消えた閃光の乙女

  | 投稿者: 月華守屋

シャドウレディよりスパークガールの凌辱ものです。
石化が有名な彼女ですが、普通に無力化されて凌辱されてほしいと思ったので書きました。




 電気を消した部屋の中で少女はベッドへと着ていた服を投げ捨てる。ショーツまで脱いで生まれた時の姿になってから、彼女は別の姿への『変身』を始めた。
 Tバックの上に布地が少し厚い黒いショーツ。ニーソックスに連結するようにガーターベルトを付ける。そして黒いワンピースを着て胸部を守るためのプロテクターを装着した。少女が自分で開発した軽くて丈夫なプロテクターであり、暴漢が使うようなナイフはまず通らない。これまでも同じ素材のものは装着していたが、過去二回、完全に細切れにされてしまっていた。それでも、相手が悪いだけで十分な武装であるはずだ。
 最後にボイスチェンジャーを内蔵したライム色のウィッグを被って彼女は『変身』を終える。
「……今日もパトロール、頑張るわよ!」
 グレイシティの平和を守るために、少女、細川ライムは変身を終える。
 闇の部分に光を照らす、スパークガールとなって。

 * * *

 貧富の差が激しい都市、グレイシティ。
 昼は多くの箇所で輝きがある分、夜の闇は深く色濃い。中心部から少し離れた場所や、中心部でもスポット的に暗くなる場所には様々な犯罪が横行している。賢明な市民は夜に出歩くことはほとんどない。夜に町をたむろしているのは恐れを知らない若者や、ボディーガードを連れた金持ち。逆に金がなく路上暮らしをせざるを得ないホームレスなど、望むと望まぬと関係なく街の夜を過ごしている者達だ。
 そして毎日その中の誰かが闇の部分へと消えていく。
 名前も知らない誰かは仲間内にしか気づかれることなく。名前が知られたものは大々的に殺害、誘拐が報道される。グレイシティの闇を少しでも照らす為に警察機構は動いて微々たる効果は上げているが、あくまで十件ある犯罪を九件に減らせる程度だ。
 そのグレイシティの闇を圧倒的な光で照らし出したのがスパークガールだった。
 グレイシティを騒がせる怪盗シャドウレディを倒すためにやってきたという少女は、テレビカメラの前でシャドウレディと大立ち回りを演じた。結果としてスーツを斬り裂かれて裸を晒すという辱めを受けることになったが、彼女の存在は認知され、同時に警察も活動の黙認という形で彼女との共同戦線を張った。その後、数ヶ月経って犯罪件数は徐々にではあるが減ってきている。闇の深いところが彼女に照らされることで逃げてきた闇の分子を警察が捕まえる。そうしたサイクルはこれまで微かな歩みだった環境改善を少しだけ速めることに成功した。
 スパークガールはシャドウレディのことを諦めてはいないが、グレイシティを正義の電光で照らし、平和にするということも彼女の目的となったのだった。
 そして、今日もスパークガールは路地裏へと逃げた暴漢へと追いつき、武器であるエレキロッドを突き刺す。
「ぐえぇえ!?」
 エレキロッドの電流が路地裏から出た直後の暴漢の体を流れ、周囲を明るく染めた。しばらく当てたままにしていると暴漢は地面に倒れて意識を失い、体をびくつかせる。無意識の、体の反射運動。
 スパークガールはエレキロッドを暴漢の背中から離すと息を一つ吐いて、暴漢の両腕を後ろに回し、自家製の手錠をはめた。
「ふぅ……逃げ足だけは速いんだから。だいぶガス使っちゃったよ」
 スパークガールは背中に背負ったバックパックに視線を送りつつ呟く。彼女の移動手段は主にワイヤーを壁に突き刺して、ガスの力で引き上げることによる空中闊歩だ。身軽さを犠牲にしない最低限度の重量で最大の軌道力を出せる代物で、スパークガールこと細川ライムの手作りである。昔から恋する男の発明を傍で見ていたライムは自らもまた発明にはまり、今では意中の男よりも発明の腕は上である。
「これだと、帰る前にガス欠になりそうだな……。仕方がないか」
 中空を移動することや、格闘戦のために体は鍛えているものの、人間としての力はライムは弱い。メイン武装のエレキロッドや他の隠し武器。バックパックからのワイヤー放出による移動能力がなくなれば弱体化する。それでも屋根を伝って走っていくことくらいはできるため、万が一の時はその移動法で家へと帰るつもりだった。
 だが次の瞬間、スパークガールはこの場の異様な雰囲気に気づいてロッドを構え直した。まだ電流は入れない。エレキロッドの電流も充電式である。一日使用できるくらいは充電されていて、普段ならば二本、三本と持っているが、今日はここ数日の活動時に破損して修理が必要となり一本しか持っていない。そして、その一本も犯罪者を数人捕まえた時に使ったため電気も少なくなっているはずだった。
「ここ……もしかして、D地区?」
