隣の町内会の行事でお茶の大量の注文がありその代金の支払いをと、会計係りの主婦の訪問があった。彼女が1・17の阪神・淡路の大震災から27年経った話題が飛び出して年月の経過の早さを語り出した。27年前も今日と変わらぬ寒い日であった。早暁、激震があり、昨夜業界の新年会で二次、三次会を重ね酩酊未だ冷め遣らない状態のなか、叩き起こされて、大男が家を揺さぶっているのではないかと思える大揺れにじっとしていた。落ち付いたので二階から店に降りると、棚から落ちた商品の乱雑な状態が目に付いた。余震があり、外に出ると、地下鉄が止まっていて乗客がぞろぞろと歩道に溢れていた。こんな早朝から仕事に出掛ける人があるのかと驚いてしまった。付けっ放しのテレビから、あり得ない映像が次々と流れてきた。あの日からもう27年も経ったとは‼
道なかに何ゆえにかがめる人ありや揺り戻しあり頭かかえる


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