2016/5/9

17−18c 舶来”ジャガタラ嶋”唐木綿裂  染織



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製作地 中国  渡来地(使用地) 日本
製作年代 17−18世紀  江戸時代初中期
素材/技法 木綿、天然藍/経緯とも双糸、平地・格子織
サイズ 幅(緯)33cm、長さ(経)24cm(密度 経緯とも約10本/cm)


本布は手紡ぎ木綿の太糸が引き揃え(双糸)となり、千鳥格子状の”ジャガタラ嶋(蛇形嶋)”が表された厚手の唐木綿で、敷き布或いは武具に用いられた布から取られた裂と推察されます。

同じ双糸遣い(ただし糸は極細手)で同織柄が極細密に織られたインド製の唐桟留は”微塵嶋(みじんしま)”とも呼ばれ、時代が下がると、さらに国産の木綿・絹・紬の織物にも同種の織柄が盛んに写され、この格子模様が一世を風靡した様子が資料・文献から伝わります。

本唐木綿は、太目の手紡ぎ木綿で大柄に織られており、”微塵嶋”の呼称は似合いませんが、下に掲載のインド製唐桟留の画像を目にすることで、別称の由縁を確認することができます。

この”微塵嶋”は、戦国から安土桃山(16世紀)まで時代を遡り、同手の織柄が茶の湯の世界で”利休間道”として用いられており(絹地と木綿地が存在し、木綿地は”唐桟留”と考察されている)、つまりは数百年の長きにわたり(そして今も)、日本人の美意識や嗜好を刺激し続けてきた意匠の織物であると言うことができるように思います。

織柄の原初はインドの織物であるのか、さらに時代を遡りペルシャ等シルクロード由来であるのか... 想像を巡らせながら布を鑑賞することに浪漫が感じられる江戸初中期の渡り木綿です。



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●参考画像 インド製の唐桟留に見られる”微塵嶋”
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製作地 インド  渡来地(使用地) 日本
製作年代 不詳(17−18世紀?)
素材/技法 木綿、天然染料/経:双糸・緯:単糸、平地・格子織
密度 経:約54本/cm




●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  




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