桜小路桜凌辱〜CODE:BREAKER第一話IF〜

  | 投稿者: 月華守屋

CODE:BREAKER第一話の桜小路桜さんがあのまま凌辱されていたら、というIF物です。
案外ありそうなのに見つからないのは私の探し方が悪いからかもしれませんね。




 犬めがけて足が振り下ろそうとされた時に、桜は後ろから男の手を取ってひねり上げた。与えた激痛によって男は呻いて動きを止め、さらに桜に連れられて犬の傍から離れる。
「お前達! 弱い者に暴力を振るってなさけなくはないのか! 恥を知れ!」
 由緒ある『極道』の血筋として育てられた桜小路桜は、一見すれば両家のお嬢様だ。背中まで流れるような黒髪に赤いカチューシャ。少しつり目がちな凛々しい顔。高校の制服である黄色いセーターの下にブラウス。そしてチェックのスカートから伸びるすらりとした足。少し膨らんでいるセーターの下には、歳相応の適度な大きさの乳房がある。
 その容姿に、周囲を取り囲んでいたチーマー達、六人は自然と唾を飲み込んでいた。
 彼らは公園内に集まり、気晴らしにそこに住んでいた犬を殺そうと暴行を加えていたさなかに颯爽と現れた少女が光輝いているように彼らの眼には見えた。それだけに、美しい物を汚したくなる感情が膨れ上がる。
 桜に掴まっていた男が声を荒げて彼女をけん制する。
「あんだお前は! かんけえねぇだろ!」
 ドスの効いた声で叫んでも、桜には通用しない。極道の抗争時に相手から発せられる殺気は素人に毛が生えたレベルのチーマーに出せるものではない。桜の危機を感じるセンサーには周囲の男達は全く反応しなかった。数だけの烏合の衆であり、全く問題ではない。
「関係なくは、ない。お前達のような悪は許せない!」
「悪だと……いてててて!」
 桜は手首をひねり上げていた男の背中を蹴って弾き飛ばす。桜は自然体でチーマーのヘッドのところへと歩いていき、自分より二十センチは高いであろう男をきっと睨みつけた。
「今なら許してやる。さっさと失せるのじゃ」
「……変な言葉遣いしやがって。時代錯誤のヒーローのつもりかよ。だが、俺達だけだと油断したのが運の尽きだぜ」
 チーマーヘッドが指を鳴らすと、茂みから男達がまた現れた。桜が見渡すと総勢三十人ほどいる。最初の六人から実に五倍以上。桜はため息を付いてチーマーヘッドへと呟く。
「弱い者ほど群れないと何もできないんじゃな」
「うるせぇよ。お前も安い正義感で首を突っ込んだことを後悔――」
 チーマーヘッドが最後まで言葉を言おうとした瞬間に、桜は当て身を顔面へと打ち込んだ。変に拳を壊さないように、裏拳のように拳側を。自分達のボスが倒されたことを合図に、男達が一斉に桜へと襲いかかった。だが、桜はつり目を更に細めると、突進してきた一人目の足を右足で左へと払って中空に浮かせた後にコンクリートの地面へと叩き落とした。次に倒れた男を踏み台にして飛ぶと、走ってきた男二人の顔に連続で蹴りを入れる。スカートの中が露出しても、桜は全く動じずに男達を一人一人倒していく。
「――ふっ!」
 上背のある男からのパンチをかわして、体を回転させながら懐に潜り込んでの肘打ちをした後に股の間から抜けて、男の後ろに潜んでいたもう一人の足を絡めとって転ばせる。相手が混乱している間に置き上がり、腹部を思い切り踏み切ると、男は胃液を吐き出して白目を剥いた。その様子を横目で見てから左右に首を振ると、両サイドから不良達が突進してきたのが見えた。桜は一瞬考え込んだ後で一歩、鋭く後ろに下がった。次の瞬間には男達同士がぶつかり合い、沈む。
 小柄な桜を捕らえ損なう男達は、更に桜による打撃や体捌きによる同士討ちと、被害を拡大させていく。三十人強の人数がいようとも、素人では触れられないほどに桜の武術の腕は際だっていた。
