明け方に沛然と降った雨に少しばかりの凌ぎ易さを感じている。連夜続いている熱帯夜もこの
むらさめの強襲にはたじたじの態であるような気がする。秋を待つこころの切なさを感じているところである。
先日、亡くなった知人の物故を偲ぶ集まりを催したところ、そのことが未亡人の耳に入り、来られなかった人のためもあり、先と同じような形式で行いたいと、場所の提供の依頼があった。通夜、告別式とは別にこのような偲ぶ会が持たれることは故人に徳があることを思いその徳にあやかりたいものと快く協力することにした。先日は、40名近くの参会者があって盛会であったが、さて今夜はどうであろうか?未亡人の手前、気にかかっている。
この夏に永訣したる人たちのことをも思いかなしみている


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