2015/4/17

どっしりと心落ち着く 栃の木の”大こね鉢”  技巧・意匠・素材




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製作地 日本・福島県 会津地方  
製作年代(推定) 20世紀初め
直径 約70cm、重さ約11kg

トチノキ(栃の木)は、縄文時代に遡る昔から、その実(栃の実)がドングリやクルミ等とともに食用とされ、幹径1m・高さ20mを超える高木として木材の用途に用いられ、また豊かに咲く花序は養蜂農家の蜜源とされるなど、日本人の生活に長きにわたり寄り添ってきた樹木となります。

瘤と杢の美しさ、加工のしやすさ等から、トチノキは大小の家具・民具・器等の様々な用途のものに製作・使用されてきましたが、幹径の太さから大ぶりな刳り物の”臼”や”鉢” の材ともされ、木材加工と蕎麦食双方の盛んな地方の農山村では、本品のような”大こね鉢”が生み出されました。

本品は幹径1m近くに達していたと考えられるトチノキの丸材を直に刳り・彫りして成形された直径約70cmの刳り木鉢で福島県会津にて蒐集したもの、電動工具の用いられない手仕事の時代の所産であり、生活の道具としての質朴な造形と意匠は目にしていると心が落ち着いてまいります。



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●参考画像
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福島県南会津 鹿島神社の栃の木(御神木)



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