2012/1/30

魔の・・・ビザ更新!  日常ネタ

・・・という前回のポジティブな記事を書いたところで、引き続きこの話題に行きたいと思います。何かに呪われているのではないかと思うほど、毎回大変な

ビザの更新!

ネタでございます(^^;いや〜今回は、たぶん未だかつてないほどの大変さでしたね。毎回大変だけど、今回の面倒くささはたぶんギネスブックに載るレベルかと。←大げさじゃなくて、本当に。

12月から新しい職場で働くつもりだった私は、11月30日で今まで勤めていた病院を辞めていました。ビザは2012年1月半ばまで有効でしたが、新しい病院での勤務時間を考え、早めに更新してしまおうと、11月終わりにはビザ関係の役所へ行くつもりでした。・・・が、病気をしてしまい、あえなく入院生活。その後「名誉の失業」を選択。退院してもまだステータスとしては「病欠」扱い。その後、元気になってから失業保険などを取り扱うAMSへ。そんなこんなで、失業生活に突入。

・・・という流れだったのですが・・・

まず、AMSへ行くと「今までの保険会社から今回の病欠扱いの間に、いくら保険が支払われるのかという証明書類が必要です。その書類がないと、こちらでは登録できません」

・・・は?

その書類とはなんですか?と思いつつ、インターネットで情報収集。ふむふむ、なるほど。ということは、今までの職場を通して入っていた保険会社に電話をする必要があるのですね。

さや「すみません。これこれこういう書類がいるのですが」
保険会社の人「それには、あなたの元の職場から給料の明細書と勤務期間の証明書が必要です」

・・・は?

なんのこっちゃと思いつつも、元の職場にTEL。

さや「すみません。これこれこういう書類がいるのですが」
元の職場の人「あ、その書類はこちらの病院ではなく、ニーダーオーストリア州の人事部が担当するべき書類で・・・」

・・・は?

えええ〜となりつつも、州の人事部へTEL。

さや「すみません。これこれこういう書類がいるのですが」
州の人事部「その書類のためには、保険会社からの申込書が必要で・・・」

・・・だぁああああああっっっ!!!


とブチ切れる私の気持ち、わかってくださいますか?(^^;しかもその間にクリスマスとお正月も入り、みんなそろって

仕事する気なし!
 きっぱり。

時間がかかる、かかる。どうにか書類をそろえてAMSへ行くと

AMS「あなた、学生なんですね。その場合は、仕事と平行してできるようなカリキュラムだという証明書が必要です」
さや「・・・(怒)・・・」

無言でふるふる怒りに震えつつ、心理療法の教育機関へTEL。証明書を作ってもらい、ダッシュで取りに行き、今度こそ!と書類を出すと

AMS「あら、ビザがもうすぐ切れるんじゃ、その期間内でしか登録できないわ」
さや「・・・


そのビザを更新するのに、AMS登録がいるんじゃい!!!!

ぜーぜー。怒りでじゅうじゅう言っている頭をなんとか冷やしつつ、必要書類を持って、いざビザの更新へ。

ビザのお役所「今現在の保険の記録とAMSでどれくらいの失業保険が支払われるのかの証明書が必要です」
さや「AMSでは今現在有効なビザがないと登録できないと言われましたけど」
ビザ「そんなわけないです!確かにあなたのビザは切れますが、更新手続きはした、という書類は出しますし、その書類を持ってAMSで登録してから、またこちらに必要書類を持ってきてください」

・・・もう何も考えない、考えないよー。←無の境地に挑戦。とりあえずAMSへ行ってみましょう。

AMS「だから、今現在有効なビザが・・・」

・・・だぁああああああっっっ!!!


もうもう、みんなまとめて

どっかへ飛んでけ〜〜〜っ!!


・・・という心境になった私は、ここで反撃開始。
さや「いいえ!この書類を持っていけばAMS登録できるということは既に確認済みです!」
AMS「あら・・・じゃあ確認します。わかりました、これでなんとかしてみましょう」

どうにかAMS登録完了。完了後、封書で登録を証明するものと、失業保険がいくら払われるかの明細書が家に送られてきたので、次はAMSを通して入る保険会社へ行き、保険登録されているか確認。・・・案の定、登録されていないし。

さや「どれくらいかかるものですか」
担当(すっごく意地悪な人だった・泣)「そんなに早く登録はされません。一週間以上はかかるでしょうね(鼻で笑う)」
さや「あら、でも、この日付から一週間以内にできるものだって書いてあるのを読みましたけど?ということは、あと4日以内でできるべきことですよね(スマイル)?」
担当「・・・(無言の怒り)」

このくらいで怒っているなんて、あなたまだまだ甘いわよ!私のこれまでの道のりをあなたも経験して御覧なさい!!そしてその4日後、登録されているのを確認後、登録証明書を出してもらい、そしてまたビザのお役所へ。

ビザ「え〜っと、必要なのはこの書類じゃないはずで・・・」
さや「(皆まで言わせず)いいえ、この書類です!!この書類は名前がいくつもあるんですけど、内容は一つですから!!!(調べはついているんだからね!)」
ビザ「あら、そうですね」

・・・どうにか提出できました。全ての過程になんと

3週間半かかりましたよ!?


どれだけ仕事が遅いんだ、オーストリア人。もうホントにいやになっちゃう。これでさらに言葉の壁が立ちふさがったら、もう泣き寝入りする場面いっぱいあるでしょうね。言葉の面であまり問題がなくても何度もあきらめそうになりましたもの。よくがんばった、私。

朝一番で提出に行ったので、その後久々にカフェでおいしい朝食を食べました。あ〜、癒される〜。

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これでビザが無事に更新されればいいのですが。今は通称「招待状(受け取りに行く日時が書かれた手紙)」を待っているところです。ビザが発行されるまで全く身動きがとれません。そして仕事の遅いオーストリア人。

ストレス満タン。


オーストリア滞在には、また労働許可証も兼ねているので、仕事のためにも、必要不可欠なビザ。あ〜でも、もうしばらくは、関わりたくない・・・(泣)。

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2012/1/30

次のお仕事。  お仕事のこと

先日お話したように、12月から働く予定だった職場に断りをいれ、失業保険などを扱うAMSというお役所に登録し、今現在、失業生活を送っています。

とはいえ!

