2017/5/3

19c チャム様式 ”絣&紋織併用”ブロケード織物  染織




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製作地 カンボジア南部 コンポンチャム? Kampong Cham
製作年代(推定) 19世紀後期
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 平地、緯紋織(※絵緯は多色染め分けの絣糸を使用)→ 緯絣&緯紋織併用技法
サイズ 幅(緯)90cm×長さ(経)182cm

この「”絣&紋織併用”ブロケード織物」は、カンボジアにおけるチャム系染織のひとつと位置づけられるもので、名称のように絣と紋織が併用されたもの、ほぼ他には類例の存在(残存)しない特殊な染織作品となります。

絹平地(赤地)の中に描かれた白・黄・橙・緑・青の紋織文様は、通常であれば、すべての色糸を耳から耳まで通し必要な箇所で必要な色糸のみを引き上げる(=緯紋織)、或いは文様の箇所に限定し短い色糸を個別に配していく(=縫取織)とするところですが、この織物はそのどちらの方法も取らず、予め文様の位置に合わせて糸を染め分け(=絣)、耳から耳まで通した染め分け糸を引き上げ(=緯紋織)一枚の織物を完成させております。

古代王国”チャンパ”の末裔である(と考察される)チャム系クメールの人々の染織は、いにしえの海洋交易の時代の染織文化の伝播を解き明かしていく(例:古琉球染織と古チャム染織の繋がり)ためにも資料的に貴重かつ重要であり、20c半ばからの戦乱の時代にほぼ全てが失われてしまった中、このような布は現在及び未来に光を灯す一枚です。



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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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