2016/3/4

赤地縞木綿 トラジャ司祭者帽子”ソンコ・トミナー”  民族衣装



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製作地 インドネシア・スラウェシ島 南スラウェシ州  
製作年代(推定) 20世紀初め
民族名 製作者:サダン・トラジャ人? / 使用者:サダン・トラジャ人
素材/技法 木綿、染料 / 平地(表地の緯:双糸)、経縞

トラジャでは、古い時代に葬祭儀礼で”ポテ”と呼ばれる白木綿(より古い時代はパイナップル繊維製)の捩&スリット織り帽子及びそれを泥(鉄)媒染で黒に染めたものを被る慣習がありましたが、この”ソンコ・トミナー”と呼ばれる赤地縞木綿の帽子(頭巾)は、豊穣を祈願する祝祭儀礼で”司祭者(トミナー)”が着用したもの、いずれも今では失われし製作伝統のものとなります。

表地の縞木綿は、極めて繊細に手紡ぎされた糸により、経糸が単糸、緯糸が双糸で緻密に織り上げられており、布を一見した際、インド渡来の古の織物”唐桟留”の言葉が口をつきます。

染料はアリザリン染料を含む合成染料であることが伺われますが、色味は鮮やかな中に落ち着き・深みを有しており、インドから渡来の縞木綿を手本に、相当な観察や実地の試みを重ねながら、この自前の赤地縞木綿帽子の完成に至ったのではないかと推察されます。

帽子のサイズに合わせ、耳(布端)にも精緻な文様を加えて縞木綿を織り上げ、裏地に”鬼手木綿”を彷彿させる質感豊かな粗紡ぎの白木綿を付し、端整な縫いで仕上げられており、特別な祭事儀礼で司祭者が用いた帽子としての精神性の深みと格調の高さが薫ってまいります。



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