2017/7/3

19c後〜20c初 八重山 苧麻白地・経緯絣裂  染織





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製作地 日本・沖縄県 八重山
製作年代(推定) 19世紀後期〜20世紀初め
素材/技法 苧麻、天然染料 / 平地、経緯絣
サイズ 幅(緯):34cm、長さ(経):60cm

日本の沖縄県八重山で19世紀後期〜20世紀初めに手掛けられた”苧麻白地・経緯絣布”。

苧麻を素材とするこの白地の絣織物は”八重山上布”の名称で知られ、紺地で織られる”宮古上布”とともに、先島諸島及び琉球を代表する苧麻織物と位置付けられるものとなります。

内外史書の記述から14〜15世紀には宮古・八重山で苧麻織物(上布)の製作が行なわれていたことが確認できますが、17世紀初頭に琉球王国が薩摩藩の支配を受け、人頭税・貢納布としてこれの製作が課される中(宮古・八重山への人頭税は20世紀初頭まで継続)、技術の高度化が進んでいったものと考察されております。

本布は経に手績みZ撚の苧麻撚糸、緯に手績み不撚の苧麻平糸(撚継ぎ)を配し、経緯絣の技法により”カーヌティカー(井戸枠)””ターチブサー(二つ星)””ミヂィフム(水雲)”””カサビグムー(重ね雲)”と呼ばれる文様が黒・藍の二色で染め描かれたもの、琉球王府が御用布・貢納布として織らせるため絣柄に細かい指定を加えた”御絵図”に由来するモチーフ構成及びデザイン様式のもので、総絣”ムルドゥッチリ(クヂリ格子)”の範疇に入る手の込んだ作例となります。

両織り耳を備える貴重な古裂で、上布地色の清々しく澄み渡るような白さ、リズムカルな動きを伴って配された二色絣の瑞々しい生命感に溢れる意匠表情に目と心を奪われる一枚です。






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●緯糸(平糸)の撚継ぎ箇所が確認できる画像
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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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