終日、冬の空に覆われていて、今に雨があるのだろうと空を仰ぎ見ている。その折にやって来た業界関係者によれば、暗い年末の空が広がっているのに譬えているのか倒産、閉店の話題が伝わって来る。昨日開店した店との取引があるのでと言うと、えっ、この時期に開店ですかと驚きの眼つきをされた。暇だからと商品の配送業務を縮小するために5台の運送業者を切ったため、たちまち営業スタッフに影響、働き方改革で優遇されるどころか、レンタルカーで配送を手伝う羽目になり、肝心の資料も自宅に持ち帰っているとかと、いつか来た道を歩いているのではとの話になって来た。
暗い冬の空が立ち込めているなかを一葉の喪中のハガキが舞い込んで来る。目を通せば、桜花咲く3月。96年の生涯を終えたとのこと。長年の厚情を謝しとあるが、謝したいは自分。30才で親を亡くした者をご指導戴いた厚誼が嬉しい。店を閉店したとあり、哀切の念に涙がこぼれてきた。終日、冬の空が暗く晴れを見ぬ一日であった。
妄想の夢のなかなり矛盾することでなけれも終日羨し
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