2015/11/20

江戸末〜明治期 ”京・紅板締め”裂  染織



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製作地 日本・京都  
製作年代(推定) 19世紀後期 江戸時代末〜明治時代
素材/技法 木綿、紅花染料 / 板締め(夾纈染め)

江戸末〜明治初期頃の京都で襦袢用に染められた、木綿地”紅板締め(べにいたじめ)”裂。

紅花染めの染料の濃淡(紅・桃)を巧みに用い”桔梗(ききょう)”の花蕾模様が可憐に染められたもので、褐色の激しい紅花の色彩が瑞々しく鮮やかにのこる貴重な残存資料です。

この”板締め”による染色は、古代に大陸から伝わり、飛鳥・奈良時代に盛行した「夾纈(キョウケチ)」を原初とするものですが、中世に一旦衰退し断裂の時代があるとも考えられております。

また板締めの染め物が江戸時代を中心に庶民に愛好され、”京の紅板締め””出雲の藍板締め”が一世を風靡したこと自体も、現在では記憶の彼方となりました。

着物(表着)の下の秘め色とされた”紅花染め襦袢”、華やかながらも奥ゆかしさや愁いを帯びた色香ある”いろ”と、板締め固有の染め表情(版木の反転表情)の妙味に魅了される一枚です。



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●白枠が本紅板締めの版木サイズ
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●参考画像1 京・紅板締めの版木
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●参考画像2 京・紅板締めの道具(締具)
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●参考画像3 板締めの製作工程・イメージ絵画
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※上参考画像1・2・3は島根県立古代出雲歴史博物館刊
「よみがえる幻の染色 出雲藍板締めの世界とその系譜」
より転載いたしております



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