午後一時半の約束が2件あった。それがずれて30分ほどの時間誤差が出来た。来る途中に驟雨に見舞われて、たちまち車の渋滞に見舞われてしまったとのこと。秋雨前線がゲリラ的に発生しているのだろう。日本では「前線」という気象用語になっているのだが、英語、ドイツ語、ロシア語圏のなかでは、「フロント」という表現がされているという。寒気団と暖気団がぶつかる境界線に低氣圧が発生して、突風、や大雨、雷雨ときには竜巻などの大荒れの気象現象が起こることがある。そんなことを話題に不安定な気象状態が続いた9月も終ろうとしている。出された梨を齧りながら甘さの少なさを嘆いているところである。
「曼珠沙華唐突に咲くと思ひしが唐突にしてその花終る」散歩の途次にあるマンションの窓に咲く曼珠沙華の深紅が鮮明に悪天の日にも目を楽しめてくれたが、きょう片付けられていた。尾崎左永子の佳作を思い出しながら、唐突に咲き唐突に咲き終った花の生涯を思い、時が移り変わるなかで来月への期待感を考えているところである。
・きょうのわが駄作詠草
美女が来てすれ違うときその道に赤い花咲き白い花散る

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