 やがて二十分ほど過ぎた後には、全て倒れ伏していた。
「――ふぅ。さすがに疲れたな」
 少し息を切らせながらも桜は余裕の顔で倒れた男達を見回した。桜は男達から視線を外して、先ほど踏みつけられていた犬を気遣おうと別の場所へと視線を向ける。
 それが、桜が唯一見せた隙。そして、運良く不良達の一人がそこを突いていた。
「あがっ!?」
 桜の傍に倒れていた男は、痛みに耐えながらベルトに差していた棒状のスタンガンを抜いていた。そして桜の足首に、その先端をつけてスイッチを押したのだ。桜は足首から上ってくる電流に体が爆発したかのような衝撃を受けて、そのまま倒れ伏した。
「……ぐはっ! あははあは! やったぜぇ……この女、よくやってくれたな!」
 痛みに顔を歪めつつも起きあがった不良は、しゃがみこんでうつ伏せになっている桜の頭を掴み持ち上げる。髪を引っ張られる痛みと、体中を走る電流による痺れで桜は汗をかき、涙がかすかにこぼれている。
「あぐ……う……くぅ……き、さま……」
「なにが貴様だこのやろう!」
 不良は桜の頭を地面に押しつけると、手にしたスタンガンを太股へと押しつける。そしてまたスイッチを入れて、電流を桜の体へと流した。
「うぁあああ! ああ! あぁああああ!」
 体が痺れるほどの強さを持つ電流を受けて、桜は絶叫を上げ続ける。喉が破れて血が吐かれるのではと周囲に思わせるほどに叫び続けるが、実際には声がかすれていき、反応も微々たるものへと落ちていく。
 桜に倒された者達が全員立ち上がる頃には、桜は電流のせいで全く動けなくなっていた。体中の筋組織が結合を失ったかのように、彼女の体に力を全く伝達しない。スタンガンを投げ捨てた不良は桜の制服の襟をつかんでゆっくりと立ち上がらせた。
「ぁ……ぅ……ぅぅ……」
 かすかに苦しげに漏れる声。目からあふれた涙の後が頬をいくつも伝い、手足はかすかに痙攣している。
「へへへ。さっきまでじゃじゃ馬だったのに、静かになったなぁ」
 傍に寄ってきた別の不良から持たされたナイフを使い、桜の腹部から襟までセーターを引きちぎる。下に着ていたブラウスも一緒に引き裂いて、ブラジャーが露出した。
「ぅあ……くっ!」
 その時、桜は襟を掴んでいた不良の腕を取るとひねり上げ、腹に蹴りを叩き込む。そのまま更に回転させて倒してから不良達に向かって鋭く視線をぶつけた。電流に侵された体を震わせて必死に立ちながら。
「おい。誰かベルトで腕縛り上げろ」
 そう言って桜に踊りかかったのはチーマーヘッドだった。ヘッドの拳をまた掴もうとした桜だったが鈍い動きでは捕えることができず、逆に膝蹴りを腹部に受けてしまう。息が詰まり、腹を押さえたままうつ伏せに地面へと倒れてしまった。そのまま後ろ手に捕まれて両腕をベルトで縛り上げられる。その状態でまた頭を捕まれて膝立ちにさせられてしまった。
「へへ……これでもう抵抗はできないだろ」
「この……ぅあ!」
 膝立ちにさせられていた両足の足首を勢いをつけて踏まれて桜は呻いた。更に男達は桜の細い足を何度も何度も何度も踏みつけていく。やがて桜の膝から下は真っ青に染まり、桜は痛みに耐えきれず涙が終わることなく流れ続けた。
「さっきまで暴れてた女と同じとは思えねぇなぁ。どれ」
 チーマーヘッドはブラジャーに手をかけて前に引っ張る。背中で止めてられていた金具が取れると、細い紐では引きちぎられることを止められなかった。
「あぅ……なにを……する……」
 乳房が露出しても桜は気丈に男達に視線を向ける。