 スパークガールは周囲の様子を見てから頭の中に地図を広げる。そこはグレイシティの中でも特に危険が多いと言われるD地区という場所の入り口から少し入ったところだった。区画は小さく境界線も分かりやすく、明らかに危ないという噂が知れ渡っているために一般市民は昼にも近付くことはない。グレイシティの貧困層の中でも暮らせないような人間達や他の都市から流れてきた犯罪者が集まっている場所。市民や警察は侮蔑を込めて「掃き溜め」と称する区画だった。暴漢の追跡を始めたのがD地区の傍だったということもあるが、追いかけることに夢中になって入り込んでしまった事に気づけなかったのだ。
 今、スパークガールは四方をビルに囲まれた一角にいる。入口は自分が入ってきた路地と、ちょうど反対側にある細い道だけ。人々の死角になりやすい場所だ。
「ここもいつかは入ってやるけど……今は、退散ね」
 倒れている暴漢をひとまずD地区の外に出そうと手を伸ばしかけたその時だった。風切り音を聞いたスパークガールはとっさに手に持っていたエレキロッドを振る。同時に金属音が響いて地面にナイフが突き刺さった。
「あっ!?」
 更に、ナイフは一つだけではなかった。二本目のナイフが倒れていた暴漢の背中へと深く突き刺さっている。位置は心臓と思われる場所で、かすかに体は痙攣し、傷口からは血が流れ出した。
「ここに入ってただで帰れると思ってるんじゃねぇよ、嬢ちゃん」
 声は頭上から聞こえた。見上げると少し先にあるビルの窓から男が顔を出しており、にやけた顔をスパークガールへと向けている。男は身を乗り出して飛び降りると静かに着地した。同時にビルや通路から次々と男達が姿を現してくる。モヒカンで天を突くような男やまるまると太った男。体のほとんどが筋肉の鎧で覆われているような巨漢まで見た目は様々だった。
「!?」
 スパークガールは表情に焦りを出さないようにしながら素早く後退しようとする。しかし、後ろに生じた気配に振り返ると、すでに入ってきた通路からも男が三人並んで歩いてきていた。どの男も身長は二メートルを軽く越している。小柄なスパークガールから見て、普通に攻撃しようとしたら顔に拳が届かないのではないか思えるほどだった。
「へっへっへ。逃げられねぇぜ」
 最初にナイフを投擲した男と、背後から近づいてくる三人を含めて、この場には十二人の男が集まっていた。新聞で見たことがあるような凶悪犯やそうではない者もいる。顔を見たことがない男は流れてきた犯罪者だろう。巷の噂通り、犯罪者の巣窟となっていることを身を持って体験したスパークガールは何とか活路を見いだそうと頭を回転させる。
(戦って全員倒すとしたら……エレキロッドはまだ持つはず。まだワイヤーも射出できるし、戦える内に倒さないと)
 上背のある相手に対して平面で勝負すれば、身長も低く小さい自分は簡単に捕まえられてしまう。そう考えたスパークガールは一度頭上に逃げようと右腕を伸ばしてワイヤーを射出する。建物の壁にワイヤーの先が突き刺さり、一気に飛び上がろうとしたその時だった。
「え!? きゃあ!!」
 ワイヤーを引っ張って体を持ち上げた瞬間、急に支えがなくなっていた。少し飛び上がったところで勢いがなくなり、スパークガールは地面に顔から倒れてしまう。受け身をとりそこなって顔をぶつけた痛みに涙ぐみながら起きあがると、すぐに右手のワイヤーを見る。ワイヤーは途中で切られていた。すぐに周囲を見回すと、壁に突き刺さっている一本のナイフが目に入る。スパークガールの聡明な頭脳はすぐに現実を理解した。
(私のワイヤーを狙ってナイフを投げて、切ったっていうの!?)
 スパークガールも17歳の女子高生だ。体重は同年代の女子と比べて少し軽い程度。それでも人ひとりを持ち上げる強度を持つワイヤーを、投擲したナイフで切断した敵がいる。最初に自分の存在に気づき、追ってきた暴漢を殺した男。その男は二本目のナイフを取り出して舌で舐めていた。
「ひひ! どうしたぁ!」
「!?」
 ナイフの男に気を取られている内に、接近してきた肥満体の男が殴りかかってくる。動きは遅く、スパークガールは飛びのいて躱してから蹴りを放つ。水平に、蹴りやすい位置にあった腹を蹴り付けるが、スパークガールの足は分厚い脂肪に阻まれて跳ね返った。
「俺様の体にそんな蹴りはきかねぇよ!」
「太り過ぎよ、デブ!!」
 スパークガールは両手を広げて近づいてきた男へと飛び上がり、今度は顔へと回し蹴りを放った。その鋭さに男は防御が間に合わず、顎を蹴られてそのまま後ろへと倒れる。男が背中から落ちるのとほぼ同時に着地したスパークガールは自分を鼓舞するように吼える。
「あんたらなんて、簡単に倒せる!」
 言い放ってからスパークガールは近くにいた男へと突進する。走っているところから飛び上がり、胸部へと両足で蹴りを叩きつける。着地したスパークガールはエレキロッドを振るって悶絶する男の意識を奪い取った。更に動きを止めずに次の標的へと向かう。そこでようやく男達は我に返って向かってくる獲物を倒そうと動き出す。しかし、獲物にされた少女はすでに狩る側に回っていた。この状況で迷えば取り返しのつかないことになると反射的に悟っていた。
(倒せるだけ倒して、逃げないと!)
