小春日和の好日。朝、早々に奈良から年末挨拶の訪問を受ける。これから今宮戎神社に行き来年の十日戎の大祭の段取りなどを伺いに出掛けるとのこと。それを聞けば、急に慌しさを感じる。雑談しているうちに組合長に携帯電話がかかり東京のとある有名神社に送った正月用の破魔矢の数に不足があり、且つ13本折れているとの苦情である。請求はそのままでよいが来年支払いのときには、不足分と折れの分は差し引いて貰うとか。分らないことではあるが、祝い事の取り扱いを忖度しての配慮してか言い訳もせず了承している様子である。
歯医者の予約があるので出かけたが途中、通天閣(108m)の傍を通るので仰ぎ見て、一昨日訪れた東京スカイツリー(634m)の威容を思い出した。
そのスカイツリーでのことであるが、350mから眺めた冠雪の富士山の美しさが、チケット購入に40分ほど並ばされた不満感を忘れさせてくれた。次々に老若男女が押し寄せてこんなに大勢が登って大丈夫かと思いきや、案外皆興味のあるところに分散し思ったほどの混みようではなかった。とうとうの街並みは何処までも続き、先ずは富士山。
それから此処に国技館、隅田川、浅草、アサヒビール、東京ディズニーランド、東京ドーム、……と次々に息子が教えてくれる。
息子たちはもう100メートル上の回廊の行くつもりであったのだが、疲れた父親に合わせて断念し、土産を買うのに付き合ってくれた。帰りはガラス張りの床の上を通り。「そらまち」も必ず通るように誘導される。渋谷から半蔵門線で押上まで来たのだが、次に行くため一旦、永田町まで戻り、南北線に乗り換え、目的地に向かった。
晴れ渡るスカイツリーゆ見る富士は雪を頂き神々しけり

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