『すっかり・・・その気で』
公開:1981年12月20日 東宝 (VHS TG1456)
監督:小谷承靖 脚本:田波靖男
イヤ、例の一件で、金に糸目はつけないから映画を作ってほしいと現れた人物が、集めさせた金を持って
行方不明になる・・・というのが発端のこのコメディー映画を思い出したんで。(例の一件の方は、J&Kインターナショナルのサイト
http://www.jk-international.co.jp/に12月18日付で“中心的スポンサーである方が今年、
意識不明となり、云々”という文が載っています。)
職人尽くし絵 No.25 スタントマン
http://www.geocities.jp/hirotarou_rokuya/jovol6/No25.html
で取り上げた作品で、あらすじは
http://www.geocities.jp/hirotarou_rokuya/jovol2/story5.html#stunt
です。
それほど面白い映画でもないんですが、本田博太郎ファンにとっては
@『英霊たちの応援歌』(1979.11.03 テレビ東京)で、特攻隊の飛行機乗りをみせてもらったからには、地上戦で砲撃雨あられの中を突進する博太郎さんを見たいと思うのは当然。『すっかり・・・その気で』の初登場シーンは、戦場シーン撮影中のスタントマン・やっさんこと安村良平。
A美容整形クリニックからさち子(烏丸せつこ)&たかし(ビートたけし)が大金を盗み出したあと、偽装工作するやっさんは黒ずくめのピタピタ衣裳。
B丸目夫人(塩沢とき)の車を停めるのは白バイ警官に扮したやっさん。
Cすっかり特攻隊気分のやっさん、『英霊たちの応援歌』の本田耕一再現のような衣裳。ただし、戦闘機ではなくセスナ。同乗者はさち子&たかし&大量の金の延べ棒・宝石・紙幣。
D飛行機から海へ飛び降りて行方不明と思いきや、ふんどし一丁で岩礁に仁王立ち、怒鳴るやっさん。
と、ま〜コスプレが楽しめます。
もちろん、烏丸せつこもいろいろ衣裳を変えて出てきます。ターザンの相方ジェニーとか女子銀行員の制服とかナース風制服とか・・・
コスプレに興味のない人が楽しむとしたら、たくさんの特別出演者や友情出演者さがし。
竜雷太、多岐川裕美、秋野暢子、北原由紀は分かりやすい。
峰岸徹、大林宣彦、入江若葉、西川のりお、上方よしお、今いくよ、今くるよは、ワタクシには分かるのもあるけれど、わからないのもある。それに、特別出演ではなさそうですが、キャストの中に片岡鶴太郎、山田邦子の名前があります。どっちもパッと見ればわかりそうなものですが、どこに出ていたかワタクシはさっぱりわかりません。不思議なのは、
キネマ旬報DBの『すっかり・・・その気で』のページには、銀行の守衛役としてビートきよしの名前が出ていますが、VHSで見る限りキャストには彼の名前がない!名前が行方不明、なにゆえ?
この映画、VHSのケース表の真ん中には夢のプロデューサー姿のビートたけしがいるし、中身もビートたけし演ずる伊東たかし中心に進むし、ビートたけし主演だと思っていましたが、キャストの中では2番手。でも、VHSのケース裏面では“ビートたけし 烏丸せつ子 植木等 なべおさみ”とビートたけしが1番。
なお、プロデューサー雲隠れ&製作会社倒産を乗り越えて公開にこぎつけた映画『激走トラッカー伝説』の観賞ノート記事はこちら
http://wind.ap.teacup.com/0208/525.html

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