2017/5/25

19c末〜20c初 絹玉虫織・腰衣”サンポット・パムアン”  染織




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製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 19世紀末〜20世紀初め
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 平織、赤(経)×緑(緯)の玉虫織
サイズ 縦(緯)88cm×横幅(経)304cm

カンボジア南部の地で手掛けられた絹玉虫織・腰衣”サンポット・パムアン”。

”パムアン(pha maung)”は、経緯同色若しくは経緯異色で織られる”単色の衣布”を指すもので、祝祭時や寺院詣で等の正装用、王宮における儀礼用として色に意味づけがなされ、主に長丈のチョンクバン様式の腰衣として着用される伝統を有してきたものとなります。

経緯異色のパムアンの中で、本布のように経に赤、緯に緑を配し玉虫光沢を表出させた緑色の織物は”コー・ティア(アヒルの首)”と呼ばれ、正装用の特別な腰衣として好まれてきました。

本パムアンは、上質なカンボウジュ種絹を素材に、経はラック染めの赤、緯はプロフーの鉄媒染と思われる緑に染められた糸を配し、平地の玉虫織で織り上げたもの、布両端には”赤×赤”の赤地と”赤×黄”の山吹地(細縞)のボーダー柄が表わされており、色柄に格別の完成度の高さが感じられ、特別な用途でのチョンクバンとして製作・使用されたことが伺える作品です。

目の詰んだ緻密な織りから表出される玉虫光沢には得も言われる気品と格調の高さが感じられ、高度な天然染色による色彩の美しさ・力強さは並々ならぬもの、19c末〜20c初期作”サンポット・パムアン”玉虫織布の一級作品であり、今では失われし古(いにしえ)の絹織物です。





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●参考画像 絹絵絣ピダンの中に描かれた緑色のサンポット・パムアン
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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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