 冷静に分析して、全員を倒せないと計算したスパークガールは突破口が開けるまで倒していく道を選ぶ。実際、犯罪者集団といえども実力差はある。最初に倒した男だけではなく、何人かはスパークガールの動きについていけない。更に、単純な力では勝っていても、彼女が持つエレキロッドは実力の違いを補う威力がある。警戒してる間に彼女から近づいて、隙を見つけて突き出すだけで男達は無力化される。
「はっ……はっ……はっ……はあっ」
 十二人のうち、七人をあっという間に倒したところでスパークガールは息切れを隠せなくなっていた。元々エレキロッドに頼ることになる彼女は、攻撃を通すために常に全力で相手に蹴りを叩き込んでいる。また、周囲を敵に取り囲まれているという状況による精神的な疲弊も重なって、体力がいつも以上に奪われていた。それでも短期決戦でなければ自分が倒されるという思いから無理矢理体を動かしていた。
 スーツの下にも汗が流れ、嫌な感触に体が震える。
 残っている五人は、ナイフの男を含めて倒れている男達とは違う気配を見せていた。彼女が入ってきた路地を塞いだ巨体の男三人と、筋骨隆々の男。ナイフの男。人数はだいぶ減ったため、逃げられる可能性はある。しかし、今の彼女の立ち位置は入ってきた通路とは逆側。逃げればD地区の奥深くへと入り込むことになる。それを男達も分かっていて、彼女が逃げ出すことはないと前方に五人が固まっていた。
「さぁて。だいぶ消耗しただろう? 俺の番だな」
 五人のうち、はちきれんばかりの筋肉の鎧を身につけた男がやってきた。ロングの金髪の下にはサングラス。髭が生えており、スパークガールには何歳か分からなかった。Gジャンの下には何も着ておらず、六つに割れた腹筋を存分に見せつけてくる。パンツはジーパンで膝のあたりで切れており臑が露出していた。見える部分だけ見ても、生半可な攻撃は通りそうにないと判断できる。
(こんなやつは……これしかないわね)
 スパークガールはエレキロッドを前に構えて、体勢を低くする。フェンシングのようにロッドを突き出して電流を流し込めば、どんな屈強な男でも倒れる。警戒している相手の意識をかいくぐって少しでも触れれば彼女の勝ちだ。
 スパークガールはエレキロッドのスイッチをオンにする。彼女の意志に応えるようにロッドの身に電流が走り、唐突に途切れた。
「――え?」
 途切れた電流に呆気にとられた瞬間に、視界には筋肉鎧の男が飛び込んできていた。
「がはあっ!?」
 筋肉鎧の男の右拳が腹部にめり込み、スパークガールの体は宙を舞った。そして背後にあった建物の壁に激突し、動きが止まる。一瞬だけ途切れた意識が再び戻ってきた時には腹部から沸き上がる激痛に苦しみ、彼女は尻餅を付いていた。
「あぐあ……ああ……」
 腹部を押さえて上体を前に倒して悶える。涙が溢れた視界は揺らめいて、光がちらつく。呼吸が上手くできず、口を開いて息を吸っても気管にスムーズに入ってこなかった。
「最初のナイフ弾いた時に、もうその武器は壊れる寸前だったんだよ。気づかないで使い続けやがって。バカ女が」
 視界の外から聞こえてくる声。だが、顔を向ける前に別の腕がスパークガールの喉を掴んで体を持ち上げる。筋肉鎧の男が右腕だけで彼女の体を吊り上げていた。
「あ……がっ……」
 腕を外そうと両腕で掴むものの、びくともしない。その様子を笑いながら、筋肉鎧男は左腕を振りかぶって腹部へと拳をめり込ませた。ついさっき殴られた場所と同じで、痛みが引かないうちに上書きされる。
「あぅあああ! い……た…………や、やめて……」
 喉が潰れそうな力で絞められて、息も吸えず、声も出せない中で強気を保っていた彼女の精神にひびが入る。声が届いたことで男達はにやつき、笑った。その表情が白く霞んでいく中、三回目の腹部への打撃が襲いかかったことでスパークガールの意識は闇へと落ちていった。
 男の手を掴んでいた両腕が力が抜けて垂れ下がる。意識がなくなったことを確認した筋肉鎧の男は右手を解放して、スパークガールへと地面へと落とした。うつ伏せになって倒れた彼女に近づいたナイフ男はまずバックパックを外す。そして中を適当に触っていると格納されていた手錠が落ちた。
「お、ちょうどいいじゃねぇか。自前で手錠持ってるなんてよ」
 ナイフ男はうつ伏せのスパークガールの両腕を背中に回し、手首に手錠をはめた。そして体を仰向けにして見下ろす。意識を失って閉じた目と、かすかに開いた唇に男達は唾を飲み込む。先ほどまで自分達と大立ち回りを演じてた少女と同じとは思えなかったからだ。
「さすがマサオだな。たいしたもんだ」
 筋肉鎧の男――マサオは静かに頷く。だが、ナイフ男がナイフをちらつかせると、数歩後ろに下がった。
「アンドレ三兄弟。お前等もだ。最初は俺がいただく。お前等はしごいて待ってろ」
 三人の巨漢も同様に無言で頷いて、下がった。屈強な男達がそろって逆らわない様子を意識を持ったまま見たならば、スパークガールも驚いただろう。しかし、彼女は今、D地区以上の闇の中に意識を落としている。強烈なダメージによる意識の喪失は彼女に敗北後のことを考えさせる余裕さえも奪っていた。
「よし」
 ナイフ男は四人が離れたのを確認すると、スカートをめくった。ワンピースであるため大きくめくると腹部まで露わになる。マサオの拳を叩き込まれた箇所は青あざができていた。スカートの中にあったのはガーターベルトと、ショーツ。ショーツは見せパンツだと即座に理解して、ナイフ男とはまずガーターベルトを切り裂いた。邪魔な部分をとった後でショーツも脱がさずに前の部分を斬る。案の定、中にはTバックを付けていた。Tバックの細い生地もまた、ナイフ男は躊躇なく斬ってあっという間にスパークガールの恥部が明らかになった。綺麗に整えられた黒い陰毛は、男を知らない少女を見せつける。男勝りでまだ性について無知のように思える言動をとっていても、立派に女性としての意識を持っている。女戦士の中にある勇ましさと女らしさを垣間見て、ナイフ男はほくそ笑む。
