*************************************************************************************◇◇◇隠れていて目立たない書物との不思議な出会いによって心の気付きを促す極上の名言集◇◇◇*****************************************************************************************

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白夜

 ドストエフスキー(著)小沼文彦(訳)(1958/2008)『白夜』 角川文庫



【訳者あとがき】

『感傷的ロマン』及び『ある夢想家の思い出より』という二つのサブタイトルをもつ『白夜』は、1848年『祖国雑誌』12月号に発表された。これは固苦しい説教者と誤解されやすいドストエフスキー(1821〜1881)が、いかにデリケートな愛情をもった抒情詩人であったかを、われわれの前にあますところなく示してくれる愛すべき小品であり、そのテーマは彼が始終愛してやまなかった〈空想家〉の生活記録である。

【引用★珠玉の名言】

(p.42) 「おお、かれにとってわれわれの現実生活がなんでありましょう!空想のとりことなった彼の眼から見ればですね、ナースチェンカ、ぼくやあなたなんかは、じつに怠惰な、のろのろとした、元気のない生活を送っているんです。彼の眼から見れば、われわれはみんな自分たちの運命に不満で、自分たちの生活にうんざりしているんですよ!それに実際、まあ見てごらんなさい、正直なところわれわれのあいだにあるものはなにもかも、ちょっと見たところ、まるで怒ってでもいるように、冷たく、気むずかしい顔をしているじゃありませんか・・・・『可哀そうな奴らだ!』とわれらの空想家は考える。まったくそう考えるのも決して不思議じゃありません!まあ彼の眼の前の魔力にみちた、いきいきとした画面に、じつに魅惑的に、心の赴くままに、果てしなくひろびろとくりひろげられた、この魔力的な幻影を見てごらんなさい。その前景の中心人物となっているのは、もちろん、彼自身、貴重な人格をそなえたわれらの空想家なんです。・・・・」

(p.43) 「なぜならば、彼は希望を超越しているからです。彼にはすべてが備わっているからです。充ち足りているからです。また彼自身がその生活の芸術家であり、時々刻々、自分の新しい希望どおりに生活を創造しているからなんです。なにしろその御伽噺のような、空想の世界たるや、じつに簡単に、じつに自然に創造されるんですからね!まるでなにもかもまるっきり幻影でないみたいなんですからね!まったくのところ、どうかすると、その全生活が感情のいらだちでもなく、蜃気楼でもなければ、想像の錯覚でもなく、それこそ本当に現実的な、真実であり実在しているものと信じたいくらいなんですよ!」



【Whatifの空想】

この小説には思い出があります。
たしか私が高校生の頃のことだったと思いますが、テレビでのこの映画をみました。
白黒の画面でロシア語でした。
初めて耳にしたロシア語の美しい響きに夢中になりました。
将来はロシア語を勉強したい!と思いました。

(これは一部しか実現できませんでした。一応ロシア語をやったのですが、ものになりませんでした。まだものになっていないというべきかも。でも年齢を考えると、そんな楽観は許されるのかどうか・・・でも空想は飛翔していき・・・)

おっとと・・・映画ですが、まず冒頭は、

雨の降りしきる陰鬱な日、ひとりの老人が小さな写真を眺めながら、ぶつぶつつぶやいています。

その小さな写真は若く美しい女性で、おおナースチンカ、ボクはキミを永遠に愛する・・・と熱烈に訴えかけているのです。

そして回想の場面へ移り、ネバ川にかかる橋のところで、ある若者が少女に出会うのですが・・・とってもすばらしい物語でした。

空想をする人が堂々とその空想を話し楽しんでいるということ、そのことに私は共感したのでした。

とにかく私もいっぱしの空想人ですから。

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投稿者:whatif
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