もう次の職場が見つかったんですけどね(^^;本当に「捨てる神あれば拾う神あり」。

11月半ばからの、あの病院の医長とのバトルも相当ストレスになってしまったのか、はたまた今までの疲れも出たのか、

風邪っぴき→高熱→抗生物質→全身蕁麻疹!!


という道をたどり、なんとウィーンで2度目の入院生活を過ごすことになってしまったのですが、クリスマスを過ぎて体調も戻り、ようやく元気になってきたところで、インターネットで調べ物をしていたら、たまたま心理療法士の募集をしている施設を見かけました。心理療法の勉強も、あとは卒業論文を仕上げるのみなのですが、でも心理療法士としては私はまだインターンなので(スーパービジョンを受けることを条件に、患者さんを診てもいい資格)まあまず受からないだろうなと思いつつも、なんとなく惹かれるものがあり履歴書を送ってみたら、面接に呼ばれて、

なんと採用決定!ばんざーい!ありがとうございます!

そこも厳密に言えば産休代理という形なのですが、もともと働いていた人が戻ってくるかはわからないそうです。でも、なんだか「代理としてでもいいや、とにかく勉強になりそうだし興味がある」という気持ちから、そこでしばらくお世話になることに決めました。3月1日から勤務する予定になっています。

そこは、日本で言うところの児童福祉施設という形が一番近いと思うのですが、何らかの理由(育児放棄、虐待、家庭内暴力、アルコール問題など)で、今現在両親のもとで生活できる状態ではない13歳から18歳の青少年たちを保護する施設で、そこでの青少年に対する心理療法と家族面談を担当し、家族内での問題の解決への糸口をみつけ、児童相談所のソーシャルワーカーに心理療法士として意見を述べつつ、子供たちにとって一番良いと思われる解決策を模索することが仕事になるかと思います。

昨年後半に決まるかもしれなかった職場も含めて振り返ると、方や安定した収入を保証された音楽療法士としての職で、できたてピカピカの大型病院での120人の患者さん相手の仕事(しかもそれなりの内容を提供していれば、それで誰も何も言わない)、そしてこちらは、おぼつかない初めての仕事である心理療法士としての職で、最多でも9人のティーンエイジャーとその家族(相当インテンシブな仕事になるはず)を対象にした小さな古〜い建物での仕事・・・

南極と北極ぐらい離れている!?

・・・ような気がしますが、結局「努力と自分を鍛えることがもれなく付いて来る楽ではない道」を歩く流れになっているのかな(笑)と、なんとなく自分らしいと思っています。初めての事ばかりで大変になるのではないかと予想されますが、がんばります!
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2011/12/11

長い時を経て。  日常ネタ

最近出会った素敵なもののお話をしようと思います。

私の父は、ジャーナリストです。今は原稿はパソコンで書く時代ですが、私が小さな頃、一番多く見た父の姿は、モンブランのマイスターシュトュックの一番太い万年筆で、原稿用紙にスラスラと執筆している仕事中の父の姿でした。時々インク瓶に万年筆の先を付け、インクを足して、またスラスラ。その頃から漠然と、モンブランの万年筆に対する憧れを持つようになりました。「いつかモンブランの万年筆を持っている、仕事のできる大人になりたいな」と。

今回、仕事のことでいろいろありましたが、自分の仕事に対するスタンス、セラピストとしてのプライドやアイデンティティーのようなものをはっきりと認識する良い機会になりました。また、来年度に出版される学術書の一部分の原稿や、翻訳の仕事をいただき、それに今現在取り組んでいることもあり、まだまだ発展途上中とはいえ、自分の仕事に対する姿勢を少し自分自身で褒めてもいいかな、と思えました。もうすぐ来る今年の誕生日は、ぞろ目になる誕生日だし(笑)。

というわけで、記念にモンブランの万年筆を自分にプレゼントしよう!と決心したまではよかったのですが、さて、何にしよう。モンブランのホームページを見ると、確かに父も愛用していたマイスターシュトゥックはとっても素敵ですが、なんだかモンブラン・・・ちょっと経営方針が・・・(すみません)。いや、万年筆にダイヤモンドって、何の意味が!?みたいな(笑)。万年筆は、まず素晴らしい書き心地がありき、でしょうと思ったり。キラキラ、ピカピカ、ちょっと目がちかちかしてきてしまい、なんだかなーと。

ちょっと残念に思いつつ、インターネットで情報収集をしてみると。ヴィンテージ万年筆という分野にたどり着き、かつてのモンブラン万年筆の評判の高さに驚かされました。っていうか、さすがモンブラン、長い歴史なのねー。でも、ヴィンテージ万年筆って、どう見つけるんだろう?ウィーンに、そういう専門店があるのかしら?・・・すごい、ありました。しかも、家からわりと近く。ちょっと遠目のお散歩と思えば、歩いていけます。というわけで、仕事の後、スーパービジョンセミナーの前にその専門店を覗きに行ってきました。

お店の方は若い方。「古いモンブランの万年筆を見せていただきたいのですが」というと、にっこり笑ってすぐに、1930年代のマイスターシュトュックを見せてくれました。す、すごい。こんなに綺麗な状態で1930年代から今日まで存在してるんだー。「手にとって見せていただいても良いですか?」と聞くと、また快く「もちろんです。どうぞ」と。ウィーンのお店なのに、とっても感じが良いわ(笑)。「すごいなぁ・・・」とため息をつきつつ「これは、普段使えるものなんですか?」と質問。すると答えは「いえ、価値とコンディションから言って、これはコレクション、観賞用ですね。もちろんここぞという時に、サインをする目的では使えますが。普段使いできるものをお探しですか?」

ここで、心に浮かんだ言葉。

「アンティークは普段使いできるものでなきゃ」

これは、古伊万里を専門に扱うお店に勤め、自分自身もアンティークの陶磁器を集めている母の口癖。実際、母は私がウィーンから帰ると、いつも古伊万里の蕎麦猪口にコーヒーや、緑茶を淹れてくれます。もちろん、とっても丁寧に壊れないように扱っていますが、何百年もの時を生きてきた食器を、日常のシーンで使うことで、その歴史を感じることができるのです。「昔の人はこれでおそばを食べていたのかなぁ・・・。蕎麦湯とかも飲んでいたのかも」なんて、思いを馳せつつ、母とお茶を楽しむ時間は、私にとって、とても大切な時間です。