「あて、次だな」
 次にナイフ男は、スパークガールの頭部を持った。そして繋ぎ目を探りとり、少し力を込めてゆっくりと引き抜く。ウィッグに包まれていた黒いショートカットが露わになり、スパークガールの素顔が晒される。そこにあったのは幼い少女の顔。ナイフ男は高校生くらいかとあたりを付けて意識がない表情を眺める。
「こういう変装した女がよぉ、こんな風に中途半端に正体さらしてるってのはよ、屈辱だと思うんだよなぁ」
「シュウちゃんはコスプレ好きなだけじゃないのか?」
 アンドレ三兄弟のうち赤い服を着たアンドレが呟く。それを一睨みして押さえ込んでからナイフ男――シュウはスパークガールから細川ライムへと強制的に戻された少女を蹂躙し始めた。露わになった秘部へと口を近づけて舌で舐めとる。気を失うまでの戦闘で流したのか、汗の味と臭いを口と鼻で味わう。それでも綺麗な膣口を上下に舌を動かして唾液を付着させると、かすかにライムの体が震えた。意識の覚醒とまではいかないまでも、性感帯を刺激されることで無意識でも反応している。
「ふひひ。でも俺は、優しくしないぜ」
 シュウはそう言うと共にズボンを脱いで性器を晒す。ライムが気絶した時から興奮していたのか、先からはスペルマが流れだし、下着と透明な線で繋がっていた。脱ぎさってからライムへと覆い被さり、膣口にペニスの先を擦り付ける。準備万端なシュウに対して、ライムの膣口は全く濡れておらず、男を受け入れる準備は整っていないが、それでもシュウは強引に侵略を開始した。
「ん……んくっ……ぁ……」
 今まで堅く閉じていた扉が力付くで広げられる。同時に体内へと進入してきた肉棒が膣内の壁を傷つけていく。普段の状態ならば同じ人間の体の一部ということで柔らかいのだが、欲望が結集して堅くなった肉棒は同じ肉とは思えない堅さで削り取る。
「いっ……たぁ……ぅ……あ……」
 ライムの口が開かれて声が漏れる。闇に沈んでいた意識が徐々に表面へと浮かび上がってきているようだ。ペニスをすべて膣の中へとねじ込んだシュウは今度はゆっくりと腰を引く。ぬちゃりとした音と共に現れたペニスには、膣を傷つけたことで流れた血が付着していた。塞がっていた入り口が開いたことで流れ出す血液。望まぬ破瓜の血が流されてもまだライムは目を覚まさない。それが幸せなのか不幸なのかという判定は、すぐ後で彼女がすることになる。シュウは引き抜いたペニスをまた中へと押し込む。急激な動作ではなく、十秒ほどかけてねじ込み、同じくらいの時間をかけて引き抜く。敏感な部分を刷っていく肉の感触にライムはどんどん覚醒していった。ペニスを押し込められると共に意識の水底に沈んでいた意識は、背中を押されて水面へと押し上げられていくよう。
 そして十回目の抽送を終えたところでひときわ大きく声を出し、ライムは目を開けた。
「はぁくっ!? ……ぅぁ……え?」
 目を開いたライムの視界に飛び込んできたのは、シュウの醜い笑みだった。
「え? な。なんで……いやああああ!?」
 シュウの顔から目を背けたところで、自分の膣と相手の臀部がぶつかっていることに気づいたライムは悲鳴を上げた。見えても大丈夫なショーツも、その下へつけていたTバックもなくなっている。更に顔を背けた先にはスパークガールのウィッグが無造作に転がっていた。今、自分は「細川ライム」の素顔を見られてしまっている。
「さっきまでの威勢はどうしたんだよぉ、スパークガール。いや、もうスパークガールじゃないのかぁ?」
「ひぐっ!? こ、こ……の! うっ!?」
 臭い息を吐きかけてきたシュウに向かってライムはわずかに残っていた強い気持ちをぶつける。そして、覆い被さっているシュウへととっさに両腕で攻撃しようとして、背中側で繋ぎ止められていることに気づいた。
(これ!! 私の手錠!?)
 自分が使っていた手錠が今は自分を拘束している。鍵はバックパックの中に一緒に入っていたはずだが、自分の見える範囲にはなかった。もしあったとしても今の状況では取りに行くことはできない。
「こ……のぉ!」
 ライムは仕方がなく額でシュウの額を狙った。思い通りに額同士がぶつかり合って鈍い音が響く。そして、弾かれたのはライムだけだった。
「うぁ!?」
「くくく。馬鹿め。そんな体勢からヘッドバットなんて効かねぇよ。抵抗は楽しんだか?」
 シュウは問いかけに対しての答えなど待っていなかった。これまでの二倍のスピードで腰を動かし始める。シュウの両腕はペニスが反動ではずれないようにしっかりと腰を掴んだ。
「あうっ! あっ! んくっ! い、いたい! いたい! 動かないで!」
 ライムは連続して傷つけられる痛みに顔に熱が集まってくる。膣内に太い棒がねじ込まれていることにはすぐにきづき、それが男のペニスだという事も分かってしまった。17歳という年頃の少女はそれなりに性については興味がある。いつか、想い人のそれを受け入れて愛のある性行為をしてみたいと思っていた。だが、その初めては最悪の男に奪われてしまった。憎むべき犯罪者に。
 自分の姿を見ると、ウィッグを外されただけでスパークガールとしての衣装はほぼそのまま。スカートの中だけ脱がされて、必要最小限の部分しか外されていない。自分がスパークガールという正義を愛し、行使する存在なのか、細川ライムという発明好きの少女なのか。境界線は曖昧となっている。
 速まってきている抽送が現実を象徴しているかのようで、ライムは否応なく痛みに巻き込まれる。
「痛い! お、お願い……動かないで、よぅ……いやあ!」
「安心しろよ。俺は早漏だからよ!」
「そう、ろ? うううああ!?」