 桜は服が濡れて下着が露出しても、裸になってもさほど動揺はしないほど無頓着なところはあった。それも極道の組で男に囲まれて育った影響だが。そんなことを知らない不良達は恥じらいを見せない桜に逆に興奮していく。
「いいねぇ。お前みたいに気にしない奴が、ヨガって、恥ずかしがって、泣き叫んで嫌がる姿ってのが一番興奮するんだよ!」
 チーマーヘッドはそう言って桜を仰向けに押し倒すと乳房を掴んで揉み始めた。
「くそ……やめろ……やめるのだ……」
 桜も裸を見られるのは恥ずかしくはないが、乳房を揉まれたり下着の臭いを嗅がれるのは怒りを露わにする。今はその、乳房を揉まれることに対して嫌悪感を如実に表した。だが、男達はさらに、性の知識を知らない桜を翻弄する。取り巻いている男達のうち、二人が近づくと、チーマーは下腹部にとりついて、ショーツの上から股間を舐めた。
「はっ!? や、なにをする!? やめろ!」
「はっはっは。いくら男勝りの女でもここは弱いかあ?」
「じゃあ、ここはどうだよ」
「うっほ。柔らけぇ」
「着痩せするタイプなんだな。思ったよりでかいぜ!」
 露出した乳房を一房ずつ左右から男達が掴み、乳首を舐める。同時にヘッドもショーツをずらして膣口を下から上にゆっくりと舐めていった。乳首と股間からこみ上げてくるむずがゆさ。そして心地よさに桜は身もだえする。だが、ほとんど動かない体のために男達三人の舌使いをモロに受けることになる。
「あぁあ……やめ、ろ……きたない……気持ち悪い……ぅぁあ……」
「おおお。もう我慢できない。俺もやらせろ!」
 桜の両手を縛ったベルトを提供した男はすでにジーンズをおろして股間を触っていた。自然と大きくなったペニスを持って桜の側に行き、頭を持ち上げて口を開けさせた。
「なに……ふはあ!?」
 口の中にペニスを入れられて混乱する桜。しかし男は気にせずに桜の頭を前後に動かしてペニスに刺激を与え始めた。桜の口の中は暖かく、涎がすでに出ていたスペルマと混ざりあい、桜の口の中を生臭くしていく。
(ぅああ! 臭い……くさ、い……やめ、ろぉ)
「ひゃへほ……ひゃう……ふぁはっ! ひゃん! はっはぁあ!?」
 ヘッドが舐める膣口からも徐々に愛液が溢れてくる。桜の体に明らかに生じている変化。男達の愛撫に反応して桜の性感帯が無理矢理感度を上げられていく。それは、先ほどまで攻められていたスタンガンによる電流も原因の一つだった。体中を焼ききりかけた電流は、性の快楽を乗せるパイプラインを逆に太くしてしまった。桜は初めてであり、知識もない絶頂に強制的に達せられようとしていた。
「うぅごぉ! やひぇろぉ! う……うぐぅう! ぉあああ!」
 体の奥がくすぐられ、じっとしていられなくなる。切なさとどうしようもなく暴れたくなる衝動が同時に生まれ、桜の体を蹂躙していく。
 そして、一つの終わり。
「ぷはぁああ!?」
 口の中につっこまれていたペニスから白濁液が放出される。同時に乳首とクリトリスが男達の口に含まれたことで、桜は一度目の絶頂に到達していた。
「ぁあああああああああぁあああああ!!!!」
 電流でほとんど動かないはずの体が激しく動き、やがて動きが鈍くなった。桜のつり上がっていた目がとろりと蕩けてて丸みを帯びていた。当人にその自覚はなく――というよりも意識自体が希薄で、痛みと快楽に意識はバラバラに空気中へ散っていた。
「一発イったようだし、俺らも楽しませてもらおうか」
 ヘッドはそう言って自分のペニスを桜の秘所へとあてがう。異物が押しつけられる感覚に一瞬うめいたものの、桜は特に抵抗無くペニスを受け入れた。めり込んだペニスは一緒に処女膜を破壊する。しかし、破瓜の痛みさえも桜の意識を戻すには至らなかった。ほぼ無反応の桜を一番近くで見ながらヘッドは腰を動かし始める。
