昨日、台風のあとに気圧の谷が通過したのかきょうは一転して晴れている。爽涼の候という爽やかな天候になり、冷え冷えとした澄み切った空気の感触が伝わって来て、昨日の悪天がうそのようである。昨日のバーベキューの後片付けにもボランティアのご好意があり、お礼のあいさつの応対に時間が過ぎて行く。ふと気付けば、台風の雨に固まった地の上を秋風が吹き渡っている。
「長安一片の月 万戸衣をうつの声 秋風吹いて尽くさず すべてこれ玉関の情 いずれの日にか胡虜を平らげて 良人遠征をやめん」と、李白の
『子夜呉歌』(秋の風音に、長安の女たちの絹をうつ音がきこえてくるようだ。秋風は物を思わしめ、内省の風音である。)と、至らなかった、昨日の接待の拙さを反省しているところで、李白のつぶやきが人のこころの温もりを教えてくれる。
とどまれば思い出すことなき明日と思いつ食べる倉庫でのめし

1323

4