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2009/10/30  15:46

昭和の下宿あれこれ 40  昭和な話

が、ゴキブリほいほいで大猟だったからといって、容易に滅亡しないのがゴキブリ脅威の生命力の証である。

次から次へと生まれいづるゴキ・・

夏が過ぎ、秋が来る頃には、もうコオロギだかゴキブリだか分からない。
両者の違いと言えば、単に鳴くか鳴かないかだけなのではないか、だととしたら、メスのコオロギはゴキブリとなんら変わりはないのではいか・・などと考察するに至ったのである。

ゴキブリだけが嫌われるこの理不尽さ・・。

そう気付いて後、もうゴキブリを追うことはやめた。
無理して追わずとも、暖房器具の無い極寒の季節が追ってくれるのであった。

ところで、酷暑・極寒の盆地にも、たまには雨が降るのである。
めったに降らない地域であるがゆえ、雨具の備えについては随分おろそかで、傘すらろくに持っていないということに、雨が降って初めて気付くのである。

が、世の中には、神という有難き存在がちゃんといるものだ。
その日の朝、近所のゴミ捨て場に行ってみると、骨が一部折れた黒いこうもり傘が捨ててあるではないか!
神のお恵みは素直に受け取るのが良い。

そのまま、それをさして学校へ行った。

ボロTシャツ・ボロジーンズを身にまとい、オンボロ傘をさしてオンボロ中古自転車にまたがり登校する女の子・・ああ、なんてカッコいいんだ!

・・・と、気分はまさしく四畳半フォークのヒロイン。

さて、酷暑・極寒の盆地にも、たまには大雨が降る。
朝、トタン屋根を打つ激しい雨音に目覚め、雑巾洗い場に顔を洗いに行こうとしたところ、なんと、あの10畳ほどのコンクリート床の雑巾洗い場が全面湖状態に・・

見事な床上浸水である。

幸いなことに、自分の部屋はそこから一段上がったところだったので被害は無かったのだが、とにかく、顔を洗うどころではない。
なんとかその湖を渡って、学校へ行かねばならないのである。
傘の御恵みは受けたが、長靴などというものまではさすがに神は面倒をみてくれない。




              つづく






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