2005.08.17 テレビ東京系
監督:当摩寿史 脚本:広井由美子、 当摩寿史 原作:新津きよみ 「二重証言」
サブタイトルに同窓会殺人事件とあるとおり、話は、殺された待井信樹(小木茂光)の中学時代の同級生たち、主婦の早瀬咲子(田中好子)や中学時代のい仲良しを巡って進むので、小ぢんまり、破綻なくまとまっています。ま、数人の間だけで、あれやこれや関係がありすぎる感はありますが、不自然というほどではありません。伏線もあちこち配置されていて、犯人の予想が付いてしまうということになりますが、興味がそがれるわけではありません。サスペンスの楽しみは犯人探しだけではなく、ヒロインが、あるいは刑事がどうやって真相を知る事になるか、という点にもありますんでネ。
ただ、シアワセな主婦がトラブルに遭遇して「ワタシ、夫のこと何も知らなかった」と立ち尽くすってのは、ドラマやコミックにちょくちょくあるんで、またかヨ気分。でも、咲子の夫(大杉漣)が飛び降り自殺現場で「死なないでください」と取り乱す姿は◎。
博太郎さん→佐竹京介は、一貫して物腰慇懃で、たぶん執念深い刑事。こんな感じのは、『ニュースキャスター沢木麻沙子5 京都・別府殺人事件』のエンド・クレジット流れる背後の狩矢警部とか『十津川警部シリーズ28 陸中海岸殺意の旅』これもエンド・クレジットが始まる部分の佐川警部(イヤ、この人の場合は前が激しすぎたんで、ここだけ取り出せば、それほど穏やかではないかも?)とか、数秒だけ、というのはあるんだけど、最初から最後までというのは、意外に少ない。・・・と思う。
佐竹刑事は、警視庁前で一服つけたところ「ああっ、生活環境条例違反!」と大城刑事(木下ほうか)に・・・科料2000円って、手ぇだしてますよ大城さん。従来どおり、うっかり一服つけてしまう刑事って意外に真実かもネ。『首領への道18』でも、桜井鉄太郎一行を見送って、禁煙中なのについタバコに火をつけて「あ、吸ってしもーた」でした。
このドラマ、付いてる音楽がいいです。スタッフに“音楽”担当者の名はないですが、選曲は山本逸美。また、絵になるカット、構図のおもしろいカットがいろいろありました。ワタクシ、最初の部分の構図や音楽で、及第点つけてしまったかも。

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