数の暴力〜くノ一暴行〜

  | 投稿者: 月華守屋

るろうに剣心の巻町操のリョナ物。あっさりしててすみません。脳内で描かれたワンシーンを映像化したかっただけなのでした。



「いたぞ! 見つけたぞ!」
 巻町操がその声を聞いたのは大きな川にかかる橋の中央に差し掛かった時だった。振り向くと自分がそれまで歩いてきた道を走ってくる集団が見える。手には刀やドスなど刃物。顔にはそれなりの抗争を経てついたと思われる傷がついた男達。この宿場町を仕切るヤクザ達だと気付いて操は小さく呻く。
「ちっ……厄介な奴らね……」
 集団の中に見覚えのある男が見えたことでどうしてヤクザが自分に向けて押し寄せてきているのかを知る。操は人を探しながら旅をしている最中、追剥をしていた。一般人ではなくゴロツキやガラの悪そうな男達だけを狙い、マントで体や顔を隠して近づく。そして声色を使って大人の女性として一晩を共にすると持ちかけ、人気がないところに誘い込んで昏倒させる。そうして金銭を得て旅を続けていた。
 そのヤクザを落としたのも山の中だ。女性を襲っていたところに代わりになると言って誘いだし、得意の拳法を使って倒して金を奪った。悪には当然の鉄槌。解散したとはいえ、元御庭番衆の一人、巻町操。一般人に毛が生えたようなヤクザに負ける道理はない。そう余裕を見せて山を下り、宿場町に逗留したのだ。その油断が、ヤクザ達に人数を集める時間を取らせてしまった。操の服装は御庭番の忍び装束。一般の女性の着物に対して、動きやすいように太ももを見せており、およそ普通ではない。その格好の女性が宿屋に泊っているというのならば、ヤクザの情報網ならばすぐに分かるだろう。この待ち伏せは間違いなく自分の落ち度だと操が悟った時には、既に進行方向からもヤクザが押し寄せていた。両方向から来るヤクザの人数は操の目から見ても四十人以上。ある程度広く取られている橋の上。取り囲まれてしまうのは時間の問題だった。
「しょうがないなぁ……」
 獲物である苦無を八本取り出して、両手の指の間に挟む。橋の中央ではなく右側に寄る。すぐ後ろは川という状態になるが、橋の中央にいると背後を気にしなければいけなくなる。前方と横に意識を集中するためにあえて自分を追い込む。
 やがてヤクザ達は操を半円状に取り囲んだ。そして真正面から長ドスを構えた男が一歩前に出る。
「お前か。俺ら阿賀内一家にケチ付けたのはよ」
「……はん。そうだったら、こうやって女ひとりに大勢をけしかけるのかい? 大したことないね」
「んだとこらぁああ!」
 激高して人垣から出てきたのは、操が山の中で倒した男の一人だった。だが、長ドスの男がその男の顔面に裏拳を放って昏倒させる。一瞬の出来事に人垣の中から騒然とした空気が流れるが、それさえも一喝で抑えられた。
「女ひとりにこっぴどくやられた三人が悪い! といっても、そういうこともあるだろう。この小娘はそれだけ強いということさ。俺らは、けして侮らない。そして、ケチをつけた人間を絶対に許さない」
 長ドス男が一度言葉を切ったところで、操はぐっと息を飲む。額から汗が流れ、顎を伝って落ちたところで長ドス男が叫んだ。
「死ぬよりも酷い目に合わせてやれ!」
『おぉおおおお!』 
 怒号と共に押し寄せる男達。操はまず目の前に向けて苦無を放った。肉の壁となっているヤクザ達に次々と突き刺さり、悲鳴と共に八人が後ろへと倒れる。だがそれは大した足止めにはならずに操へと十数名が押し寄せてきた。一度に襲い掛かれる人数はたかが知れている。しかし、物量が物量であり、操は最初に来た何人かの顔に拳を入れたらすぐに別のヤクザに足を掴まれてしまった。
「しま――」
 一瞬気を取られた所で、顔に拳が飛び頭が弾け飛ぶような衝撃を受けた。操の軽い体が横に飛ぶと、そこには別のヤクザ。背中を蹴り、腹を蹴り、更には腹部への拳と連続で打撃が叩き込まれる。一瞬にして男達の暴力が少女の体を蹂躙していく。
「あぅうあああああ!? きゃあ!? ぐえっ!? あぐぅう!?」
 退ける、などという行為をする暇もなかった。圧倒的な数の暴力は操の体を次々と踏み潰す。蹴られて弾かれ、腹部に拳をめり込ませられてまた飛ばされる。長ドスの刃の逆方向を使って背中を打たれて息が止まり、更に腹部にめり込んだ柄によって胃液を吐く。
「まだまだ終わりじゃねぇぞおらぁああ!」
 橋に倒されたところで次々と踏まれる。頭は避けられて背中。腕。そして足。容赦ない蹴りに骨まで到達する衝撃。操は悲鳴を上げたが、その声も息が絶え絶えで大きくはならない。およそ草履の後がある部分しかない状態にされたところで忍び装束の背中を掴まれて無理やり立たされる。そのまま腰布を切られて上半身の肌が周囲に晒された。十六歳にしては未発達の乳房も含めて、短期間で受けた攻撃による打撲での内出血が点在した。
「うぅ……ぁああ……」
 操は意識は保てていても抵抗する力は残っていなかった。両腕を掴まれて立たされているために胸を隠すこともできない。足もヒビが入っているのか痛みに動かすことができない。吊り下げられた操の腹部に容赦なくヤクザの拳がめり込む。
「がはっ!? おえっ!?」
 胃液と共に微かに血が混じる。短期間の度重なる攻撃に内臓がやられた証。操は飛びそうになる意識を繋ぎ止めて、何とかこの場から逃れなければと思考する。ここで思考を停止すれば待っているのは死のみ。
(私は……ここで……死ぬわけ、には……)
 その時だった。ヤクザ達が乗っている橋がメキメキと音を立てていく。理由に気付いた長ドス男が大声でヤクザ達へと橋から出るように言う。
 それも時すでに遅く、橋は大きな悲鳴を上げて崩壊した。
 操は落下していく中で意識を手放していた。

