ガラスの砂時計 詞.山村俊明 曲.山園年秋
都会の雑踏を離れて 久し振りに帰った故郷の街
街角を曲がってみれば懐かしい風が流れる
君のお気に入りだった赤いレンガの喫茶店
思い切ってドアを開けてみたけれど
なにもかもあの頃のまま あの日と同じで
君の居なかった年月は時が止まっていたのかい
逆さにすると時間(とき)が流れ出し
となりに君がいるような気がした
永遠の時を3分に閉じ込めたガラスの砂時計
夕陽に島影落ち着く 昔のままたたずむ故郷の街
ゆっくりと時間(とき)は流れてさざなみが黄金(こがね)に染まる
僕の見知らぬ街で君の時間が流れている
君も同じドアを開けるだろうか
なにもかもあの頃のまま あの日と同じで
僕の居なかった年月は時が止まっていたのかい
逆さにすると想い溢れて
潮騒に君の呼び声聞こえた
永遠の時を3分に閉じ込めたガラスの砂時計
逆さにすると時間(とき)が流れ出し
となりに君がいるような気がした
永遠の時を3分に閉じ込めたガラスの砂時計
あの頃の夢の欠片(かけら)を閉じ込めたガラスの砂時計
この歌は2001年くらいに創られました。
その当時、ネットの掲示板で交流があった音楽仲間に対してこの詩を発表したら熊本の山園さんが曲を付けてくれました。
私が始めて本格的に書いた詞だったと思います。
最初に砂時計というキーワードがあって、それを詞にするに当たって最初に出てきたフレーズが二番目の冒頭にある「夕陽に島影落ちつく」と「さざなみが黄金に染まる」でした。
イメージは聖地である津久見の街でした。^^
なにしろ、すべてが伊勢正三さんに影響を受けている。(笑)
砂時計って触らなければ時計の役目を果たさない。ただの置物。
だけど逆さにすると時計としての機能が動き出す。
これは生きていく上で時々思い出す、切ない想い、引き返すことの出来ない過去を呼び起こすことではないだろうか?という、そういうことで書きました。
全体に美しい情景が浮かび、感傷がいつまでも残る詞にしたつもりです。
この詞で一番のポイントは、僕は「行動としてドアを開けてみた」けど、君は「心のドアを開けて」時々あの頃を思い出すのだろうか?という所です。
あの頃のドアが沢山ありすぎるので、こういう詞は簡単に書けます。(笑)
約1時間で書き、翌朝1時間ほど手直しして完成しました。
初めての本格的作詞ということで思い入れもあり、昭和の香り満載の自分でも好きな歌です。^^
youtubeで聴けます。「ガラスの砂時計」で検索。

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