カレンダーを見ると、きょうは「大寒」とある。どこかで水仙や梅の花のほころびが見られるのではと想起していると、娘が、節分の豆を抱えて帰って来た。外には冬の薄日が射しているが春遠からじの時候の到来を感じている。先日の大学入学共通テストを終えた娘の友人のその娘がほっとしたのか立寄ってくれた。われわれも経験したのだが、本当の春は、この難関を越えなければやって来ないのだと、大寒の空を見渡している。私が大学入試を経験した頃には、共通テストによる目安がなく、ぶっつけ本番による志望校の選択に悲喜劇の繰り返しが多々あった。偶々に娘の知り合いがやって来て、日本の大学入試に失敗。渡米して苦学の末に英語をマスターしたお蔭で、現在ハイレベルの会社に就職できたことを得々と述べてくれた。春が来れば、今年もまた若い人には人生の選択点の時節ではある。
人生が平らかなりと希うとき泣きごと言うなと若きらに言う


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