2017/5/27

20c前 カンボウジュ種絹×天然染色 格子織布  染織





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製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 20世紀前期 1930〜40年前後
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 均等平地、格子織
サイズ 幅(緯)62cm×全長(経)166cm

カンボジア南部の地で20世紀前期に手掛けられた絹格子織布”クロマー(krama)”。

経・緯ともにカンボウジュ種絹の手引き細糸を素材に緻密かつ端整な均等平地の格子で織り上げられた一枚で、巧みな配色・構成で表現された格子の色彩の美しさが際立つ作品です。

一見すると化学染料とも思えるような鮮やかな色が並びますが、実際には”プロフー”二種媒染の山吹と緑、”ラック”二種媒染の赤と紫、これに無染の白を加えて織り上げたと考察されるもので、染色技術の高さが光るとともに、高度な視覚効果の計算がなされている様子が伺えます。

鮮やかな色味で目に映るオレンジ色は、実際は”山吹”と”赤”のドット(点)で構成されたもの、経緯同密度の”完全均等平地”で緻密に織り上げることで、この鮮やかかつ力強い色彩が表出するものとなります。緑色や紫色の鮮やかさも経緯のドットで生み出されていることが判ります。

”完全均等平地”は、一織り一織りに織り手の手指の繊細な神経が加えられること無しには完成に至らないもの、高度な手仕事による所産であり、今では失われし素材・技術の作品です。




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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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