2014/6/18

20c初期 ハカ族の祝祭儀礼用ボディクロス  染織



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製作地 ミャンマー・チン州  
製作年代(推定) 20世紀初め
民族名 ハカ族  
素材/技法 絹、天然染料 / 経縞織(経地合)、縫取織、緯紋織

絹細糸を用いた緻密な織り、天然染料による鮮やかかつ深みのある色彩に目を奪われる北部チン族系の一支族”ハカ”の手による絹織物。”コンナク・プアン(Congnak Puan)”と呼ばれ、祝祭・宗教儀礼の際のボディクロス(纏い布)として用いられた特別な布となります。

1cmあたり30〜40本もの経糸(二枚接ぎの全巾には4千〜5千本の経糸)が用いられ、ギュッと目の詰んだ経地合の織りの中に象嵌されるように多色絹の小紋が織り込まれます。

工業製絹のような単に細いノッペリした糸ではなく、一糸一糸はふくよかで質感のある手紡ぎの絹糸が用いられ、これが製織の際に高密度に織り込まれることにより織り上がった布の”糸目は細く詰んで見える”... 心の入った手仕事の所産ならではの生命感に溢れ絹鳴りのする織物です。

手にするとずっしりと重量がありますが布のもたつきは無く、強靭でありながら固さは無くたおやか丸めても皺はできず、常に凛とした儀礼用纏い布としての気品と格調ある表情を保ち続けます。

染織の名手”ハカ”の手による20c初めの作例、今では失われし素材感と意匠表情の一枚です。



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●同じ意匠様式のボディクロスを身に纏ったファラム族の人々
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※上画像はRiver Books刊「MANTLES OF MERIT」より転載いたしております





●本記事内容に関する参考(推奨)文献



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