『徳川家康』ようやく最後のディスクになります。でも2枚組みだからGNBD-7274は前回までと同じ。
『徳川家康』第48回 大坂夏の陣
放送日:1983年12月4日
演出:松本守正 脚本:小山内美江子(原作:山岡荘八)
これは、本多正純(本田博太郎)はほんの少しです。
何だか大坂方の人々は気が変わりやすいのか、徳川殿の天下には居場所を得られないキリシタンや浪人たちが終結してしまったためか、結局、やっぱり、再び徳川方とコトを構えることになってしまいます(歴史上、そうなってるんだから仕方がないですけど)。
第47回のラストで大坂の不穏の動きを知らされた大御所・徳川家康(滝田栄)は、駿府を発って再び出陣します。
織田有楽斎(山本耕一)は大坂城を出て、名古屋の家康のもとに向かいます。これを、真田幸村(若林豪)は、裏切りとはいわず退散・逐電と呼び、大坂城の外に生きる場所のない者がすべてをかけて一戦する時期が到来したと喝破します。・・・大野修理(谷隼人)も真田幸村も、大坂城内にとどまる者すべて道連れに自ら滅んでしまうつもり。
家康のもとに逐電した有楽斎、窮鼠猫を噛むというが、大坂方はもはや窮鼠ではなく死に物狂いの狼といい、情をかけるつもりで出陣すれば家康は生きては帰れぬと諫言します。家康は、それでも淀君と秀頼(利重剛)を助けたいのです。
正純登場は、大坂城総攻撃を目指す秀忠が二條城で開いた軍議。正面に秀忠、その左手に家康。一段下がって、本多正信(内藤武敏)、その後に正純と土井利勝(木村四郎)、さらにその後に柳生宗矩(夏木陽介)。軍議の場でしゃべるのは、家康、秀忠、それに正信だけ。全軍が到着すればすぐにでも攻撃をしかけたい秀忠に対し、家康は間を置いてゆるりと攻めたい。家康にどうかと問われて、正信は、家康の気に掛かっているのは亡き太閤との信義、淀君、秀頼の翻意を促す機会が必要と家康に同意。
正純が声を発するのは、家康に絵図面をこれへといわれて、ははっの一声だけ。
大坂城では、修理が何者かに襲われ負傷し、どうやら、その下手人は弟である大野治房(谷岡弘規)の家来らしい。それを奥原信十郎(井川比佐志)から伝え聞いた秀頼は、もはや自分が大御所のもとに下ることは不可能、大坂城は秀頼を閉じ込めるための牢獄であったと悟るのでありました。
で、まぁ、大坂夏の陣が始まりまして、例によって、伊達政宗(尾上辰之助)はあわよくば松平忠輝(田中健)とともに大坂城を乗っ取ろうと様子を伺う。忠輝の軍が動けば、戦は早々に決着がついたものを、政宗は忠輝をとどめていたのです。
家康は、この二人を叱責する代わりに、孫の松平忠直(阪本良介)を戦場で昼寝をしていたと叱るのです。阪本良介=『ただいま放課後』で、退学常習の槍投げ高校生・小田切進でした。
千姫=石原真理子も『ただいま放課後』の卒業生。

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