2012/9/26
祈りと根気の織物 技巧・意匠・素材




●アラン族(チン族系)の嫁入り織物
製作地 ミャンマー・ラカイン州
製作年代(推定) 20世紀初め
民族名 アラン族
素材/技法 木綿、天然染料 / 経地合・片面緯紋織、二枚接ぎ
結婚前に一枚、結婚時にもう一枚を母親が数箇月〜半年掛かりで織り、接ぎ合わせて完成させ、娘に嫁入りの家財として託すアラン族の大判の織物。
経地合の片面緯紋織で表された緻密なうえにも緻密な文様、技術的にも素晴らしい織物ですが、それ以上に愛情・祈りゆえの”織り上げる根気”に圧倒される想いがいたします。
文様は総異柄、170を数える文様が織り描かれた、世界に稀有の意匠を薫らせる織物です。
●本記事内容に関する参考(推奨)文献