そんなわけで「普段使いできるものでなきゃ」・・・そのとおり。

「はい、もちろん普段使いしたいので、どういうものが適しているか、教えていただけますか?」と聞くと、またにっこり笑って2本のモンブランのヴィンテージ万年筆を見せてくださいました。「どうぞ、実際に試してみてください」と案内されたお店の一角には、歴史を感じさせる書卓の上にインクと、遠目にもわかるほど質の良いさまざまな種類の紙が。自分の手帳や、セラピーの記録ノートの最後のページも使い(もちろん白紙)、2本の万年筆を試し書き。どっちも良いなぁ・・・うーん、決められない・・・と困っていると、「どうぞゆっくり試してください。そのうちどちらがしっくりくるか感じられると思いますよ」とアドバイスをくれました。どっちかなぁ。・・・なんとなく、こっちの方が手に収まりがいいような。それから若干書きやすいような。

うんうん言いながら悩んでいると、店員さんから「モンブランの万年筆を購入されたいのですよね?なぜヴィンテージ万年筆になさりたいと?」と質問されたので、モンブランのホームページから感じた印象、万年筆というよりアクセサリーのようで、なんだか購入意欲がわかなかったこと、それから愛用している皮製のくるくる巻くペンケースを出し、その中のLAMYの万年筆を見せて、これをもう3年使っていてすごく使いやすくて気に入っているけど、この機会に一生使える万年筆を見つけたいと思ってお店に来たことなどを伝えました。すると店員さんは私の使い込んだペンケースをみて、またにっこり笑って「万年筆が人を選ぶんですよ。きっとお客様に合った万年筆に出会えるのではないかと思います」と言いました。

そうこうするうちに、なんとなく漠然と「こっちかなぁ」と思う方が決まってきました。「こっちかなぁ・・・と思うんですけど」と自信無さげに言うと、店員さん曰く「確かにこちらの方が、手とペンのバランスが良い様に思えますね。もう一本の方がアンティークとしては数年古いので、若干価値があるのですが、でも、お客様が選んだ方は、実はデッドストックだったので、誰にも使われたことのない品物なんです。だからこんなに状態が良いんです」とのこと。

え〜!誰にも使われたことのない万年筆なの!?ずっと倉庫とかお店で管理されていただけってことか。どういう巡り会わせで、今私に試し書きされているんだろう?でも、仕舞われているだけなんてもったいない!こんなに良い万年筆なのに!

なんだか、一気に気持ちが決まりました。「これにします!」と言うと、「ありがとうございます。お支払いはどうしますか?クレジットカードだと少し値段をお引きできるんですが」あら、残念。「あー、ごめんなさい。クレジットカード持っていなくて」「それでは、もし現金で一括でお支払いになるということでしたら、クレジットカードで購入される値段と同じにできますよ」

そこで浮かんだ言葉。

「いつもニコニコ現金払い」

・・・これは、私と母が、祖母のお買い物の様子を表した言葉。私の祖母は、ちょこちょこお買い物をする人ではなく、1年に数回バーゲンのシーズンにどーん!とお買い物をする人でした。しかも「今日はお買い物の日!」と決めた日は、どんどん物を選んで、ぽーんと現金で支払っていました。それはもう見ていて気持ちの良いぐらい。そんな祖母の様子を私と母は笑いながら、こう名づけたのです。

「わかりました。現金でお支払いしますね」と、さくっとATMへ行ってお金をおろして支払いました。値段を引いてくれたこともありましたが、それにしても、今現在のモンブランの万年筆よりも安いんですね!ヴィンテージものは高いイメージがあったので、ちょっとびっくり。

というわけで。私の大事な家族からの影響を多大に受けた結果、私の手元に来た万年筆を公開します(笑)。


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セラピーの記録ノートと。

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小ぶりの万年筆。手に程よく納まります。

1957年に作られたものだそうです。ウィングペンと呼ばれるペン先で、ちょっとおもしろい形をしています(笑)。でもドイツ語も日本語も、ものすごく書きやすい。私が生まれる20年以上前に作られて、それから55年近く誰にも使われずに、時の流れを見守ってきた万年筆。・・・そう考えるとすごいなぁ。この万年筆に見合うような人生を送りたいものです。いろいろな巡り合わせのおかげで、ウィーンの小さな専門店で出会った万年筆。一生大切に使おうと思います。


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2011/11/22

仕事とプライド。  お仕事のこと

先日、ほぼ確実に決まっていたお仕事のことですが、このまま行くとどうやら

白紙に戻りそうです。

自分でもびっくりなのですが、悲しいけど、残念だけど、でも、ここまで自分の決断が正しい、とはっきり感じるのもめずらしいかもしれない、と。

事の発端は、先日メールで送られてきたセラピーのプログラムでした。プライベートクリニック、しかもリハビリテーションクリニックには、独自の「どういう形のセラピーを最低週に何時間、患者一人一人に施すこと」という決まりがあるようで、例えば作業療法士などは3人で、全員の患者さんを診るというようにプログラムが作られていました。そして、私のところを見ると。

・・・。

・・・。

・・・これは、真面目に考えられた結果のプログラムなのでしょうか?


音楽療法士は私1人なんです。この病院で扱う患者さんは120人。このセラピー・プログラムによれば、1グループあたり12人の患者さんを10グループ、週2回担当するように、と。つまりは、120人の患者さんを1人で担当する上に、全員週2回担当しろと。

・・・。

・・・。

・・・いや、どんだけ流れ作業!?


いや、もうこれ、ちゃんとしたセラピーなんかできる枠組みじゃないし。1グループに12人ってありえないし。もういろんな意味でとんでもないわ!ということで、慌てて「これではちゃんとした音楽療法は提供できない」という旨を電話で医長に報告し、2度のディスカッションを経て、医長からの提案は「では、そちら側からあなたがこれなら働けると思うコンセプトを提案してください」とのこと。よし!やってみせましょう!

