古代の中国人たちは、陰が極まって陽に復すとして、
「一陽来復」と、一年で昼が最も短い日を冬至とした。生憎の雨模様の空であるが、新春に向かって陰から陽へと今晩は柚子風呂に入って息災を祈念しようと考えている。次女の主人の勤める会社のカレンダーを沢山持参してくれた。取引先の年末挨拶に利用できるので毎年末有難く待ち望んでいる。
食後の果物に「愛宕なし」なるものが出た。梨が今頃?と思う向きもあるだろうが、それがシャキシャキとして意外にいける。大きいからどうかと思ったが身が締まり甘味も先ず先ず。先日、妻が岡山の実家から持ち帰り、仏壇に供えられていたものだ。大きい為、年末年始の家族が揃ったとき用に人気があると聞いた。
全てが慌しく、活気づいてくる歳晩の午後、行く年を惜しんでいるところである。
妻によりわが老残を伝えらる歩くすがたを知人が言いしと

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