「……ぁ……う……うあ……あうあ……」
 微々たる反応しか見せない桜だったが、男に取ってはほとんど関係ないほどに、膣の中はペニスを締め付けてきて気持ちよくなっていた。ヘッドは桜に覆い被さっていた状態から持ち上げて、机上位へと変更する。力が入らないため、桜はヘッドの胸板に顔を預け、尻を他の男達に向けることになった。突き上げられる度に力が入らない上半身が波打ち、尻まで震える。その様子を何回も見せられて男達の一人が耐えきれず、桜の尻へとペニスをあてがった。
「ぁ……? な、なにをする……」
 今までにない違和感に桜は意識が少しだけ戻り、後ろを見る。男はにやつきながらペニスを菊座にあてがって思い切り突き入れた。
「ぅあああああ!? そこは! そんな! とこはぁあああ!?」
 膣に入れられた時よりも更に自分を圧迫する感覚が、皮肉にもバラバラだった意識を収束させた。桜は膣と菊座双方から体の中を圧迫されることに息が詰まり、口を開かせる。そして、三人目が桜の口を奪った。
「うご!? うぐぁああおおお!?」
「どうせなら、リズミカルにいこうぜ! そら! 1、2、3と」
 口にペニスを入れた不良はダンサーのような服装をしてリズミカルに腰を振る。自分がペニスを一度腰を深く入れた後に膣に入れていた男が突き上げ、カウント3で菊座を貫いていた男が前に腰を突き出して尻と下腹部がばちん! と音を鳴らす。1、2、3のカウントを続けていくと共に徐々にスムーズに突き動かしていく男達三人。けして大きくはない桜の体は前や下、後ろから動かされる。乳房がその間で慣性の方向を示すように揺れ動く。その乳房に引き寄せられるように男が二人、手を伸ばしてその果実を掴む。ただでさえ口にペニスを突っ込まれて息苦しかった桜は、乳房を捕まれたことでこみ上げてくる快感に目を閉じ、涙を流した。
「おおう……そろそろ……出る……」
 下で腰を振っていたヘッドは腰を掴むとフィニッシュと言わんばかりに腰の振りを早くする。重力に従って体を預けるのではなく、後ろから貫かれているとはいえ中空で体を止められている桜は両足に負担がかかった。度重なる膣への攻めと、菊座への挿入により下半身は完全に力をなくしていた。そして。
「んんふぅうぁあああ! あぁあああ!」
 ペニスが口から引き抜かれ、同時に精液が桜の顔を染める。ほぼ同時に膣の中へも精液が出されていた。ペニスで栓をされていたが、ヘッドが抜くことで液がどぼり、と流れ出る。まだ菊座を貫いた男は達していなかったために後ろに倒れ込み、白く染まった膣と歯形がついた乳房。そして白濁液で白く染まった顔が全員の前にさらされた。
「まだまだこれからだぜ」
「へっひゃっへっひゃひゃ……」
 桜の頭の中に響く多くの笑い声。残響の中で桜はなにも考えられなくなり、そのまま意識を失う。すぐに貫かれる痛みに意識を戻すとしても、つかの間でも体を休めるように。

 * * *

 桜が次に目を覚ました時は正常位で貫かれていた時だった。意識を失う前よりも生臭さが増していて、顔がまんべんなく汚れていることは感じ取れる。視線を少しだけ下に向けると、上半身が精液によってヌラヌラと塗れていた。膣にはほとんど感覚はなく、今、貫いている男が放出した精液の感触もほとんどない。膣の中が多くの精液でコーティングされたことでその上に上塗りされても特に感じ取れなかったのだろう。
 桜の下にいた男が果てて、膣の中へと何度目になるか分からない射精により精液を送り込む。全て絞り出してから、男は桜を開放して、地面へと投げ捨てた。大の字になったまま胸をかすかに上下させるだけの桜はぼんやりと空を見上げるだけで、人間らしい反応を返すことさえできない。それでも目だけは動かして、周囲を見回す。