 シュウの言葉の意味は分からなかったが、ペニスを突き刺してくる速度が加速度的に上がっていき。痛みの感覚が近くなっていくと共にシュウの顔は何かの到達点へと進むように緩んでいく。シュウが流した汗が垂れてライムの顔にかかり、口元に付着してそのまま口の中へと入った。「あうあ! あ゛う゛! ぐぅ……う、ぎ! いたい! もう、いやあ! あああ!」
 少しでもシュウから顔を背けたいという思いで体をのけ反らせる。その瞬間を狙ったかのようにシュウはうめくと、急にペニスを膣から引き抜いてライムの顔へと先端を突きつけた。いきなり視界に入ってきたペニスの形状のグロテスクさに悲鳴を上げられずに固まるライム。口を閉じていたおかげで、先から発射された白濁液を口の中に入れることもなかった。
「んんんっ!?」
 口元にかかる熱く生臭い液体にライムは目を白黒させる。液体の放出はそれだけにとどまらず、シュウはペニスの先を移動させて喉やスーツに覆われた胸元にまでかけた。八回震えたペニスはその都度、大量の白濁液を吐き出して、ライムの口元から胸元までを白く染め上げていった。
「ふぃい。久々に出したから大量だったぜ」
 そう言いながらシュウは自らが付着させた液体を引き延ばす。口元に付いたものは頬に。胸元についたものは両腕で乳房を揉むようにしてすり付ける。胸元のプロテクターごしに胸を揉まれてライムは悔しさに涙が出てきた。
 口を閉じているため鼻から息を吸う。生臭さは不快だったが、吸わないわけにはいかない。ライムは吐き気をこらえつつ小さく口を開いた。
「……下衆」
 それは本当にささやかな抵抗だった。倒されて、処女を散らされて。両腕は自らの武装の一つである手錠で繋がれてしまって何も出来ない。スパークガールから細川ライムの素顔を晒されて、顔に男の欲望を吐き出されていた。自らの敗北は決まっているために、口で悪態を付くくらいしか残っていなかったのだ。
 しかし、ライムは油断していた。この凌辱は、ここで終わるのだと頭のどこかで思っていた。自分が敗北し、酷い目にあわされた。そこまではシャドウレディとの対決でも味わっている。あとは、別の機会に敗北してスパークガールとしての変装を解かれた時があるような気がしていたが、ぼんやりとした記憶もまた、自分の敗北からのペナルティで完結していた。
「さて、じゃあお前等の番な」
 だからこそ、シュウの言葉が控えていた男達四人に向けられ、入れ替わるようにアンドレ三兄弟がやってきたことに驚きを隠せずに目を見開いてしまった。
「え、ま、まだ……なの……?」
「何を期待してるか分からないが、お前、一生このD地区の肉便器になるんだよ」
 シュウは吐き捨てるように言ってから去り、アンドレ三兄弟がライムの周りに集まる。無表情で見下ろす巨体三人に悲鳴が喉の奥に押し込められた。同時にしゃがみこんだ三人はすぐさま下を脱いで性器を露出させた。先ほどシュウに見せられたペニスが三本。見たくなくて目を閉じるとアンドレの行動は素早く、アンドレ三兄弟の長男が寝転がると二人がライムの体を持ち上げて背中から落とす。熱く脈動する肉棒の感触が尻の割れ目にはまり、そのまま菊座の入り口へとあてがわれる。ライムの想像力を越えた長男の行動。だが、菊座の入り口からペニスが入ってきたことで、穴が拡張させられる痛みに悲鳴を上げた。
「あぁあああああ! い、いやあぁああああ! 痛いぃいいい!!」
 菊座は排せつ物が出る穴であり、何かが入ってくることなどなかった。小学生の時に解熱剤を親に入れてもらったこともあるが、その時の恥ずかしさは計り知れない。自分から全く見えないところの穴から中に進入されていることの精神的な負担と、純粋な肉体からの負担。激痛に耐えようと息を止めてしまうため、酸欠状態に脳がぼうっとする。そのまま気絶してしまえば痛みに苦しむこともないのだろうが、今度は次男が膣へとペニスを突き入れてくる。
「あぎ!? い、ぐはっ! うぁああああ!」
 破瓜の血と先に入れたシュウのペニスから出ていたスペルマが潤滑油となって、菊座よりはスムーズに入った。最初に広げられているだけに負担はまだ少なかったが、シュウよりも大きいのかまだ押し広げられているようにライムには思える。菊座と膣からの二本刺し。逃げることができない中で巨体を押しつけられて下腹部が圧迫されてしまい、息が上手くできない。口を開けて細かく息をするしかなく、汗をにじませながら大きく口を開けて荒く息をするライムの表情は、三人目のアンドレの嗜虐心を高めていた。
「はっ……はっ……はっ……はあっ……はっ……」
 痛みと苦しみで流れた涙に濡れた顔。酸素を上手く取り込めないことで汗が流れ、頬が上気する。セックスの快感は全くなかった。ただ膣や菊座を痛めつけられて彼女は性感帯を刺激されることもない。男達は自分の性欲が満たされればよく、ライムのことなど全く考えていないからこその無茶。三男はそれを体現すべく自分のペニスをライムの口へと突き入れた。
「むぐぅううう!!」
 塞がれた口の中に広がる苦み。数日洗ってないように思えるほどゴミがこびりついた肉棒が口の中を動き回り、舌が触れてそのゴミを舐め取っていく。頭を捕まれて動かされているために拒否も出来ない。三男の恥垢を取るために口の中を利用されて、思考がぐちゃぐちゃに混ぜられていく。
(ブーちゃん……あたし……もう……だめ、かも……)
 思い人の姿が脳裏に浮かんでライムは悲しくなる。ここまで汚されてしまった自分を、相手は愛してくれるのか。そもそも、意中の相手の恋愛感情はシャドウレディに向かっているのだが、ライムは自分に向けさせるという意志も持ってグレイシティへとやってきた。だが二つとも自分の中からこぼれ落ちていく。正義の光は消えて、女としても汚されている。
「んぐっ! んんっ! んっ! んんんっ! んぁああ!」
