超大型の台風21号と衆院選の行方の結果が気になる日曜日である。雨の範囲が広く、河川の氾濫を警戒して非難勧告がつぎつぎに出されている。テレビが伝える台風の予想進路を観ていると、一昨日、訪れていた伊豆半島のことが気にかかる。昭和33年(1958)9月27日の狩野川台風は、瞬間最大風速が100メートルあったそうで、1200人以上の死者を出した超大型台風であった。この台風のことは現在でも脳裏から去らず、伊豆を訪れ、狩野川の流域を車で走る度に、同行の人に語りかけることを忘れたことはなく、今回でも、激しい雨のなかをこの川沿いを走行するバスの中から当時のことを想起したことで、一言、この川の名を付された当時の惨状を、アナウンスされないかと思っていたのだが、もう風化したのだろう、話題にもならなかった。今回の旅は、添乗員はガイドしないことを知った旅でもあった。
もうすぐ総選挙の投票が終り、その投票結果がつぎつぎにこの台風の被害状況と平行して発表されて行くのを待ちながら長い夜は更けて行くところである。
国難とは百メートルの風吹きて川が溢れて何もなきとや

1731

4