月に一度のとある会に出席して来た。先日の「第12回日本橋ストリートフェスタ」運営委員会の報告があり、天候にも恵まれ、過去最高の人出があって概ね成功裡に終始したことでリストバンドなどの好調な売れ行きが発表された。各位から聴取された意見によれば、日本橋筋と西側のオタロードへの移動の際の混雑で将棋倒しなどのアクシデントがなかった好運に胸を撫ぜ下ろしていた。
相変わらずアーケドに取り付けられた防犯カメラの録画の開示要請が当局からあり、、事例を聞いていたら、今月の商店街での事件多発には驚かされると同時に、その百鬼夜行ぶりは呆れるばかりである。悪人の横行が多いのは、それだけこの街にやって来る人が多いということでもあるのだが。歩道の汚れ、ガム、清掃の問題について清掃会社の驚く程多額の経費の見積書を見せられてどう対処すべきかの意見の具申が交わされた。結果は各自が自分の家の前は自分で奉仕せよとのごくごく当たり前の意見になった。
「当たり前にある日常のありがたさを胸に、ぼくたちはグラウンドに立ちます」と、今春のセンバツ高校野球の選手宣誓をした小豆島高校の主将の声が忘れられない。
街の一ヶ月の動きを聴きつつ、静かにトラムが走っていることを思い浮べているところである。
・きょうのわが駄作詠草
春はまた花が咲くときその前に寒くなりいて風邪引く思い

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