2015/9/21
仏教供物用のボウル型・竹編み籠 技巧・意匠・素材

製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 20世紀前期
素材/技法 竹、樹脂/組み編み、織り編み
組み編みと織り編みの技法を巧みに交え、ふくよかなボウル型の胎が見事に成型されたカンボジアの竹編み籠。クメールの人々の織物の才が発揮された作品とも感じられます。
組織(編み)変化の部位は弧及び尖塔状の文様ともなっており、托鉢ボウルを想起させる形状を併せ、事前知識が無くとも”仏教に縁のもの”という匂いを感じ取れるようにも思われます。
両手で持った際の、掌(てのひら)の馴染み感でも愛着の深まる一品です。



