2016/2/23

17c手描き”花輪違文”インド更紗裂  染織



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製作地 インド南東部 コロマンデル海岸エリア  
製作年代(推定) 17世紀
渡来地・使用地 インドネシア・スラウェシ島トラジャ
素材/技法 木綿、天然染料 / 手描き、媒染、防染、片面染め
裂サイズ 28cm×32cm

輪が上下左右に交叉しながら連鎖的な模様を構成する”輪違(わちがい)”の文様が手描き多色染めで表現された17c作のトラジャ渡りインド更紗裂。輪の各処に”花”を表わすモチーフが散りばめられており、”花輪違文(はなわちがいもん)”と呼称するのが相応しい作例です。

本インド更紗の大きな特徴は、茜地と藍地がほぼ同じ面積比率で入っていることで、媒染による”茜浸染”と防染による”藍浸染”の双方を巧みに組み合わせた、高度かつ手の込んだ製作技法の作品と言うことができます(茜地でありつつ藍地でもあるという両義的インド更紗は少ない)。

大陸由来の”輪違””花輪違”の文様は、古来より日本でも馴染みが深く、本インド更紗は日本向けの”古渡りインド更紗”であったとしても違和感の無いもののように思います。17世紀、江戸初期の大名・貴族・茶人が本裂を目にしていたとしたら、大いに愛玩したものと想像されます。

繊細でありながらふくよかさを兼ね備えた木綿地、明瞭で力強い染まり感を有する色彩、フリーハンドで流麗に描かれたカラムカリの描線、時代に由来する濃密な空気感と精神性が布上に凝縮したインド更紗であり、時代が変わると、この表情は表れ出ることがなくなりました。



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