2015/9/9

仏教寺院で仏像の後背布とされたピダン  染織



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※上画像はイメージ図


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製作地 カンボジア南部  
製作年代(推定) 20世紀前期 1920〜40年前後
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 綾地・緯絣

カンボジアの宮廷・寺院を中心に儀礼用の荘厳布とされるために織られた絹絣「ピダン」には様々なデザイン様式の作例が存在しますが、その中に、寺院内の仏壇・仏像の後背布として用いられる前提で手掛けられたと推察できる系統のものがあります。

布全面に”キャンドル(燭台)””ヤントラ”の混交モチーフと”聖鳥ハムサ”及び幾何学文様が段状に精緻に描き込まれた本ピダンは、実際にカンボジア南部の地方寺院で仏像の後背布として用いられていたモノと入手時に伝聞された一枚となります。

横方向に掛け飾られるピダンが多い中、本布は縦方向にデザインされており、横方向で目にする場合と縦方向で目にする場合では印象が大きく変化する点が特徴と言えます。

連続文様で構成される絣の場合、必要となる連続数分の絣糸を一括して括り染めを施すことが一般的な製作手法ですが、本布は一段一段の文様のディテイルは異なり、上部から下部までおおむね単独の括り染めにより手掛けられたことを確認することができます。

寺院で使用される布として特別な手間隙と技術、そして祈りが込まれた作品であり、目にしていると”荘厳布ピダン”たる格調の高さと濃密な空気感に包み込まれるような思いがいたします。



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