夏の風邪に罹ってしまった。娘から妻へ、そして、オレは夏に風邪などに罹るものかと、うそぶいていておよそひと月間、ついにその仲間に入ってしまった。診察の必要があるのかと思ったがくすりのこともあると、強引に診察券を出されていたのか、診僚所からの電話連絡があり所長の往診を受ける。結果は、大したことがなかったのかくすりの種類を示す紙を手渡されて薬局に持って行った。@総合かぜ薬
『ピーエイ配合錠』A痰の切れをよくする薬
『ムコソルパン錠15mg』B細菌の感染を抑える薬
『タリビッド100mg』と、手渡された薬と説明書があった。忠実にこのくすりを服用すれば快癒できるものだと確信できた。
そんなに歩かない人間が、終日、クーラーに身を任せているのだから変調を来たすのは当然の成り行きであるとウイルスによる率は少ないとは医者の見立てるところであるのだが、完璧なくすりの能書きを見せられると信じたくもなる。ああ、医者が好いのかくすりが絶対なのか分らないのだが、医薬の良し悪しだけは接近していることだけは頷ける。
しかし、帰宅して気が緩んでしまったのか、そのまま寝てしまっていた。
活けられし酸漿のいろ目につけばくれないの静かなりける


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