 頭、膣。そして尻。三カ所をそれぞれのタイミングで突かれて小さな体が巨体の中で踊る。外からは男三人が群がっているようにしか見えないほど密集しており、ライムは連続した突き上げにとうとう何も考えられることが出来なくなった。子宮の奥へと突きこまれるのと同時に菊座にも深く突き刺さる。直腸の中が傷つけられたのか、菊座からペニスが引き抜かれる度に血が流れ出していた。それが潤滑油になり、長男の腰の突き上げも激しくなっていく。
「へへ。膣も良い音鳴るようになってきたじゃないか。こりゃ、血だけじゃねぇな?」
 膣を攻めている次男の言うとおり、膣から血や次男のスペルマの他に第三の液体が流れ出してきていた。それは愛液と呼ばれるもの。性感帯が刺激されることで男を受け入れる準備のために沸き出す液体。しかし、今回は性的な刺激というよりも肉体の防御機能というほうが正しい。連続して痛めつけられることで体がライムを守ろうとして、膣壁を守るために流し出す。その滑らかさが膣を攻めていた次男の抽送を早めて、性感の高まりを促した。
「うおっ! い、いくぞ!」
 三人の中で、最初に達したのは次男。膣から一気にペニスを引き抜くとスーツの胸元へとペニスの先を向けて最後にしごく。押し出されるように大量の精液が吐き出され、プロテクターの白い部分からその下の黒い部分までも濡らしていった。
「んぅう! んんんんぅ! んっ! うぅううう!」
 一人の攻めが終わっても二人は変わらず抽送を続けているため引き続き翻弄されるライム。終わった次男も自分が吐き出した精液をスパークガールのスーツへ塗り込むように引き延ばしていく。シュウの時と同じく、正義の象徴のスーツは汚されていった。精液が生地に浸透して体に届くということはなかったが、体の中だけではなく外側を汚されるのは視覚的に堪えて、結果的に精神も犯されることになる。
(もういや……こんなの……)
「お、おれ……も……」
 自分の心の声に応えるかのように、三男がうめいて口からペニスを抜いた。すぐに精液が吐き出されて顔面にかかる。シュウは口元から頬だったが、三男は目元や額。さらには黒髪にまでふりかけていく。
 好きな男と同じ髪型。自分が相手へと向ける愛の一つの形が白く汚され、べたつきによって形を変えられる。まるで自分の好きな人まで汚された気がして、申し訳なさにライムは悲しみの涙を流てしまった。その涙も精液に混ざってしまい、耳元の方まで流れて地面に落ちた。
「お前等速ぇなあ」
 長男はそう言うと体を起こす。乗せられている状態であるためライムも一緒に体を起こされる。そのまま、長男は膝立ちになり、後ろに回っている両腕を掴んで尻に臀部を打ちつける。
「いぐっ!? いっ! あぐあ! あんっ! はあっ……んはあ!?」
「お。なんだ。尻のほうが気持ちいいのか? 声が色っぽくなってきてるぜ」
「そ、そんなこ……はうっ!」
 うつ伏せに倒れそうな状態から腕を引っ張られて支えられている苦しい姿勢のまま突かれ、ライムは枯渇した体力が更に減っていくような錯覚に陥る。ペニスをねじ込まれる痛みがなければ完全に失神していただろう。
 後ろを見ることもできずに体を揺らされながら地面を見るしかないライムだったが、長男のうめき声に二人の時と同じ絶頂を感じ取る。ひときわ大きい咆哮と共に長男は菊座からペニスを抜き去って精液を放っていた。
 スーツの背中部分へと放出された精液は背中から腰のあたりまでほとばしり、白く濡らした。これで、スパークガールのスーツの上半身はほとんどの箇所を精液で濡らしたことになる。
「ふぅ……気持ちよかったぜ」
 長男が手を離したことでライムの体は支えを失ってうつ伏せで倒れた。受け身を取ることも出来ずに地面に額を打ちつけてしまい、ライムは脳震盪を起こしてしまった。
「う……うう……」
 連続した性行為。これまでに体験したことのない衝撃に翻弄されて体力はなくなり、ライムは息苦しいからといって仰向けになることもできない。地面とキスしたままで何とか息を吸っている状態だった。しかし、体力がないからといって休ませるような男達ではない。最後に残っていたマサオが近づいてライムの頭を掴んで引き上げる。
「い……た……」
 毛根が頭皮から引き剥がされそうな痛みにまた涙が流れる。どれだけ時間が経ったのかライムにはもう分からなかったが、数時間前の自分と今の自分の変化に悲しくなった。正義の味方はどこにもいなくなり、無力で助けを求めることさえもできない少女だけがいる。
 そして、そんな獲物を男達は逃さない。
 マサオは髪を引っ張ったままでライムの上体を持ち上げると体の下に左手を入れて仰向けに押し倒す。両足は拘束されていないため膝を曲げて広がってしまった。スカートが股間部分を隠しているため、ライムは少しだけ羞恥心を押さえられた。
「邪魔な布だな」
 マサオは怒りを含めてそう呟くとスカートを掴み、筋肉がはちきれそうな両腕に力を込めた。
 ワンピース型になっているため分離はできず、スカートを取り去るにはスーツをすべて脱がせるか切り裂くしかない。普通の服と柔らかさは変わらないが、スパークガールとして活動するために多少は強度が高い繊維を使用している。少なくとも、なまくらなナイフや一般人の力では引き裂くことなどできない程度には。
 だが、マサオは見た目通りに尋常ではない力の持ち主だった。
 スカートは悲鳴を上げて引き裂かれていた。
「ああっ!?」
 スカートを縦に引き裂いてから、横へと続けて引き裂く。腰周りの生地を横へちぎっていくことで一度うつ伏せにされる。そのまま一回転させられた結果、スカート部分は完全にスーツから分離してしまった。
「そんな……」
 今の自分の姿を想像してしまい、ライムは目をきつく閉じた。下半身はニーソックスだけで何もつけていない。視覚的に少しだけでも守ってくれていたスカートは今、分離させられた。腹の部分まで露出させられて、臍が見えている。
