2017/8/23

20c前 タイ・デーン 縫取織頭布”パー・カーン・ソーン”   染織




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製作地 ラオス北東部 フアパン県 Houaphan Province
製作年代(推定) 20世紀前期 ※フリンジ布の全部又は一部は後年付け替えられたもの
民族名 タイ・デーン族(Tai Daeng)
素材/技法 木綿。絹、天然染料/平地、縫取織
サイズ 本体部分:横幅(緯)31cm×縦(経)52cm(フリンジ部分除く)、黒布部分:横幅32cm×縦70cm(3枚接ぎ)


ラオス北東部のフアパン県に生活する「タイ・デーン族(Tai Daeng)」の手による、縫取織頭布”パー・カーン・ソーン(phaa khan soeng)”、20世紀前期の準アンティークの作品です。

本品は、ラック染めの絹×絹を地に、天然染料で染められた絹により立体的な”浮文”モチーフが織り表わされた装飾パネルと、天然藍により黒に近い濃藍に染められた木綿平織り地の帯状布からなるやや細幅の頭布で、タイ・デーン伝統デザイン様式の作品となります。

装飾パネルには、インドのタントラに由来するとされる菱格子文とナーガの胴体・頭を表わす鎌状のモチーフが連続文様として織り描かれており、これは一般使用の頭布で見られるデザインとは異なり、シャーマン(巫師)が宗教儀式の際に用いた種類のものと考察することができます。

タントラ由来の”目”が並ぶデザイン構成から、一般使用の頭布とは明らかに異なる存在感と迫力が伝わり、シャーマン使用の儀式用頭布としての濃密な精神性が薫ってまいります。

色彩面では縫取織に用いられた青緑(エメラルドグリーン)と紫紺(パープル)の鮮やかな色味が印象的、これらは藍・蘇芳・ウコン等の天然染料の巧みな掛け合わせにより発色させたもの、カンボウジュ種絹の質感の豊かさも相俟って、色ひとつひとつの表情の瑞々しさに惹き込まれます。






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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 




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