2021/1/2

18cシャム王国向け 古渡りインド更紗裂 仏手  染織



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製作地 インド南東部 コロマンデル海岸エリア Coromandel coast
製作年代(推定) 18世紀初中期
渡来地・使用地 シャム王国 アユタヤ王朝期
素材/技法 木綿、天然染料 / 手描き(カラムカリ)、媒染、防染、片面染め
サイズ 横24.3cm、縦15.2cm

インドで手掛けられ、アユタヤ王朝期18世紀のシャム王国(タイ)にもたらされた宮廷儀礼用布としての古渡りインド更紗裂。

”菩薩(天人テパノン)”が描かれた”仏手(ほとけで)”の呼称で知られる種類のインド更紗で、シャム王国でデザインされインド南東部コロマンデル海岸エリアで製作された特注のもの、高度な技術を有する絵付け・染め職人が製作にあたっており、海洋交易により世界各所にもたらされた(古渡り)インド更紗の中でも取り分け技術・意匠の完成度の高さで定評があり、当時の日本では”シャム更紗(シャムロ染め)”の名でその仏教的意匠が珍重され、大名・富裕商人・茶人等が愛好した様子が伝わるところとなります。

本裂は多層のボーダー柄を有する大判儀礼用布のエンドボーダーの一部分と推定されるもので、花繋ぎ模様が配された細幅ボーダーに上下を挟まれ、約10cmの太幅ボーダー(本裂における本体)に黄染めを背景にシャム更紗特有のデザイン構成による模様が染め描かれております。

とくに目を惹かれるのが大振りに描かれた龍、仏法・王国を守護する蛇龍神”ナーガ”の躍動感溢れる姿ですが、仏手の呼称の由来である”菩薩(天人テパノン)”、仏教に縁の吉祥の動物”鹿””うさぎ”の具象模様が同時に収まっている点、裂のプロポーションと色柄のバランスが整っている点で、本布には尽きせぬ魅力が感じられます。

歴史の浪漫を薫らせる古渡り期インド更紗の逸品裂です。


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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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