 * * *

 強く水をかけられた衝撃と、水が傷に沁みた痛みによって操は意識が覚醒していく。身体の感覚がマヒしている部分が多いのか、自分がどういう体勢になっているのか把握できない。ゆっくりと目を開けると、どこかの建物の中で、目の前には長ドスの男が長ドスを床に突き立てて操を見ていた。
「……あんた、は……」
「目が覚めたから。良い様だな」
 目が開かれて、頭を動かすことで操は自分がどうなっているのか分かった。
 操は畳のようなものに張り付けられている状態になっている。その畳は四隅を頑丈な太い紐で上部の梁に結ばれている。中空に浮かんだ状態の畳に、四肢を広げられて拘束されていた。上半身は裸。下半身は太ももを半分ほど隠している。長井三つ編みにしていた髪の毛をまとめていたものも切れて、解けてしまっていた。
「橋が壊れた時はどうなるかと思ったが……まあ、この町では俺達に逆らうやつらはいねぇ。たとえ、警察のやつらでもな。ここで散々嬲り殺しにしてやるよ」
 長ドス男が言い終わると、男達が何人も操の傍にやってくる。自分がこれから何をされるのか、ダメージが蓄積してぼやけている頭では考え付かない。だが、それは次の瞬間、痛みと共に操へと襲い掛かった。
「おらぁあ!」
 男達の一人が、手に持った竹を思い切り操の左乳房に叩きつけていた。
「きゃあ!?」
 その悲鳴を合図に男達が次々と操の体に手にした竹を叩きつけていく。痛みに悶えるも四肢を固定されていてほとんど動けない。更には別の男達が宙吊りになっている畳を勢いよく動かし始めた。動かされた勢いで体が揺り動かされ、その体を竹で叩かれる。シンプルな攻撃だったが、痛みを逃がすことができないためどうしようもなく操の頭を痛みでいっぱいにしていく。
(痛い……やめて……いやだ……もう……やめてぇ……)
 太ももに突き立てられる竹。それがさらに穿いている短パンの中にも竹が入り、臀部を抉る。揺らされている間に頭を支えることもできず、脳しんとうが起こって意識が消えていく。
「寝てんじゃねぇ!」
「がふっ!? おごっ……!? や、やめ……あがぁっ!」
 腹部も顔も万遍なくまた打ち付けられ、操は涙を流しながら懇願する。長ドスの男が手を上げて、ようやく操の動きを止めた時には、瞼付近は晴れて左目が見えなくなっており、両頬も青あざが大きく。胸部、腹部、太ももと裂傷が多くなっていた。結びつけられた手首と足は縛られている状態で引っ張られたことで擦り切れて血が流れている。このまま放っておけば失血死してもおかしくない。
「こんなもんだろう。あとは殺して山ん中埋めて来い」
「溜造さぁん。殺す前にやっちゃっていいっすか?」
「こんなんでも女といえば女ですしよぉ」
「ふん。こんな女にも欲情できるってのは、便利なもんだな」
 溜造と呼ばれた長ドス男は頷いて指示を出す。操の四肢を拘束していた縄を切り、乱暴に床に落とす。動けずに床に叩きつけられた操は小さく呻いたがそれだけ。仰向けにされて下を脱がされ、腰布を取られると青あざだらけの臀部と、膣が見えた。膣付近からはかすかだが水が流れた跡がある。
「こいつぅ。どっかで漏らしてやがったな」
「ひーっひっひっひ。情けねぇぜ。ま、最初の予定通り、いただくとするか」
 そう言って自分も裸になって操の股に自分の一物を入れる男は、操が山中で倒した男。操はおぼろげな意識のまま、突き刺された痛みも鈍いままなのが救いだったろう。
「ぁ……あぅ……んん……ぁ……」
 腰が動かされるたびに小さく喘ぐ操。生意気だった小娘が、自分に組み伏せられて喘いでいると考えるヤクザは自分の高まりを存分に感じながら抽送を続ける。
 その後、出されても操はもう反応することが出来なかった。限界まで痛めつけられた体が休む間もなく凌辱に晒され、更に体力が削られていく。操は気付かないまま、二度と醒めない眠いへと落ちていく。

 それから十日後。
 思い人を探す旅の目的を達成できないまま、操の命の日は、完全に消えたのだった。
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