きょうも朝から時雨れている、初冬の寒さが身にしみる日である。種田山頭火ではないが、
「うしろすがたのしぐれてゆくか」という暗く、さびしい風景が目に浮かぶ。
この時季になれば、3月の地元の商店街の最大の行事であるストリートフェスタの話が耳に入ってくる。その運営資金集めの一貫として、ガイドブックに載せる広告主の獲得が大変な様子である。というのは、本年の顔ぶれに来年もよろしくというのではなく、既に、消え去ったところがかなりあるという現実であり、既存しているところも果たして継続に応じてくれるのかということであるらしい。そんな状況が耳に入ってくると、アベノミクスに躓きが出ているのではと疑いたくもなる。この一年でこんなに変化があると聞いて、驚いているところである。
「さてどちらへ行かう風がふく」「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」 種田山頭火の気分が無性にこころを打つ。
2714

14