・・・というわけで、法律から、音楽療法の定義から、全てきっちり理論で固めたコンセプトを書き上げました。音楽療法の同僚からも絶賛されたし、我ながら良く作りあげたと思うんです。

が、しかし。

医長の返事は、まあ、内容を短くまとめると「法律が何を言っていようが、音楽療法の定義が何であろうが、我々には提供しなければいけないセラピー数がある。あなたは音楽療法の仕事の内容を高く設定しすぎている。心理療法的部分は心理療法士が担うので、ただの音楽療法士であるあなたが担う必要は無し。よって、セラピストのミーティングにも出なくて良し。音楽療法は、ちょっとした自己体験や、楽しみ、コミュニケーションなどを経験する時間であれば、それでOK。あなたは毎日、楽器を調律する時間がいると書いているが、音楽療法に適している、調律の必要のない楽器はいくらでもある。だいたい12人も1グループでみれないと言っているが、実際見ている音楽療法士を知っている、なぜあなたはできないのか?あなたに必要なこと、またあなたの課題は、こちらのコンセプトに合わせることだ」・・・という感じでしたね。

すみません。このブログは私個人のブログなので、悪口を言うのを許してください。

・・・この人、バカなんじゃないの!?

私が何のために、4日もかけてパーフェクトなコンセプトを書き上げたと!?素人のあなたにもわかるように噛み砕きつつ、でもちゃんと専門的に書いたからでしょうが。ウィーンの大学で勉強した音楽療法士は、みんな心理療法的音楽療法を勉強してるの!だから、音楽療法は心理療法の一環なのっ!それから、音楽療法士が「毎日一日の初めに楽器を調律・調整する」って書いたら、それはそういうものなの!それをなんなの!?「そんな必要はない」ってあんた、何様のつもり!?もう、もう、なんて、なんて

失礼なやっちゃ〜っっ!! ムキ〜ッッ

これまで、どうにかしようと足掻いていたエネルギーが、すべて怒りのエネルギーに変わり、それも過ぎたら、なんだかストンッと気持ちが落ち着きました。「ここで働くことはできない」それが私の結論です。

音楽療法士として、患者さんと関わるのだったら、やっぱり自分の信じるスタイルを貫きたい。それなりの実績も経験もあるし、何が患者さんと働くときに大切なのか、自分が働きやすい条件は何なのか、さすがに数年勤めればわかってくるし、もちろん職場によって合わせなければいけない部分もあるけれど、この職場からの要求はもうそういう次元の話じゃないもの。

「とりあえず数をこなせ」「音楽療法は楽しければよい」みたいな考え方しかできない上司の下で働くことはできません。それは音楽療法士としての私のプライド。

・・・そんなわけで、12月からまた失業することになるかと思います。
でも、こんな職場で働くよりも絶対に良い。それだけは確信をもって言える。

なんのかんの言っても、やらなくちゃいけないこともたくさんあるし。論文を進めなきゃいけないのはもちろんだけれど、来年度はありがたいことに、ちょっといくつか日本での出版関係に関わらせていただくので、原稿を書かなくちゃいけないし。翻訳も進めなきゃいけないし。

プータローでも忙しい。それがマイ・クオリティ  ←なんのこっちゃ(^^;


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2011/9/1

友人宅での論文書き。  勉強のこと

ついに9月になりましたね!今年のウィーンの夏は、とても涼しくて、残念ながら天気もあまり良くなく、夏になることを忘れたまま秋になってしまうのでは・・・と思っていたら、8月終わりになってようやく「いかん!忘れていた!」とばかりに、夏らしいカラッと晴れた日々が続いています。

ここのところ、お仕事ネタを書いていましたが、忘れてはいけません。私は立派な(?)

社会人学生!

勉強ネタも随分たまっていますよ(^^;
今現在「もれなく取り組んでいるものリスト」の一番上に君臨しているのは、心理療法の大学用の修士論文。音楽療法とゲシュタルト療法の実践と理論におけるクロス・オーバー(重なる部分)について書いています。まあ、実際の日常の仕事内容とかぶるのでそんなに書きにくいわけでもないのですが、でも、

亀の歩み・・・ 

論文書きって何度やってもしんどいなぁ・・・。でも、やるしかないのです!
そんなわけで、日々地道に進めていますが、自分一人での作業に加えて、心理療法の大学での同学年の仲良し、元スチュワーデスのバーバラと一緒にお互いを励ましつつ、「論文を書くぞ!の会」を月1〜2回開催中(笑)。彼女の愛犬、ジョージーナがさびしい思いをしないように、集合場所は基本的には彼女のお家です。広いお庭がある、蔦のからまる素敵なお家。

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この葡萄の緑の道を抜けて・・・
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お庭へ。
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ちょっとお茶を飲んだり、おしゃべりをしてから、いざ論文開始!
私は集中すると、何時間でも無言で文献と格闘できてしまうのですが、自分と同じぐらいの集中力をもつオーストリア人は、彼女が初めてです(笑)。途中、時々「ねーねー、この理論どう思う?」などの意見交換をする以外は、二人そろって、無言でそれぞれの論文に取り組みます。ふと気づくとジョージィ(ジョージーナの愛称)がこっちをキョトンと見ていました。

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いいなあ、ジョージィ。のんびりできて。ちょっと時間を分けてほしいな(笑)。なでてあげると、気持ちよさそうにまた眠りこんでしまったみたいです。

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う〜ん、この理論とこの理論は結び付けられるものか・・・。
事例はどうまとめようかな・・・。
質的リサーチをやり易くするには、やっぱりここをこうして・・・。

あああ〜、頭から湯気が出そう(泣)。じゅーじゅー

ふとバーバラを見ると、・・・彼女もぐったりしてる(苦笑)。
ちょっと休憩して、お茶にしようか。と時計をみると、もう5時半。こっちの夏は、日が長いから気づかなかったよー。それじゃあ、もう少しがんばってから、今日はおしまいにしよう。
18時過ぎに作業を終わりにして片付けた後、軽く晩御飯を食べながらおしゃべり。白ワインの炭酸割りを飲みながら「疲れたね〜。全然終わりが見えない」「でも、ちゃんと毎回進んでるよ、いつかは終わるさ!」とお互いに励ましつつ、次回の開催日程を決めます。

・・・うん、でもなんとか一応進んでると思うの。←自分で自分を励ましてみる。ともかく、やるしかないんだし。何にせよ、モチベーションも、集中力もバッチリの勉強のパートナーがいるのは、心強い限り。なんとか、今年中に目処が立つといいなぁ・・・。



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2011/8/21

髪も夏仕立てに。  日常ネタ

いったん更新し始めると、どんどん更新中(笑)。これで、また波にのれるかな〜??

