を取って囲まれてしまうと逃げることもできず、敵達は地面が隆起し、破壊されたことで点在している瓦礫やそれを崩した石を手に持つと一斉にミトへと投げつけた。
「このっ! こんなもので!」
 ただの投石に対しては躱すか壊すだけでいい。ただ、逃げ場のない三百六十度の方向から投げられた石がその身へと迫ってくる。ミトは拳に小宇宙を集中させて、躱しきれなかった石は拳で砕いていった。敵も疲れを知らないのか投石は途切れることなく続いていき、ミトは肩で息をしつつも動きを止めることができない。
(くそっ……このままで――)
 焦りが浮かんだ中での一瞬の隙。耳に入った音に振り向いた顔面に石がぶつかり、ミトは後方に仰け反った。
「し、まっ……」
 後悔は先に立たず、防御と回避を忘れた体に次々と突き刺さる石。更に顔面に当たった巨大な瓦礫のために額からは血が流れる。そうして朦朧とする意識は体にぶつかる石のせいで覚醒し、また消えかかるとサイクルを繰り返す。
 何度も現実と意識の狭間を行き来した末に、ミトは仰向けに倒れた。
「あぐっ……うぐ……ぁ……」
 激痛は体を起こすことすらほとんど叶わない。
 ぼんやりとした意識のまま見上げた空は、暗雲の下に白く発光する靄が薄く広く広がっている。ミトは失いかける意識を何とか繋ぎ止めようと思考を巡らせた。
(完全に……エリスの手の者に……支配されている……援軍は……)
 聖アカデミー襲撃の報は警鐘が鳴った時点で世界各地のグラード財団の施設に伝わっているはずだった。当然、日本にいるアテナにも。ただ、あまりにも進攻が早く、救援は間に合わないだろう。せめて自分が持ちこたえていれば何とかなったかもしれないと考えるが、その考えは視界に飛び込んできた男達の顔によって霧散する。
「く……ころ、せ……」
 男達はミトの言葉に答えずに、男達はミトを押さえつけてくる。その手が乳房や股間を弄ってくるため、やはり凌辱から始まるのだと覚悟すると、ミトは舌を噛み切ろうと口を開いた。少女達の惨状を見て、同じ目に合わされるならば死を選ぶ。
 しかし男達はミトの行動を読んだのか、ミトの首に結んだスカーフを掴んで上体を持ち上げると、引きちぎってから口の中へと押し込んだ。
「んむぅ!? うぐうぅうう! あぐう!」
 詰め込まれた布によって舌を噛むのを邪魔されただけではなく、今度は両手足を掴まれて動きを封じられる。腰に巻き付けていた布に五人目が手をかけ、力いっぱい引きちぎると更に口の中へと押し込んでくる。
「おぐぇ……おうぐう……うおうううおお!」
 残っていた布もはぎとられ、レオタードの三角地帯が明らかになる。下に履いていたスパッツにより肌色は見えないが、男達には関係がなく、レオタードの前を掴んで引っ張り上げる。
「んぐうぅううう!」
 生地が引き伸ばされ、レオタードの股間の細くなっている部分が膣の筋にめり込む。女の弱い部分に刺激を受けてミトは悲鳴交じりに呻いてしまった。ビヂィイと生地が断末魔を上げて、股間を覆うレオタードが破れるとすぐに腰の位置まで引き上げられた。逆にスパッツのウエスト部分に手をかけて、今度は下に引きずり降ろしていく。
「おうぅおおお! おうぅおあおおお!(やめろ! やめろおおお!)」
 布が詰まった口で吼えても伝わることはなく、ミトのスパッツが引きずりおろされてショーツが露わになる。黒のスパッツに合わせてか、黒色で装飾がついていない簡素なショーツ。あくまでも華美に、性的な印象を持たせないデザイン。そんな下着がさらされて、ミトは顔を真っ赤にしてしまった。候補生の生徒達よりも若干年上のミトも、生徒達と変わらず処女であり、異性に肌を露出するのは初めてで免疫がなかった。
「おぅあおおおううおおあああ!(やめろぉおおおあおお!)」
 口が解放されていれば悲鳴じみた声。幸か不幸か上げてしまった声に対してミトは恥ずかしさに耐えきれず、気が遠くなった。だが、気絶すらさせてもらえない。
「おぐっ……ぷはあっ!? や、やめろ! 触れる……なっ!」
 唐突に口の中の布を取り去られたミトは、気を強く保とうと男達に強い言葉を叩き付けた。だが、男達はにやりと笑っただけで、ミトを抑える腕の力は変えないまま、純潔を奪いに来た。両足は膝までスパッツを下げられて、顔の前まで上げられる。状態を固定させてから男はペニスを露出させてミトに覆い被さった。男が両足ごしに体を密着させてくることで無理な体勢になり視界が狭まったミトは、膣口にペニスの先が当たっている感触だけが現状を把握する手段となってしまう。自分ですら体を洗う時くらいしか触れていない箇所に、これまで触ったこともない肉棒の感触が生まれたことで、彼女の中の『女』が口を開けてしまった。
「やっ……やめてっ!」