「やめ……て……もう……たすけて……」
 ライムの心にある意志の柱はほとんど砕け散っていた。半ばで折れて崩れ落ち、土台までも亀裂が入っている。その土台まで砕け散れば、もう正気を保ってはいられない。そこが粉々にならないのは、心のどこかでは助けがくると思っているからかもしれない。マサオは弱々しく呟くライムの足を広げて膣へとペニスを沈めようとする。他の男達の二倍はありそうな大きさのペニスをライムは目を閉じているため見えない。だが、膣へとねじ込もうとした時に感じた痛みが尋常ではないことに目を開けて股間を見た。そして、その規格外の大きさ――ペットボトル並のそれを見て、恐怖に震える。
「や……そ、そんな、の……はいらない……こわれ……さけちゃ……」
「ガバガバになるかもしれねぇが、死んだ奴はいねぇよ。壊れるかもしれねぇがな」
 サングラスをかけているためにマサオの目元は分からない。しかし、口元が笑みの形になるのを見て、マサオはライムが壊れることを望んでいるのだと悟る。
「や、やめて……やめてぇ……」
 ゆっくりと進んでくるカリ先。自分の膣から体の奥へとめり込んでくると共に強引に広げられ、骨盤の形まで変更する気がする。同い年の少女で自分より先に性体験をした子は前まで穿けていたズボンが穿けなくなったという。セックスによって膣口が押し広げられて骨盤の形が変形したからだと言っていた。普通の男子との性交でさえそれならば、こんなペットボトル大のものを突き込まれたらどうなってしまうのか。
「あが……くるし……いた、い……」
 両足は放置して腰を大きな掌で掴み、ゆっくりと入れていく。大きさに下腹部の表面が盛り上がっていく。気持ちよさなどどこにもなく、激痛が全身へと打撃を加えていくように、ライムは壊されていく。
(もう、いやだよ。しんじゃ、う)
「あぐああっっ!?」
 腰を一気に引かれてペットボトルペニスを咥えこむ。それだけで体の内側から爆発させられそうなほどなのに、マサオはそれに満足せずにライムの背中に腕を回し、抱き起こした。体が起こされて体勢が変わり、屹立したペニスに串刺しにされる。子宮口へと押しつけられて更にグリグリと前後左右に動かされて、ライムは目の中に星が舞い、考えることが出来なくなった。
「おら! 寝るんじゃねぇよ!」
「ぎゃあ! やっ! やあ! あああっ! やぁあああああああああああ゛!!! げほっ! げほぉお゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
 上下に揺らされると下がった時の串刺しが堪える。新しい血が流れてマサオの陰毛を濡らし、ライムの陰毛をからめとった。ライムは突き上げられる度に口から泡を吹いて絶叫する。人間らしい意志など挟む余裕はなく、ただ獣のように痛みに苦しみ続ける。一回突き上げられる度に、心の中の柱がひび割れていき、残っていた柱部分も砕けて落ちて、土台も外側から崩れていく。
(もうあたし……しぬのかな……こく、はくして、しねば……よかった……)
 激痛の悲鳴に血が混じる。叫びすぎて喉を切ったのだろう。その前にもペニスを突き込まれて喉に負担がかかっていた。そもそも、こうして蹂躙される前に腹に拳を何度も食らっていて、内臓も痛んでいる。自分がどうしてまだ生きているのか、意識を保っているのかライムには分からない。
「よぉし……そろそろ、一発目、いっておこうかあ!」
 マサオは腰を掴む手に力を込めて、それまで腕の方を動かしていたところから、臀部を叩きつける方向にシフトする。ペニスが膣口の中で圧迫されて、性感帯を刺激して精液を吐き出す。むろん、同じようにライムも性感帯を刺激されて気持ちよくなり、愛液が出るというプロセスだったはずだが、快楽越える痛みは何の意味もない。
「う、お、お、お、いおぉおお!」
 マサオは吼えてペニスを膣から抜き出すと、精液を下腹部から腹へと吹き付けた。たっぷりとした液体が下腹部に付着した後に膣口のほうへと流れていく。腹についた液体は横に流れて落ちていく。
 何度か精液が出されて、体に触れても、ライムの動きはほとんどなかった。少し前までは感触に震えていたがそんな力も持うない。涙を流しながらされるがまま。悲鳴を上げることさえも体力が必要で、完全になくなっている。
「はぁ……は……あ……」
 精液を全て吐き出して、マサオは立ち上がる。ライムは膣口から血を流し、下腹部から腹部まで肌が露出している部分に精液を付着させていた。更にスーツの胸元から顔までも精液でコーティングされており、ほぼ全身が精液まみれといってもおかしくない。意識は朦朧とし、自分の姿を想像することも放棄し、疲労感に漂っているだけ。自分で何か状況を打開しようとする気さえ起こらない。
「も、う……いや……たすけ、て……」
 男達に向けて言っているわけではなかった。ただ、今、自分を取り巻いている「状況」がこれ以上続いてほしくないという思いが無意識に呟かせた。心と言うよりも肉体が、これ以上の蹂躙を拒んだというべきか。しかし、マサオはその言葉を聞いて、残っている上半身のスーツを掴んで無理矢理ライムの体を引き上げて立たせる。負荷がかかってライムは痛みに顔を歪ませたが、逆らうこともできず、痛みに悲鳴を上げることもできずに引っ張られるように歩かされた。その先にはライムが最初の頃に倒した男達がゆっくりと体を起こしていた。エレキロッドで気を失わせたとはいえ、殺すことが目的ではないためいつかは目が覚める。男達はマサオが掴んでいるライムの姿を見て顔を怒りと、歪んだ欲情に染め上げた。
「てめぇら。こんな女に倒されて悔しいだろ。めちゃくちゃにしてやれ」
 マサオはそう言って無造作にライムの体を男達のほうへと投げる。先頭にいた男二人がライムの体を受け止めると、すぐに地面に仰向けに倒した。
「あ……」