この間、美容院へ行ってきました。
髪が大分伸びたので、毎日ヘアーアイロンでギュギュッとのばしてストレートのボブにしていたのですが・・・あれ?なんで美容院へ行こうと思ったんだっけ、私?←もう忘れている。たぶんテンションが落ちていて、気分転換に「えーい、髪でも切りにいくか!」ってことで行ってきたんだと思います(^^;

この美容院は、日本人の髪を扱うことが多いとのことで、ウィーンの中では、ほとんど奇跡的に、普通な髪型にしてくれます。←今までに、身も凍るような経験をしているので、ぜひ過去記事を参照してくださいませ。そんなわけで「だいたいこんな風にしてくださーい」と参考用の写真をみせ、美容師さんも「わっかりましたー」といつもどおり穏やかな空気の中、髪を切ってもらっていました。

ふと鏡の中の現状をみると・・・

ぅおおおおおい!ちょっと待った!


美容師さん、ごっそごっそと髪を剥いているんです。それに加え、まるでここで会ったが百年目、

親の敵を見るような目で!!!
 お命ちょうだいいたします!

いやいや、待ちなされ!そんなに髪を剥いたら、ハゲてしまう・・・ってそれはないかもだけど、ものすっごく短くなってしまうではないですか。まあそれもそんなに大きな問題ではないけど←そうなのか?髪の厚さをそーんなに薄くしたら、私の天然パーマが前面に出てしまいますよ!?

さや「あのー。そんなに軽くしたら、たぶん天パが出てきちゃうと思うんですけど・・・」
美容師「大丈夫です、ちゃんと似合うように仕上げますから!」

・・・すごい自信だ・・・まあ、髪はまた伸びるし、えらいことになってたらベリーショートにでもすればいいんだし。←どんだけ大雑把!?まあ、いいっかー。と、のほほんと雑誌を読んで待っていたら。

美容師「こんな感じでどうですか?」

はいはい、どんな感じに・・・(思考中)・・・って。あら、持って来た写真とは感じが違うけど、でも普通にまとまってる?予想通り天然パーマがはっきり出てるけど、そのおかげで、まるで意図的にパーマをかけたかのように、髪の流れと毛先の跳ね具合がうまく出来上がってますよ。おお。すごい、さすがにアジア人の扱いにくい髪に慣れているだけのことはある。

さや「おお。バッチリです。ありがとうございます(^^)」

というと、美容師さんもニッコリ。よかった、よかった。さて、お会計をと立ち上がると・・・ん?

この地面のモルモットたちは何?  

あっちにも、こっちにもモコモコとした塊が。
・・・これ、私の髪か!!!

美容師さん「・・・ものすっごく剥いたんですけど・・・まだそんなに髪があるなんて。しかも、つやつやで健康的な髪、本当にうらやましいです」

あ、ありがとうございます。まあ、染めないし、唯一髪のケアだけは、一応気を使っているので・・・ってそれにしても。どれだけの髪の多さなんだ、私。これ、半分以下になったよね、どう見ても。

周りの評判はというと、こっちの友人や職場の同僚曰く「すっごく似合ってる!」ということなのですが、どうなんでしょう。まあ、スタイリングはものすごく簡単になりましたけれども。なにしろ、天パそのままにちょっとスタイリング剤で整えればいいだけなので。

でも、涼しくなったし、頭も軽いし、髪を洗う時もものすごく楽になりました。というわけで、髪も夏仕立てにしました、というお話でした♪

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2011/8/20

リサーチ!・・・を兼ねてサイクリング。  日常ネタ

どこのどなたかは存じませんが、「拍手」ボタンを押してくださった皆様、ありがとうございます(^^)とても嬉しかったです!

一回更新し始めると、ネタって出てくるものですね←そうなの?
前回お仕事のお話をしましたが、もしかしたらっていうかたぶんお世話になるであろう病院は、精神科のリハビリテーションクリニック。患者さんはたぶん欝や、もえつき症候群、それらに伴う心身症的症状を訴える方々になるのでは、と思いますが、患者さんは最低でも6週間は入院し、セラピーに専念し、療養します。そういう療養所を建てる場所に選ばれるのは、当然、空気も綺麗で、静かで、緑の多いところ。・・・ウィーンの「ど真ん中」には建たないわけです(苦笑)。そんなわけで、面接に行ったときも思ったのですが、とにかく遠い。まあ、バスも通っているけど、できれば、春夏秋だけでも、最寄り駅まで自転車通勤できないかなぁ・・・と思い、この間のお休みの日に、自転車屋さんで、折りたたみ式の自転車をレンタルし、未来の職場付近のリサーチへ行って来ました!

なぜ折りたたみ式にしたのかというと、一番最寄の駅は7〜8キロほど離れたところにある小さな駅で、次に近くにある駅は10〜11キロほど離れた大きな駅なのです。もし、両方の駅が使えそうであるなら、行き帰りどちらの駅を使っても臨機応変に対応できる折りたたみ式の自転車を購入したほうが良いのではないかと。自転車屋さんにお勧めされた自転車は、イギリスのもので、芸術的に綺麗にたたむ事ができ、ギアもバッチリ装備、さらに、そこら辺のいわゆる「ママチャリ」の数倍のスピードで軽々と走れます。お値段もそれに見合ってけっこうするのですが、一生ものと思えば・・・と、まあまずは実用的かどうか試してから、本格的に検討しようと思ったのでした。

そんなわけで、まずは、一番最寄駅まで電車で行き、そこからスタート。
よいしょ。よいしょ。・・・んー。最初は平坦だから余裕かな。えーと。こっちであってる?間違って高速とかに乗っちゃったら自殺行為よ!?←どれだけ方向音痴。 な、なんか高速への入り口に近いところを通っているけど、地図(+自転車で通れますよーの指示つき)によれば、こっちで良いわけね。うーん、できればこの道は避けたいかも。今度試す時は他の道を探そう。・・・ようやく、また普通っぽい道に戻ったみたい。あとはまっすぐ。・・・って若干坂道?ラストまで?う、うーん。ちょっと厳しいけど、まあ、ちゃんとしたギア付きの普通の自転車ならなんとかいけるんじゃない?

