『トリック』のTVスペシャル版(こっちのほうに、博太郎さんはご出演)と劇場版がスペシャル版はどちらも、4月末にクランクイン(スペシャルに版は確か5月16日撮影開始というニュースを見たぞ)、6月にクランクアップの予定で製作中だそうですが、お互いのストーリーは直接リンクするものではないというハナシです。
テレビと映画のリンクなら
テレビ版(フジテレビ)の結末が劇場版(松竹)になってたのが、『パテオ』(1992年)。テレビと映画というメディアミックス戦略で迫る、前代未聞のニュードラマとかいわれてたけど・・・
劇場版『パテオ』は、映画だけでそれなりにまとまらなければいけないんで、テレビドラマとは少々話が違ってるようです。ヒロイン江川真理(菊池桃子)の婚約者・木田信一(保坂尚輝)は、テレビドラマでは1回につき1回、行方不明になり死亡したことにされます。90分ちょっとの映画で、何回も行方不明、再び登場「信、生きていたの!」と真理が叫ぶ・・・そういうわけにはいかんでしょ。
本田博太郎さんは前総理・須藤(佐藤慶)の手先・佐藤(この名前は劇場版にしか出てきません。テレビでは名無しのコンベエ)。“パテオの赤い薔薇”と呼ばれる謎の宝石を追って、真理たちの周囲に出没します。彼も、テレビ版と劇場版では少し性格が変わってるようです。テレビ版と比べると劇場版では殺し屋の側面が強調されてるような・・・インドネシアの日本大使館で大使以下の館員たちを皆殺ってしまう。パテオの秘密が明らかになった夜には、奥菜教授(宝田明)からパテオを奪って殺ってしまう。さらにパテオの秘宝をまもる老僧と取っ組み合いの末・・・このあたりはセリフったって「パテオー」と唸り声を発するようなものでほとんど野獣。
しかし、野獣っぽさに関しては、パート1で沢本優(加勢大周)の大学に現れたシーン。優に見咎められ追い詰められて抵抗する姿が一番です。ちゃんとスーツ着てますけどね。
パテオの秘宝とは・・・とひっぱっておいて、ルパン三世の劇場版アニメの一つのパクリなんでこれはガッカリ。
監督:楠田泰之 脚本:吉本昌弘

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