2014/3/8
カンボウジュ種絹で織られた古手の絹格子布 技巧・意匠・素材



製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 20世紀前期
素材/技法 カンボウジュ種シルク、染料 / 平地・格子
遥か昔マレー世界との交易及び民族・宗教の関わりの中で織り始められたと考えられるカンボジアの格子織物。
現在では木綿を主素材に庶民にひろく流通する多目的布”クロマー”が良く知られますが、本来はカンボジア原産”カンボウジュ種絹”を用いた儀礼用布がベースにあったものと考えられます。
仏印(フランス領インドシナ)の意匠様式が染色の色遣いに反映されたことも伺える、コスモポリタンな空気感と色香を薫らせる染織作品です。
●本記事内容に関する参考(推奨)文献