とある商店街の理事をしているので月一回開催される理事会には出席せねばならないことになっている。2時に始まるので道を急ぐ。涼しい風が吹いているが、残暑とはいえまだ日中は暑い。会場に入るとき後ろからついて来ていたある理事がわが後ろ姿を見て、頸が傾いていると指摘され、悪いのかと聞かれた。思い当たる節はないのだが、老骨に長年の疲労が圧し掛かっているのだろうと、照れ笑いで誤魔化した。
「変化なく昨日のところに日が差すと秋立ちそめしこの道の上」との宮柊二の感性を思い浮べながら会場に入った。
免税店に来るバス駐車の件。富山LRT視察報告。会員の入退会報告があり、「割れ窓理論」の話題になった。ニューヨークの市長が考えたらしいが、ビルに割れ窓があればそれを修復しておかなければ、ますます町は荒むものだというのであるという考え方である。そして、わが町でも、壁やシャッターにスプレーで描いた悪戯絵があるのだが、要請があれば区役所の職員が消しに来るということになっているとか。有意義な理事会であった。
・きょうのわが駄作詠草
もくもくと歩く姿に色もなく吹く秋風の身にしみるとは
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