七月もきょうで終わるのだが、昨晩は随分暑い熱帯夜であった。人間が年中裸でいられる気温は、風がない場合だと、29℃ぐらいだといわれているそうだ。真夏日と呼ばれるのは最高気温が30℃以上になった日であるとか。一年のうち東京で45日、大阪で66日ほどあると聞く。そんなに裸になりたくなる日があるのだ。大阪では夜になっても気温が25℃を割らない熱帯夜が鹿児島より多いと聞く。それは、瀬戸内海の夕凪のせいであろうということらしい。昨晩も裸で寝ても汗が出る寝苦しい熱帯夜であった。
加賀千代女が詠む
「短夜(みじかよ)や朝日にあまる鶏(とり)の声」ならぬカラスの声に明け易い朝を迎えていた。10時から始まる疫神社夏越祭に誘われているのでこれから京都に出掛けるところである。祇園八坂神社の境内にある蘇民将来を祭る「疫神社」の鳥居に大茅輪を設け、参拝者はこれをくぐって厄気を祓い、又「蘇民将来之子孫也」の護符を授かりに行くのである。
やっぱり京都は暑かった。京阪祇園四条から歩くと、京都のおもてなしか、各店舗が打ち水をしており、すべりそうになる。八坂さんの正面の疫神社のまえに長椅子が並べられ、紅白の幕で周りを囲み、招待状がないと入れてくれない。祝詞奏上、神饌を供え、各会ごとに拝礼、神主様の今年も無事祇園祭が終了しました。とくに今年は後祭りの復活、大船鉾の150年ぶりのこれまた復活という二つの慶事がありました旨の挨拶があり、雅楽の演奏、祝詞奏上のなか茅輪をくぐり、疫神社にお参りし、茅を戴いた。三宝のお賽銭は千円札が多く、一万円札もあり、さすが八坂さんであった。
帰宅して早速、茅輪をつくり無病息災を祈り、門口にかけようとしたら猫たちに狙われてしまった。茅とねこじゃらしはにている?そういえばえべっさんのササも好きだし、稲穂も好みであるらしい。
今日もまた炎天の七月尽日になった。
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