2016/6/16

18−19c初 朱子地”蔓花・葡萄文”ブロケード裂  染織



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製作地 インド グジャラート州 或いは ウッタル・プラデッシュ州 ヴァラナシ
製作年代(推定) 18−19世紀初期
素材/技法 絹、天然染料 / 朱子地、緯紋織、ブロケード
サイズ @横幅26cm×縦14cm、A横幅25.5cm×縦9cm

”蔓花・葡萄”の文様が布全面に細密かつ瀟洒に織り表されたこの二枚の時代織物は、パースィ若しくはムスリムの経典カバーに貼られていた宗教書装丁のための布裂となります。

紅赤の絹の朱子地(経朱子)をベースに、白・山吹・浅葱・紺の多色の絹を用いた緯紋織の技法により緻密な文様が描き出されており、金銀糸を使用しない絹のみで表現された”アムル(amru)”と呼ばれる種類のブロケード織物、布全体にわたる糸遣いの繊細さが際立っており、文様の細部に宿る精神性と完成美に目と心を奪われます。

顕微ルーペで目にすると、緯紋織の糸はすべての部位で三色一式で(三色一糸に)束ねられ、表で文様を構成する色が繊細に掬い出されている様子が確認でき、並々ならぬ高度な手仕事により織り上げられた卓越した技巧の織物であることが判ります。

素材・技術・製作の背景を含めて、そのすべての要素が今では失われしもの、土地と時代、歴史の浪漫が薫るアンティーク・ブロケード織物の逸品裂です。



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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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