そんなこんなで、病院のほぼ目の前まで到着。やれやれ。
この付近は、ワインの名産地。なので、ワイン農家ばっかり。そして見渡す限りブドウ畑。
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病院の建物はまだ完全にできあがってはいないので、写っていません。

とりあえず、この道は体力的には大丈夫そうね。初めてで、折りたたみ式の自転車で、しかも道に迷いそうになって、何度か止まって地図を見ながら走って30分ぐらいだったもの、たぶん慣れればなんとかなるわ。しっかし、こんなに長い間自転車に乗るのは、久しぶりじゃないかなぁ。いつ以来だろう・・・?
今年のウィーンの夏は、本当に寒くて天気も悪く、夏らしくない日々が続いていたのですが、この日は、ビックリするぐらいの晴天。汗もびっしょり、さすがに息も切れたので、近くにあったレストランでちょっと遅くなったお昼を食べることにしました。

ドナウ川が見えるテラスに座って、地図とにらめっこ。まずは、喉がかわいたので、ホルンダー(ニワトコの花)のシロップを炭酸水で割ったものを大きいサイズで頼み、ガブガブ。
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お昼ごはんには、魚のグリルとマスカットの香りのするワイン、そしてサラダを注文。うん、おいしい、おいしい♪
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ドナウ川を眺めてのんびり。
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こうやって考えてみると、なぜか私はドナウ川に縁があるような。最初に住んだ寮はドナウ川の近くだったし、実習した町、レーゲンスブルグも、実習先の病院もドナウ川沿いだったし、今の職場のトゥルンも、未来の職場(まだ未定だけど)もドナウ川沿い。なんだかドナウ川に「人生の流れに身を任せつつ、しっかりがんばれ」と言われている気がする。

さて!お腹もいっぱいになったし、もう一つの駅への道にチャレンジして、電車に乗ってウィーンへ帰りますよっ!と再びスタート。
・・・行けども行けどもブドウ畑。まだまだ続く。どんどん続く。最後には「道を間違ったか!?」とたまたま道であった人に聞いてみるも、合ってるって!!駅に行くにはドナウ川を渡らなくては行けないのに、橋はどこ〜〜??

と、遠い〜〜〜〜

「こりゃまずい・・・たどりつけないかも(泣)」と思い始めたころ、ようやく橋を発見。

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ドナウ川の上を自転車で風を受けつつ走るのは、すっごく気持ちがいいし、この景色をみると、今までの苦労も報われたーって思うけど。でも。

これは、通勤路としては却下だな・・・

いや、サイクリングには最適よ、この道。でも、これは毎日は絶対に無理。この駅を使いたい時はバスで行くこと、決定。最後にはなんとか駅にたどり着き、ウィーンまで乗り換えなしで座って1時間。←この快適さのために、こっちの駅も使いたいのだけれども。やれやれ、ケガもなく、気持ちよく運動もでき、楽しい休日だった・・・じゃなくて、リサーチ無事に終了。

今日一緒にがんばってくれたのは、この自転車。

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イギリス生まれのブロンプトン。かわいいでしょ?
すっごくツボにはまったし、折りたたみ式にしては本当にびっくりするぐらい走ってくれるんだけど、購入は・・・どうしようかな。駅を一つしか使わないのであれば、それから毎日(少なくとも季節と天気の良い時期)のことなら、やっぱり普通の大きさのがっつり走ってくれる自転車にしようかなとも思うし。・・・うーん、でも、この子に決めれば、例えば「ああ、雨が降ってきちゃったから、この子をたたんで、バスで帰ろー」とか出来るんだよねとか思ったり。だけど、いくら芸術的に小さくなるとはいえ、ずーっと持ち歩くには、やっぱりかさばるし、重い。

ああそれでも、なんかいろんなことをすっとばして、本当にいいなあこの子。なんだか恋をした時と似ているかも(笑)。ちょっと久々に惚れました。もうちょっとよく検討しよう。まだ決めかねているけど、縁があれば、このブロンプトンを相棒にしたいな。

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2011/8/14

ふと気づけば・・・  お仕事のこと

・・・このブログ、忘れていたわけではないのですけれども。見事な

放置っぷり!!


を披露してしまいました、ごめんなさい。マンスリーどころか、年にいったい何回更新するのか!?という事態になっていますが、それでも、一応続けていこうと思いますっ←キッパリ。 いや、だって自分の成長の記録みたいなものだし。後から読み返すと、いろいろ思うところもあるし。

そんなこんなで大変ご無沙汰しております。おかげ様でハチ共々、なんとか元気に生活しております。・・・まあハチは風邪っぴきになったり、大怪我したり、いろいろやらかしてくれていますが まあ、でも大事に至らなかったので、とにかくホッとしています。

ところで、前回ブログを書いたのは、去年の暮れ!!ひぇ〜。どれだけ放置!?えーと、じゃあ今年に入ってから何があったかなぁ・・・。

今年の初めは、まだオットー・ワーグナー病院の18番病棟に勤めていました。そこには今年の夏の終わりまで勤める予定だったのですが、なにしろ、職場の空気、コミュニケーション能力、セラピーに対する評価、どれをとっても

き、厳しい・・・

としか言えず、私だけではなく、セラピストチーム全体がモチベーションの維持に苦労しているような職場でした。まあ、私は代理だし、と割り切ってがんばっていましたが、昨年の暮れに、「音楽療法士にとっては最高の職場」と仲間の間で有名な、トゥルンという町の国立病院・心療内科で産休代理を探している、という募集を目にし、いろいろ悩んだ結果、とりあえず、履歴書を送ってみました。結果、採用。

・・・え〜〜〜っ!と驚きつつも、18番病棟での勤務期間を予定より半年早く切り上げて、3月終わりから、トゥルンで働き始めました。トゥルンへは、ウィーンから電車で30分ほどドナウ川沿いに北へ向かいます。

