新緑の木の葉に風が光っている。さわやかな風のにおいを嗅ぎながら、とある商店街の理事会にでかけた。
@統一地方選の結果。A不発弾処理実施計画の件。B定時総会対策。C夏季理事会「LRT」試乗の件。D輸出物品販売制度の改正について。などの案件が討議検討された。商店街としてはA、C、Dの案件、特にC、Dは商店街にとっては、将来の命運を見越した位置づけに大きな意味があると思ったのだが消化不良の議論になってしまった。
さて、Aの不発弾処理の件だが、3月16日の発見以来、5月9日(土)の処理実施まで慎重の上にも慎重を重ねたのだろう、ようやく実行にこぎつけたことになっている。配られた当日の関係書類を見たら、○不発弾処理対策本部及び現地対策本部組織。○不発弾処理に関する任務表。○不発弾処理対策スケジュール。○避難区域等の設定。○交通規制。○交通機関の規制。など大仰な実施計画が示されていた。
さあ、当日はこの規制計画を振りかざした関係当局の権力が跋扈することであろう。それによれば、南海電鉄は、難波〜住之江。高野線は難波〜堺東まで不発弾処理終了まで運休を予定しているらしい。堺筋は恵美須町交差点から日本橋3丁目までの交差点までが午前7時から11時まで、車両通行止めされるとのこと。この地で70年以上住んでいて前代未聞の経験が出来ることになった。
帰路、その規制地域を歩いて来た。当日、一時的に経済行為が中断されるのだから、免税店に遠路はるばるやってくる中国人たちに、日本にも、こんな戦争の後遺症が今も存在していることを少しでも認識して欲しいものだと思った。
・きょうのわが駄作詠草
戦後七十年不発弾あり大騒ぎ老いてなお戦争思う
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