Bem vindos ao site da Fadista Kumiko               Kumiko Tsumori                                                                               em Português

2008/10/1

Gosto de Pateo muito!!  2008年リスボン日記

今日は師アントニオ・パレイラとの再会とVelho Pateo de Sant'Anaでの久々の出演でした。

お昼過ぎに師匠に電話をかけると「おお〜よく来たなよく来た、元気か?何かこまったことはないか?元気か〜??」と心の底からの声が迎えてくれました。この人の大好きなところです。

前回・前々回の渡葡の際にはポルトガル語で電話をかけるなんて考えもしませんでした。身振り手振りができない電話は到底無理でした。多少しゃべれるようになったことを実感できる瞬間でもありました。師匠もそのことを喜んでくれていました。

20時過ぎの待ち合わせ場所で車から降りた師匠は、いつもの通りに思いっきり抱きしめてくれました。私にとってのリスボンの印象の一つがこの抱擁です。

話は尽きないまま、パテオヘ到着。

入り口でボーイさんたちと迎えてくれたのは、ドアマンのセニョール・アルマンド。口数は少ないのですがとても心優しいおじさまで、お店の縁の下の力持ち的存在です。元気な姿でよかった。

控え室では大好きなヴィオラのギリェルメさんに再会。彼も無口な方ですが、そのおおらかさと、さりげない気遣いが素敵な紳士です。エスキーナの水谷さんの師匠でもあります。口よりも目で話をしてくれるのがこの方の魅力です。

それから、オーナーのドナ・リナが登場。彼女が予想以上に喜んで迎えてくれたのが言葉になりませんでした。

そして、今回も新しい素敵な出会いが待っていました。若手ファディスタのクリスティアナです。昨年渡葡した大阪の「カフェー・ペソア」のマスターがお土産に彼女のCDをくれたので、声だけ知っていたのですが、やっと会えた彼女はCDの印象以上に歌も人間も素晴らしい女性でした。

師匠が「ファドのために日本からやってきた、表現や歌詞のことを教えてあげてくれ」と言付けると、彼女は私の手をしばらく握っていろいろと話をしてくれました。吸い込まれるような綺麗な瞳と美しさのある優しさで、すっかり彼女が好きになりました。
あって五分とたたないうちに、歌詞を見ながらアクセントの生かし方、音の使い方を丁寧におしえてくれました。そのあとも私の側に座って気持ちを和らげてくれて、彼女のおかげで今日は安心していられました。

今回初めて会ったファディスタたちの歌は、リスボンの石畳や青空、テージョ川を映すような歌声でした。伸びやかな声が私の心を包んでくれました。

今日私が歌ったのは

Sempre que Lisboa canta(リスボンが歌う時いつも)
Tudo isto e fado(これすべてファド)
Tunica Negra(トニカ ネグラ)

の3曲、どれも地元で深く愛されているファドです。師アントニオ・パレイラのポルトガルギターはやっぱり素晴らしかったです。力強くてしなやかで、いろんな光景が浮かぶ音がします。ギリェルメさんのヴィオラのりズムは、言葉を刻みやすくしてくれました。

3曲目の「トニカ ネグラ」は今日歌おうと決めていた歌です。数年前に亡くなったパテオの名ファディスタ、マリア・ベンタさんに捧げました。彼女が歌う喜びに溢れながらこの歌を歌うのを聴いて、この歌を覚えました。この歌と彼女は切り離せません。ギタリストやお店のみんなにそれは話さなかったけど、みんなわかってくれていたようでした。

歌い終わった時に、ベンタさんと仲のよかったドナ・リナがうっすら涙を浮かべながら微笑んでくれました。ギタリストたちも壁にかかった演奏写真に写るベンタさんを指差して笑ってくれました。目頭が熱くなりました。

帰り道で師匠に「パテオが好きか?」と聞かれました。もちろん「大好き!」。今日一日で更に好きになったこのお店に、二年ぶりに帰ってこられました。



コメントを書く


この記事にはコメントを投稿できません




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