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何も無い駅ですが、のんびりしていて空気も綺麗。
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私が勤めている心療内科では、患者さんたちは3ヶ月間入院し、心理療法を中心にしたセラピープログラムに参加します。私は、音楽療法士兼心理療法士として、患者さんを担当しています。
この職場、本当に働きやすい!!!びっくりするぐらいストレスフリー(笑)。もちろん、難しい患者さんも多いですし、体力的には「疲れた〜」となることも多いですが、それでも、チーム内のコミュニケーション能力の高さがもう半端ではなくプロフェッショナルなのです。できれば、産休に入った同僚が戻ってくるまでここでお世話になりたいな〜と思っていたある日、私が代理をしている同僚が、生まれたばかりの赤ちゃんをつれて、職場に遊びに来ました。彼女はとっても聡明でやさしくて素敵な人なので、彼女に久しぶりに会えたこと、かわいい赤ちゃんに会えたこともうれしかったのですが、その時ふと実感したこと。

「ああ。ここは本当に働きやすいけれど、私の職場ではないんだ・・・」

そうなんです。いろいろな職場の産休代理を勤めたことは、さまざまな経験も積めたしとても良かったと思っていますが、どんなにしっかり働いても、どんなに職場の同僚と分かり合えても、それは期間限定。代理の時期が終れば、私はその職場から去らなければいけません。

そろそろできれば、私の職場を見つけたい。そう思っていた矢先、トゥルンでの同僚で、本当は私達の大学の先生でもある音楽療法士が、「今年の終わりに、ホレンブルクっていう町で、新しく精神科のリハビリテーションクリニックがオープンするんだけど、セラピストを探しているんだって」との情報をくれました。ホレンブルク・・・ってどこ??地図で探すと、トゥルンからさらに電車かバスで45分ぐらい先に行ったところのようです。

うーん、ウィーンからは遠いなぁ・・・。
    

と思いつつも、まあ、試してみるだけでも・・・と履歴書を送りました。
送った翌日に知らないお医者さんから電話が。よくよく聞いてみると、なんとホレンブルグのクリニックで医長になる予定のお医者さんでした。ひえ〜っと思いつつ、お話していると

医長「明日、面接に来れますか?」

・・・あ、あした!?いやいや、どれだけ急なの。と思いつつ、「わかりました」と返事。その後、その医長さんとの面接を受け、2回目の面接(今度は会社の経営者と人事部の人)では口頭で「こちら側としては、あなたに勤めてもらいたいと思っています」とほぼ確定らしきことを言われました。なんだかあれよあれよという間に

・・・無期限で勤められる職場、決まっちゃった・・・

まだ書類等の手続きをしていないので、オフィシャルではないのですが、このままいけば、今年の終わりから、そちらの病院に勤務することになりそうです。

いやいや、なんだかあまりの展開の早さについていけていないし。
いったいどうなるんだろう、ドキドキ。

そんなこんなの近況報告でした。ボチボチ更新頻度をあげるべく努力しようと思います(^^;
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2010/12/30

仕事納め!  日常ネタ

やった〜!今年もどうにか

仕事が納まりました! ←どういう日本語?

というよりも、大変大変ご無沙汰しています。何度か更新しようとしたこともあったのですが、体力が持たず、夜は意識を失う日々・・・でもなんとか年内更新できました! ←威張るところではない。

9月から今の病棟で、1年間休職する音楽療法士の同僚の代理として働き始めたのですが、職場のピリピリ、イライラした雰囲気や、同じ病院内ではあったのですが、病棟全体の引越し、そしてセラピスト、医者、看護婦の間の人間関係などで、少々疲れてしまいました。あまりチームワークがうまくいっていない病棟なんですね。しかも、患者さんは相変わらず、難しい人たちばかり。この病棟の重点は、統合失調症の患者さんなので、毎日、毎日いろいろな幻覚、幻聴、妄想がセラピーのテーマになります。実際に存在しないもののせいで、精神的なバランスを崩している人たちを見ているのは、なんともやりきれないのですが、できることをするしかない。合間に来るのは、鬱病で沈んでいる患者さん。しかも時は、クリスマスで、患者さんたちの症状はいつもよりも輪にかけてひどい。

えーい、もうこうなったら、ひたすらセラピーを

するべし!するべし!するべし!

と、がんばりましたが、さすがに気力、体力共にもう限界。クリスマス前後に休みをとった同僚の分もセラピーを施す日々だったんだから、年末年始は休みます!!と宣言し、今日から10日間のリフレッシュ休暇に突入です \(^^)/ やった〜♪

あ〜もう、今学期もよくがんばったわ、私。
ウィーン大学の大学院の授業も平行して取り、これがまた毎回毎回、課題図書を読み、レポートを仕上げてメールで提出しなければいけない形式。課題図書の難度、レポートの出来具合によって、異なるポイントが与えられて、単位をとるためには、50ポイントを集めなければいけません。提出の締め切りは授業の前日、午後4時まで。ひぃ〜〜〜っ(泣)となりつつも、なんとか病院での仕事の合間にもレポートをまとめ、この授業をとるために集めなければならない50ポイントを大幅に上回る、71ポイントを集めました。どーだっ(笑)!

今年は、ゆっくりクリスマス市を見る余裕もなかったのですが、12月23日、ぎりぎりセーフでシュピッテルベルクのクリスマス市を見て来ました。

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ウィーンのクリスマス市の雰囲気は、もちろん場所によって微妙に違うとは言え、なんと言うか、いつもキラキラ、ウキウキしていて、普段わりと淡々としている、そして過労気味の私でも(笑)この場の空気を味わうだけでテンションが上がります。お目当てのハッシュドポテト?(ドイツ語では、カルトッフェル・プッファーというのですが)と、初めて見つけたざくろのホットワインを飲んで、クリスマス市を堪能。

しっかし、もう疲れた。ホントに疲れた。この休暇は心のリフレッシュに使います。論文書いて、運動して、友達に会って・・・楽しいことをするぞ!!


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2010/7/17

ウィーンで入院すると・・・  日常ネタ

・・・みなさま、今、日本の天候はどうなのでしょうか。ウィーンは

あ〜つ〜い〜!!!

です。本当に。この暑さのためか、いつもにも増して愛想+感じの悪いウィーンの人々に、うんざりする日々を過ごす私です(^^;もう慣れたけどね。

さて、今日は「そう言えば、こんなにおいしいネタをまだ書いていなかった!」と遅ればせながら気がついたお題について。ブログで以前少しご報告しましたが、実は去年の9月に、ウィーンで初の入院生活を送るはめになってしまいました。結局5日ほどで無事に退院できましたが、後から考えると、そんな短い間に本当に面白いことがありすぎで、ツッコミどころが満載(笑)!今日は、そのことについて書きますね。

1.基本的に、説明は全く無し!