「お、気づいたか」
 桜の視線に気づいたのか、一番初めに犯した男が問いかけてくる。桜はなにも考えられないまま、声に導かれるようにして男に視線を移した。何かを口にしようとしたが、口内に広がる精液の味に吐き気をもよおしてえづく。吐きはしなかったが、気を失っている間にもさんざん飲まされたのか、口の中にも精液がたくさんこびりついていた。おそらくは胃にもかなりの量が溜まっているだろう。胃にもたれる精液を自覚すると腹がぎゅるりと鳴り、菊座から洩れ出る何かを感じたが堪えることができずに出るに任せた。
 ぶぴぴ、と音を鳴らして出てきたのも白い精液。菊座の中に放出されたものなのか、胃袋に入れられた精液が腸を通って肛門から出たのか、桜にも周囲の男達にも判断がつかなかった。
「もう朝になっちまうな……お前もよく壊れないよな」
 ヘッドの男の言葉を、桜は聞き流す。体はぼろぼろに汚されているのだから、壊れているもなにもない。体の外も中も犯されて尽くした感覚は、下腹部のしびれと痛みとして残り続ける。それ以外の感覚は消え去って、桜の意識はまた精液の底なし沼へと落ちようとしていた。
「これに懲りて正義の味方なんてやめるんだな」
(正義の……味方……?)
 だがヘッドの言葉は桜の心に一滴の雫を落とす。その滴はドロドロに濁っていた湖面に波を立たせる。それは中心から離れるほど大きくなり、自然と体が動いていた。
 体をふらつかせながら立ち上がる桜。後ろ手に縛っていたベルトはすでに落ちており、自由になった両手をだらりと横に下げている。上半身の制服も切り裂かれ、衣服はスカートをつけているだけ。スカートから伸びた太股を伝って落ちていく白くどろりとした液体が、凌辱の後を物語る。
 しかし全身を精液まみれに汚されながらも、ヘッドの目には桜が美しく見えた。
「私は、正義の味方になった、わけじゃ、ない。ただ、救いたかっただけだ」
 ぼそぼそと呟く桜の足下に寄ってくる小さな犬。男達が桜に蹂躙される間、何もできずに外から見ているしかなかった、子犬。桜は子犬にほほえみ、子犬は小さく鳴いた。
「なんだ? 抵抗する気か? さんざん楽しませてもらった礼に、一生病院暮らしさせてやるよ」
 三十以上の視線が再び桜へと向かう。夜通し彼女を犯しつくした男達の視線はもうボロ雑巾を見るかのように彼女への関心をなくし、もう家に帰る前の邪魔な存在としてしか桜を存在していなかった。
「ま、あんだけやられてりゃ、誰かのガキでも妊娠してるだろ。元気な子を産めや」
 ヘッドがそう言って拳を振りあげた次の瞬間、全身が青いの炎に包まれていた。
 あまりにも唐突な出来事。燃え広がった炎は傍にいた仲間達に伝染して次々と範囲を拡大していく。男達の断末魔が公園の一角に集まり、一つ一つ消えていく。
 その様子を、桜はわけもわからずただ見ていた。
 すぐに炎に遮られてしまったが、何か見覚えのある人間が自分を見ていたように思えたのだ。
(……これは……いったい……)
 答えが出ることはなく、桜は意識を失った。



 次に目が覚めた時は病院で、輪姦のショックにより記憶がほとんど欠落しており、全く当時のことは覚えていない。
 その日、三十人以上の暴走族が所属しているグループが一夜にして消えるという事件が発生して桜との関連が疑われたが、遂に彼女は思い出すことはできなかった。
 体に刻まれた凌辱の恐怖が消えることはなく、桜は一生フラッシュバックにさいなまれながら生きていく。
 ただ、そのたびに彼女は思い出すのだった。
 悪を全て滅ぼす、悪の炎を。
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