昨夜降った雨に舗道がまだ濡れているなかを何時もの散歩に出掛けた。パラパラと6匹の野良猫の集団が後を追って来る。そのなかの一番小さな猫が盛んに吠えている。餌を催促しているのだろうと思いきや、周辺のスナックなどが利用しているごみを棄てる収集函に向かって吠えているのである。よく見たらそのごみ収集函の下にネズミの屍が転がっていた。恐らく、ごみとして棄てられたもののなかから餌を探しに来たネズミを野良猫の集団が襲ったのであろう。面白い光景が其処にあった。猫はネズミを獲って食用するものと想起していたのに、況してや餌不足の野良猫の手に入ったら格好の馳走である筈なのに手もつけずに見せびらかしているのを見ると、何故か違和感を感じざるを得ない。食料品が不足していた戦争直後の時代があった。敗戦に明け暮れした、日本は食べるものがなかった人は野犬狩りをして、犬を食し、ネズミ算式に増え続けるネズミは猫によって食され、三味線の皮に仕立てられて行ったものだ。そんな野良の猫も、今ではネズミも食さなくなってしまったのだろうか。新型コロナウイルスの感染源が中国人が食する市場で売られているへびからの菌からの感染であることが言われたこともあった。野良の猫までがどうしてネズミを食べなくなったのかは分からないが、日本人を見かけたらコロナと言われ鼻を摘まむ異邦人もいるという事例も現われている現状である。
ウイルス禍が今日も拡大している。
厭なこと思い出すのが辛らかると言われつ猫じゃらし踏みつけている

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