 泣き叫ばなかったことは、まだ彼女に聖闘少女を育成する戦士としての心が残っていたことを示す。しかし、凌辱しようとしてくる男達には全く関係がなかった。
「やっ……ひぃいいいいいいいいいっっっ!?」
 膣口から中へとねじ込まれる肉棒。下腹部から真っ二つに引き裂かれそうな痛みは、光を喰らって昏倒した後に意識を取り戻した時に感じた激痛と同等だった。ねじ込まれる肉棒は男の下腹部が膣口にぶつかることで止まるが、すぐに抽送が開始されて激痛が膣内へと浸透し、かき乱される。
「あぎっ! うぐぅうう! あっ……あああっっっ!? やめろっ! 痛っ……し、死ぬ……死んで……あああああああっ!」
 ミトの言葉など聞くことなく、男は腰を掴んで抽送を早めていく。指が食い込んだ腰は爪が血を溢れさせるほど。腰を突き出すだけではなく。両腕でミトの下腹部を自らの下へと引き込んでピストン運動を連続して行う。膣内に走る衝撃にミトは呼吸困難になり口をパクパクと何度も開くが、酸素は補給されずに意識が薄れていく。
(駄目だ……死ぬ……聖闘少女として戦って……死……)
 消えていく意識の中でアテナのために戦い、死ぬことで満足になろうとする。だが、頭の中の冷静な部分が問いかけてくる。
『これは、あなたの望んだ死なの?』
「違う……私、は……こんなところで……死にたく……ああっ! あっあっあっあっあっあっあっあっあっ……んんぁああああ!」
 抽送は最高潮に達したのか、男はミトの腰を持ち上げてペニスを突き込む。角度を変えられたことで膣内側の性感帯を強く擦られ、望まぬ快感を引き出されてしまった。
「なんだ……これは……こんなの……知らない……私、は……アテナ……の……あああっ!」
 聖闘少女を育てる側だとしても心は何も変わらない。厳しく自分を律して、立派な聖闘少女を育てることに全力を注いできたミトは性についてはほとんど無知だった。自分の体にある性感帯も知らず、時折襲ってくる性欲も強い意志で克服していた。だが、今、女として体を凌辱されていく内に知らなかった部分が目を覚ましていく。皮肉にも、女としての覚醒が傷の痛みを和らげて快感に変えてしまい、意識を失うこともない。
「はぅあああ! やめっ! これ以上……はぐっ! ころ、ころせぇえ! 辱めを……受ける……くらいなっ……ああんっ!? はんっ!?」
 自分さえも聞いたことがない艶のある声。熱くなっていく股間。こみ上げてくる熱は体の表面を焼き、虫のように這いまわる。やがて乳房や頭へと至った熱はミトの意識を蕩けさせ、思考をバラバラにしていった。
「あぅあああ! や、やめて! も、もう……殺して! 殺してぇえええ! やめて! いやぁあああ!」
『まるで少女のよう』
 また聞こえてくる内なる声。闘う戦士ではなくただの女としてしかこの場には存在価値がない自分。それが、内なる声の問いかけに対する答え。
 アテナのために戦い、平和に殉ずる聖闘士としてではなく、ただの女として死ぬしかない結末を突きつけられて、ミトの心は一気にひび割れていった。
「ひぅ……ひぃ! いやぁああああああああああ!!」
 男の抽送が急に止んで、直後に体内へと精が注ぎ込まれる。子宮口に次々と精が放たれる度に全身に電流が迸り、ミトはつま先の指を内側へと折り曲げてしまった。体をたっぷりと一分ほど震わせてから、ミトはいつしか止めていた息を吐く。同時に意識がうっすらと消えていく。地面に肉体が沈み込んでいくような感覚で、意識が完全になくなるわけもなく、ずっと沈み込んでいく。
(これは……)
『力が欲しい?』
 聞こえて来たのは内なる声。だが、ミトは初めて声に対して疑問を持つ。自分の声だと分かっているはずなのに、差し込まれる違和感。
(あなたは……私なの……?)
『戦士として戦って、死ぬのが望み……?』
(アテナの聖闘少女として、戦って……)
『あなたの願いを、かなえてあげる』
 声が終わると共に足元から痺れてくる。ゆっくりと登ってくる痺れに視線を向けると、肌の色が黒く染まっていく。最初は痛みがあったものの、すぐに心地よさへと変わっていく
(あぁ……どうして……気持ち……いい……はぁ……んっ……はぅああ……)
『すぐにあなたな力を手に入れる。そして……エリス様のために戦えるようになるわ』
(エリ……ス……)
 単語は聞こえていても意味するところは理解できないほどに思考力は低下していた。
 下半身が。胸部が。そして頭までもすべてが黒く染まり、全身が性感帯になったかのように敏感になり、快楽が渦巻く。
「あ……ひぃい! ひぃいいいい! はぁんあぁあああああああああああ!」
 意識が黒い霧に食われ、同化していく中でミトはぬるま湯に蕩ける様な心地のままで完全に意識を途絶えさせたのだった。
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