勤め帰りに郵便受けをのぞいたら、DVDが来てました。
そーいえば、『運命峠』予約してたんだ・・・。
1993.01.06 フジテレビ 監督:斎藤光正 脚本:古田 求
時は大坂城落城から8年経過した徳川家光(風間杜夫)の御世、
豊臣家再興を目論んだり、徳川転覆を画策したりする有象無象が出没する時代。
最初の舞台は、平戸。ここに、豊臣秀頼の遺児・秀也なる少年がいて、豊臣残党狩りにあってるのを秋月六郎太(松平健)という剣士が助けるんだ。直接には、秀也とその母蓮子(松原千明)を舟で逃がして、ひとり敵を斬り防ぐ侍女の千早(有森也実)を助けるわけ。
その秋月六郎太。徳川家康の六男・松平忠輝には双子の弟がいて、(双子はまずいってことかね?)ご幼少のみぎり徳川家から捨てられた。DVDの箱には“生きる目的もなく、一人修行の旅を続けてきた”。ま、六郎太は自分の生きる意味を、秀頼の遺児としてではなく一人の人間として生きようとする秀也を助ける、ということに見出そうとするんである・・・らしい。大体、六郎太は、“影のある剣士”には見えないし、無意味に生きてるようにも見えん。顔や体つきが立派過ぎるんやね。
秀也母子は、唐津城主の息子に襲われたり、徳川転覆を画策する甲賀七兵衛(清水紘治)や烏党にさらわれてみたり・・・母蓮子は崖下に突き落とされて・・・とか。宮本武蔵(三浦友和)まで出てくる始末。結局、秀也は裏柳生の手に落ちて江戸の柳生屋敷に護送される。裏柳生は、服部半蔵(林与一)に随行して唐津に来ていたらしい。博太郎さんは、唐津接待屋敷にまず、ご登場。ハナブサトウゴと言ってたけど、英 or 花房 × 藤吾 or 東吾 or ・・・?
六郎太・千早、それに秀也母子に仕える忍・運天(火野正平)も秀也を取り返すべく江戸へ出てくる。江戸の柳生屋敷では、ハナブサ氏は側近あるいは用人格に見える。ハナブサ氏は柳生十兵衛(阿部寛)とともに、ムカシ大坂城に仕えていたばあさんに秀也の面通しをさせて終わったら殺っちまう。運天が屋敷を探りにくれば最初に見つけて棒状手裏剣を二つばかり投げつける。六郎太が夜陰に乗じて秀也の座敷牢に忍び入れば、寝床に居るのは実はハナブサ氏で槍を突き出してくる・・・意外と・・・アクマデモ“意外”とご活躍。
その六郎太に柳生の家来たちが斬りかかるけど相手にならない。そこで十兵衛が家来たちを退かせて、六郎太 vs 十兵衛。そこへ、なぜか武蔵登場、この勝負を預かるってさ。十兵衛は聞き入れるわけにはいかず、チャンバラ再開。すると、またまた「やめい!刀を引けい」。今度は、柳生但馬守(露口茂)。但馬守は、六郎太と武蔵の試合を提案。その結果、六郎太が勝てば、秀也を返す。武蔵が勝てば、武蔵と試合をしてやる(以前、武蔵の申し込みを却下)。
試合は御前試合として鷹狩途中にセッティングされたんだけど、家光の気まぐれから六郎太と武蔵の立会いを家光だけが見るという野試合風趣向になって、そこを甲賀七兵衛たちに襲われる。が、六郎太と武蔵が家光を守って奮戦・・・てな具合。メデタク秀也は解放され、母や運天とともに京へ旅立つ。千早?六郎太と武蔵の試合&徳川転覆派との戦いの間に六郎太の無事を祈りつつ病死してしまって、秀也出立の時分はお骨になって六郎太に抱かれてる。
宮本武蔵、服部半蔵、柳生但馬守に十兵衛、家光・・・幕の内弁当みたいに色々入ってるドラマ。松平健の殺陣というのは、腰が高いせいか、なんか必死さがないねえ。このドラマの一番気に入った場面は江戸城内、ぼんさん二人(大滝秀治、中村梅之助)の密談。
博太郎さんは、華々しいチャンバラはないけど、出番は少なくない。お茶目はなし(お茶目担当は、左とん平)。

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