 ライムの視界に広がる、七人の男達の顔。どの顔も、これから少女を犯し尽くすことにやりがいを見いだしているような顔をしていた。痛みが引かない股を閉じることだけが、ささやかで、無意味な抵抗。そのライムの行動が合図になったように男達はライムの体へと手を伸ばした。
「スーツ邪魔だ!」
「脱がせろぉお!!」
「女! 女ぁあああ!!」
 残っていた上半身のスーツを脱がそうと体をまさぐってくる男達。引き裂こうとしたり、薄いプロテクターのつなぎ目を探そうとしたりでライムの体は乱暴に揺り動かされる。それと同時に露出した膣口に口を付けてクリトリスと膣口を同時に攻めてくる男もいる。痛みの中に、かすかに感じる快楽。ライムは悲鳴を上げることも出来ず、されるがままになって、泣いていた。
「やめ、て……」
 スーツのどこかが引き裂かれる音と共に、ライムの精神は限界を向かえて遂に消え去った。新たな痛みによってすぐ目覚めるようなものではなく、蓄積されたダメージによるもの。
 気を失った少女を一糸まとわぬ姿にして男達は蹂躙を続けていった。

 * * *


 ――そして、三ヶ月が過ぎた。
「んっ……んっんっんっんっ……ぅうううんっ!」
 後ろから膣を突かれていたライムは仰け反って嬌声を上げる。口に咬まされたポールギャグに空いている穴から外へと漏れ出る声は疲労が現れていたものの、女として感じている快楽を外へと伝える。
 後ろに繋がれた両手を男の左手。ウィッグから生えている髪の毛を右腕が掴んでおり、男の絶頂に併せて力を込めて後ろへと引っ張られる。右手の力が強かったために、ウィッグから数本髪の毛がまとめて抜けて、ライムの上体を前に倒す。ウィッグの髪の毛をゴミのようにベッドの横へと落とすと同時に左手も解放し、ライムはベッドへと投げ出された。精液の臭いしかしない汚いシーツに顔を埋めて呼吸をしても、もうライムにはその臭いを感じ取ることはできなかった。同じ部屋。ほとんど同じシーツで毎日毎時間レイプされ続けて、感覚はほとんど麻痺している。唯一ある膣口や菊座へのペニスの挿入も、今ではほとんど痛まない。代わりに性感帯に肉棒が擦れることによって沸き上がる快感が強くなり、体を駆け巡っていた。すでに乳白色の霧がかかっている脳に快楽が流し込まれることでライムは一日のほとんどを快楽と共に過ごす。何も考えられず、考えようとしてもすぐに思考がバラバラになっていた。
「ふぃ。だいぶガバガバになってきたな」
「終わったならどけよ。ってお前、また髪の毛抜いたのかよ。それしかスパークガールのコスプレできねぇんだからよ」
「へへ。わりぃわりぃ。でもお前には関係ないだろ?」
「そうだな。俺はショートカット。ボーイッシュ派だからな」
 男達の会話をシーツに顔を埋めたまま聞くライム。ペニスが引き抜かれてベッドがきしみ、別の男がまた乗ってくる。仰向けにされると視界には先ほどとは別の男の顔が見えていた。男はライムの頭部に伸ばし、先ほど後ろから引っ張られて中途半端に脱げているウィッグを頭から引き抜いた。下から出てきた髪の毛も数日に一回しか洗われていないため、精液と油でべとついている。元の髪型は保たれておらず、ぺたりと頭に張り付いていた。
「ショートカットって言っても、ほとんど頭にへばりついてるけどなっと」
 男は笑いながらライムの両足を広げて股の間を侵略する。突き込まれる衝撃にライムは呻いたが、そこまでの痛みはない。男が腰を動かし始めるとすぐにしびれがクリトリスや乳首を襲った。
「あー、口も使えればもっと回るんだろうけどな」
「仕方ないだろ。舌噛んで死のうとしたんだしよぉ」
「今ならそんな力もないって」
「それでちんちん噛みちぎられたら取り返しつかねぇからよ」
 傍にまだ先ほどの男がいるのか、腰を動かしながら会話を続けている。ライムは自分の視界が右目しかないことにようやく気づいて左目をあけようとしたが、べたついた何かが付着して抵抗を示す。精液だろうと仮定して開くのを止めて、代わりに口を開いた。
「おえ、あい。いへひ、あえいえ」
 お願い。家に、帰して。
 ポールギャグに塞がれている中でも精一杯伝わるように、ゆっくりと告げる。男達はその声を聞いて言葉は理解したようだった。しかし、にやけた顔を崩さないままにセックスを続けている男が言った。
「そういえば、この女の名前なんだっけ?」
「しらねぇよ。スパークガールだろ?」
「今はスパークガールじゃねぇよ。そうだな。勝手につけるか」
「別にいいだろ。こんなのに名前なんていらねぇよ」
 耳を右から左に流れていった会話。スパークガールではなくなった自分は細川ライム。しかし、D地区の男達にとっては名前のない女であり肉奴隷でしかなく、名前などいらない。名前のない存在に貶められることで、自分と周りの世界が隔絶したような虚無感がライムの心を包み込む。
「いいじゃねぇかよ。これから死ぬまで俺らの肉奴隷だ。死んだら別の女用意すりゃいい」
 男は吐き捨ててライムの腰を掴み、抽送の速度を上げる。膣の中に今日、何十回目かの精液の放出を受けて、ライムはこみ上げる快楽に絶頂へと押し上げられていく。
 横を向いて視界に入ったのは、スパークガールのウィッグだった。最初は鮮やかなライム色だったが、今では所々毛が抜け落ちて禿げており、精液も付着している。ライムと同じように数日に一回洗浄されるが、荒々しいために髪質もボロボロになっていく。自分の正義の象徴だったウィッグのなれの果てと、名前を失った自分の今がここにある。
(もう……死にたい……死なせて……)
 ライムという名前さえも忘れられた少女は、そのまま快楽に身を委ね続ける。
 辛い現実から目を背けるためには仕方がなかった。

 グレイシティを照らす閃光は二度と現れることはなかった。
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