2015/12/6

18−19c 鬼手”茜地花唐草模様”インド更紗裂  染織



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製作地 インド南東部 コロマンデル海岸エリア  
製作年代(推定) 18世紀−19世紀初期
素材/技法 木綿、天然染料 / 木版捺染、媒染(茜)、描き染め(藍)
裂サイズ 57cm(両耳)×57cm

手紡ぎ感の強い細・太の糸が用いられた”鬼手(おにで)”の木綿織り地をベースに、輪郭線の黒は”鉄漿”、地の赤は”明礬”の2種類の媒染剤を木版で捺染し、茜浸染により色を染め上げたのち藍(浅葱)を描き染めした、”茜地花唐草模様”の木版インド更紗。

主にインドネシア・スラウェシ島トラジャ向けとして知られる意匠の交易用更紗ですが、江戸期の日本でも茶人好みの裂地として愛好され、オランダ船が日本向けとしてもインドから船載し直接当地にもたらしたことが残存する裂及び裂帖、資料・文献により確認することができます。

古来より唐草文様に深い馴染みがあり、地が力強い色味で染められた布は日本人の感性・美意識にフィットしたものと思われ、数世紀の長きにわたり同手の布が舶来・使用されてきました。

古渡りの時代(16・17c)からの”ロングセラーのインド更紗”と呼べる存在で、それにふさわしい完成美、そして包裂等として用いた際の表情の秀逸さが感じられます。

本布は18c半ば〜19c初期に製作され舶来したと推察されるもので、茜赤の深み・絵柄のキレ・布味の良さ、そして時代の色香をしっかり宿す逸品裂です。




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●参考画像 本インド更紗を包裂とした際の使用イメージ

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