2017/5/29

19c ”ナーガ&聖鳥文” 宮廷儀礼用絹絣  染織





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製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 19世紀後期
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 綾地・緯絣
サイズ 縦(緯)91cm×横幅(経)346cm

カンボジア南部で19世紀後期に手掛けられた宮廷儀礼用の絹絣”ピダン”。

布全面に大小の蛇龍神”ナーガ”が躍動感たっぷりに菱状に配され、その中に多数の聖鳥ハムサが散りばめられるように描かれたもので、”ハムサを守護するナーガ”と解釈されるデザイン構成の一枚、上下のボーダー柄を含めて括り染めの細密度合いと精緻さは特筆すべきものであり、色彩の力強さを併せ、目にするものを圧倒する存在感と精神性を薫らせます。

本品のように、龍(ナーガ)の頭や目がしっかり描かれている(抽象化・簡略化されていない)モノは、アンティーク・ピダンの中でも年代の遡る作品に多いことが知られており、残存する類例及び織り布の質感から、本品は19世紀後期に王都プノンペンの宮廷内若しくはコンポンチャムで手掛けられたものと考察されます。

この”ナーガ&聖鳥文”ピダンは、王都宮廷において、取り分け完成度の高さを追求した種類の織物で、同種デザインのものがシャム王国を筆頭に、遠くはヨーロッパやアメリカに19cを中心に贈答品等として渡り、現在それらは各国の著名博物館に所蔵されている様子を確認できます。

近世クメール染織が素材面・技術面で最も充実した時代の一級作品、貴重な残存作例です。







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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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