マキノ(津川)雅彦監督の『次郎長三国志』の津向の文吉親分、なんか一癖も二癖もありそうですね。イヤナニ、チラシに載ってる写真を見た感想ですよ。
イデタチが一番ケバくかつヤバいのは、竹内力演ずる三馬政ですが、本田博太郎さん演ずる津向の文吉も少々フツウじゃない。
縞の着物は尋常のようですが、印象的な赤い色、衿元から赤い襦袢が見える!さらに喧嘩支度で赤いたすきをかけているようにも見えますが、赤いたすきではアカネダスキの茶摘娘ではないか。ま、お茶は次郎長たち男伊達と並ぶ清水湊の名物として歌われてはいますが・・・津向の親分は甲州ですってばヨ。
で、文吉親分には大きなほくろが鼻の横にあって薄眉。悪役みたいな面貌。NHK正月時代劇『雪之丞変化』の長崎屋三郎兵衛のよう。『どら平太』の灘八の子分・伝吉にも大きなほくろがあったかなぁ?
『次郎長三国志』で悪役というか次郎長と対立するのは、三馬政のほか黒駒の勝蔵(佐藤浩市)、保下田の久六(蛭子能収)。猿屋の勘助(寺田農)なども悪役だろうな。チラシに顔が載っている28人中、パッと見、三馬政に次ぐ悪役のようにみえるのは津向の文吉です。文吉親分は、次郎長のオジ(義兄弟?)の和田島の太左衛門(竹脇無我)と喧嘩することになりますが、それは三馬政が仕組んだもの。どこぞの川原で文吉と太左衛門があわや激突というところを、次郎長が割って入って仲裁したのです。このために次郎長は大いに男を上げたので、いろいろな次郎長モノでは文吉は悪役というわけではないです。むしろ、その後はお友達。ですから、こういう癖のある扮装で博太郎さんが演ずるのは、どういう津向の文吉になるのか楽しみです。
文吉 vs 太左衛門のどこぞの川原は庵原川らしい。ん?庵原藩というのは『ジャズ大名』の藩ではないか!
『次郎長三国志』の前売り券、昨日2008年5月22日から発売されていますが、前売り特典として“次郎長三国志てぬぐい”付いているんだとか・・・。

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