初日や2日目は、こちらも「重い病気だったらどうしよう・・・(泣)」と気が気ではなかったので、黙って指示通りあちこちの検査に行き、「私、何の病気なんですかっ!先生、教えてくださいっ!」→シリアスなドラマ風に(笑)と、毎朝の主治医の回診のたびに質問していたのですが、返って来る答えは決まって「ウイルス性のものだと思うんだよね。まだ検査中です」の一点張り。ウイルス性のものって、ウイルス性のものって・・・(思考回路の迷路にはまる)と真っ青になっていましたが、私も黙って待っているのは苦手なので、各検査が終るたびに、その検査をしてくれた医師(例えば、レントゲンを取ってくれた先生)に、「もし明らかにはっきりとわかる問題があれば、すぐにおっしゃってください」とお願いし、質問し続けました。結果、どの検査でも答えは「気になるところは無かったですよ、大丈夫」。でも、毎朝の回診では「検査中です」 そして、どんどん快方にむかう私の身体。

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何の検査なのか知りませんが、検査結果待ちしている間に、私、治ると思いますけど!

2.基本的に、健康的な患者はインターンの実験台に。

入院してから、何を主にされていたか。それは採血です。毎朝、毎朝、「いったい何本とるんじゃいっ(怒)!」と言いたくなるほど大量の血をガンガン採る。まだまだ採る。どんどん採る。下手したら、日中にももう一度やってきて、ガンガン採る。まだまだ採る。どんどん採る。しかも、私のところへ来るのは、みんなインターンの人たち。どうやら、私がいた病棟は、お年を召した患者さんが多かったらしく、採血は新人さん達には少々難しいようなのです。それに比べると、私は右腕の内側に「黄金の採血ゾーン」とも言うべき、採血にぴったりのポイントがあるのです!→たいした自慢にならないけど。血管が皮膚のすぐ下にはっきりと見え、何度使っても、痣にならない。数々のインターンの皆様が、それはそれは自信を回復して帰って行きました。しかも、緊張しきっている方にはセラピスト(私)との会話がもれなく付いてきます♪

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・・・。

私は、患者!動物実験、反対!!!

3.基本的に患者には自力で治させる!


高熱にやられ息苦しく、入院するまでの1週間ほど、ろくに何も食べられなかった私。日曜日に救急外来に行って、すぐに点滴用の針を腕に刺された時は「ああ、これで、とりあえず栄養分を取らせてもらえるんだろうな」と少しホッとしました。1日目、2日目・・・音沙汰無し。そのかわりに普通に出てくる食事は、最初から思いっきり肉食系!!例えば、ある日の昼食→異常にボリュームのあるメンチカツもどき+温めたサワークラウト(キャベツの酢漬け)。なぜ「メンチカツもどき」と言うかと問われたならば、ジューシーさのかけらもないからです!パッサパサ!身体から水分が採られる様な気さえします。いやいや、この弱りきった身体に、こんなに肉食系で攻められても、無理だから!仕方が無いので、サワークラウトをちょびっと食べて、食事終了。

3日目。腕の点滴の針は相変わらずスタンバイ状態で「いつでもおいでませっ!」と主張していますが、一向に動きが見られません。いい加減心配になって、思わず「すいませーん。あの、私まだ点滴を一回も受けていないんですけども・・・」するとお医者さんが若干あわてたように「ええ〜っ!君、この針いつから入ってるの?」「えーと、日曜日からですね」「なんだって!?

すぐに抜かなきゃ!


君には点滴の予定は無いからね。自分で食べて元気になるのが一番だから」

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・・・。

どんだけ大雑把!?患者の自己申請制なのね!

4.基本的に仕事が遅い。

毎日、毎日あちこちの検査に送り込まれた私。しかも、大学病院はとにかく広い。そんなわけで、主治医の先生から言い渡されたのは車椅子での移動。病院内に、患者さんの移動を世話する専門の人がいて、その人たちが、検査の時間に間に合うように患者さんを車椅子、もしくはベットに乗せて移動するのです。この人たち、病室に迎えに来てくれるときは、わりと時間に正確なのですが、困るのは検査後。検査終了後すぐに「検査が終りました」と受付に報告すると、トランシーバーのようなもので連絡をしてくれるのですが、待てど暮らせど来ない!その日の検査は、たまたま入院していた病棟にわりと近かったので、待ち時間が20分を経過した時点で「あの〜、自力で帰ります」と受付に言ったら、そこにいた看護婦さんが「ダメです!!係の人が来るまで待っててくださいっ!」とのこと。

・・・もういいって。自分で車椅子押して帰ったほうが、数百倍早いもん。

と内心は思いましたが、おっかない(笑)看護婦さんに睨まれ、しかもその人、私がちゃんと車椅子におとなしく乗っているかどうかまでチェックしている様子。広〜い待合室に、ポツンと一人。あー、退屈ー。・・・そうだ。MY車椅子がある状況なんて早々無いんだから(ありがたいことに普段は健康体なので)この際、車椅子での動きを研究しよう!というわけで、係の人が来るまでに車椅子をマスターすべく「いちにっ、いちにっ」と両腕で、いろいろな方向へくるくる回ってみる。まっすぐー、ストップ。次は斜めにー、ストップ。よし、次は方向転換!おお〜いい感じ。がんばれ、私。→なぜか、特訓気分。
結局、係の人がやってくるまでに、車椅子でだいぶ自由自在に動けるようになりました!

・・・。
・・・。
・・・。

遅い・・・、仕事が遅すぎる・・・


まだまだツッコめるところはあったように記憶していますが、書けば書くほど脱力状態になってきたので、この辺で。まとめますと入院中の私の心情は、

ここに長くいたら、間違いなく死ぬな、私。

というものでした。
ちなみに、入院中よく頭によぎったことわざは

泣きっ面に蜂。
傷口に塩を塗る。
火に油を注ぐ。

・・・もう、何が何でも、とっとと家に帰ってやるぞ!と。まあ、そういう意味では、病院の方針も間違っていないような気も・・・(^^;
そんなこんなの体験談でした。ウィーンでの入院は、避けられるだけ避け続けるべきだということを、強く強く強調して、本日の更新を終えたいと思います(^^;



 

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